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No.386へ返信

all 日誌スレッド - たけきのこ@藩王 - 2007/04/26(Thu) 00:16:50 [No.50]
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日誌73 夢のひと時 - 摂政。 - 2007/04/30(Mon) 10:54:57 [No.67]
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Re: よんた藩国事情 - たけきのこ@藩王 - 2007/04/28(Sat) 18:44:00 [No.65]


日誌87 冬来たりなば (No.50 への返信) - ていわい

ごめんなさい。いまさらですが・・・。

次は霞月さんですー。

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この国にきてからほんとにいろんなことがあった。

最近のことだけに絞っても、

りっかとボロマールの転藩。
個人の信念に従ったもので、笑って別れはできるものの、やはり寂しさにはなれない。

りっかの妹であるツヅミの入国。
姉と入れ違いにたけきのにやってきた妹。どことなくりっかの面影があった。

洞窟探索。
キノウツンの部隊との臨時共同作戦。洞窟の奥で見つけた神秘的な女性の像と、
探索後に取得した、強力アイドレス、シオネ・アラダの守り手。

レムーリアにおける緑オーマとの会戦。
たけきのレスキューの活躍
その間に起こる第2次スーパーたけきの大戦。
毒、敵の内紛。動く石造。
ACEの逗留。
黒とのお見合い。
etc...

以前の事も含めれば、それこそ本が一冊かけるのではないだろうか。
しかし最近、ここでの生活に終わりが近づいていることをなんとはなしに感じる。
いずれ、この土地も忘れ去られ、いや、この土地そのものがなくなってしまうのかもしれない。
それでもこの国で藩王さまの元、仲間達と過ごした日々は永遠に消えることはない。
この国の一員であれたことを誇らしく思うし、この国に居られたことをこの国にかかわった
みんなに感謝したいと思う。

***

なんだか、死にフラグの立ちそうな文になっちまったなぁ。
ペンを置いて、ていわいはそうつぶやいた。
まぁ、誰に見せる文でなしいいか。
引き出しから写真をとりだすと、にやにや笑いながら眺める。両手で上へ持ち上げて椅子をくるくるまわす。
ちなみに、ていわいは無精鬚のおっさんだ。
その時、バタン、とドアが開いた
瞬間的にドアと反対の机の方に向い、写真を胸に押さえつける。(以前のようなへまはしない)

ひと呼吸置くと、振り返って褌靴下すがたの志水に文句を言おうとした。
「こーらーぁ、せっし」
「おう、ていわいあぶねーぞ」
振り返ったていわいの目にとびこんできたのは、足の裏だった。たぶん志水の。
「ぐほぉ!」
志水はていわいの顔を踏み台にして机の向こうの窓から出て行った。
「お、俺を踏み台にしやが、って待、ぶふっ」
すかさず、追いかけようとしたところを、後頭部を踏まれ机につっぷす。
「おう、ていわい、わりぃ」
月光ほろほろだ。
「げ、げっこ、げふっ」
「失礼しますですよー」
殿はモモ。
机につっぷしたまま、怒りと屈辱にしばし身を震わせたあと、
「こらー!まちゃぁがれー!」
窓から後を追って出ようとするのと、
「ていわい!逃がすなー!」
たけきのこが部屋に入ってくるのが同時だった。

たけきのこは、机のそばに何か落ちているのに気付いた。写真だ。
拾い上げて、目を細める。

先日、以前転藩したジンジャー、ボロマール、りっかの3人が、たまたま同時にたけきのに
訪れた時に撮った集合写真だった。
ACE、転藩した3人、藩国のみんなが並んでいる。
そして、その前には逃げ回る褌靴下姿の3人と、バットを持って追いかけるたけきのこが
写っていた。
なんとなく裏返すと、サインペンの下手な字で。
『サイコーの時を、サイコーの中間と』
と書いてあった。
たけきのこは少し首をひねって考えたあと、こうつぶやいた。
「ていわい、ニンベンが抜けてる」
たけきのこは写真を机の上に戻し、窓を閉めると部屋を出ていった。

部屋の外からたけきのこの声が聞こえる。
「よーっし、やるわよー」
どこかいつもよりうれしそうな声だ。
「風紀委員全員集合。今日こそ藩内の風紀を正すわよ。褌連中の捕縛は生死不問。繰り返す褌連中の捕縛は生死不問。
ぜったい逃がすなー!」

窓の外の青空には、はるか遠くに黒い雲があった。この国に、ではない。この世界に、最後の大きな嵐が来ようとしていた。


[No.386] 2007/08/03(Fri) 01:47:33

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