エンディング - 摂政。 - 2007/08/06(Mon) 01:12:28 [No.391] |
└ Re: エンディング - レイライン - 2007/08/09(Thu) 18:59:40 [No.397] |
└ 戦い終わって日が暮れて - ていわい - 2007/08/09(Thu) 01:33:13 [No.396] |
└ しみじみ…+ぶっちゃけ感想 - コダマゆみ - 2007/08/08(Wed) 01:31:19 [No.395] |
└ 恥かしいので、SS風に。 - 竹戸 初 - 2007/08/07(Tue) 22:51:57 [No.394] |
└ SS追加、後日談。 - 竹戸 初 - 2007/08/12(Sun) 07:39:25 [No.398] |
└ SS追加 : その頃、更正施設。 - 竹戸 初 - 2007/08/29(Wed) 18:30:04 [No.413] |
└ 感想文 - 砂神時雨 - 2007/08/07(Tue) 19:10:28 [No.393] |
└ 感想文とか苦手なんだけど…みんなありがとう - でいだらのっぽ - 2007/08/06(Mon) 19:20:03 [No.392] |
「何故だ? どうしてだ?」 たけきの藩国、更正施設の最重層。改築を重ねられ、現世の地獄巡りと化した観のある此の世の果てに、竹戸 初は転がっていた。 比喩ではなく、文字通りに。 誰が提案したか名は伏せるが、 「二度と脱獄できないように」 との事で、手錠・手枷・足枷のみならず、肩から踝まで毛布で包んで捕り縄でグルグルに緊縛すると言う厳重な拘束の為、立つ事も座る事もできずに寝転がっているのだが……。 地下の最深区画で、ただでさえ暑い。しかも、毛布で簀巻き。ある意味、拷問と言うよりも処刑である。 が、彼が自問自答しているのは、自身の拘束に関してではなかった。寧ろ、理由はどうあれ脱獄している以上は極刑で当然であるのに、再度の拘置で済んだ事に幸運だとすら思っている。 常人であれば耐え難い肉体的な苦痛も、彼は然程の事とも感じていない。 問題は、肉体ではなく精神。矜持に関する事だった。 (私は、ハンターでも変態でも無いんだぁ!) 全力で、喉も裂けんばかりに叫びたい。が、そんな事に体力を消耗する余裕は流石に無い。 (何故だ、どうしてだ?) お見合いを妨害すべく出奔した際、領内通過の挨拶に出向いた某藩国(になし藩国)でも、何故か此処は風紀委員の国だと語外にハンター視された。 しかし、彼はハンターでは無いし、俗に変態と分類されるような嗜好も無い。 にも関わらず、現在の彼への処遇は脱獄した重罪人では無く、藩国に跳梁跋扈する変態集団の一人としての扱いだ。 (何故だ、どうしてだ!) 誰も答えてくれない回答を延々と求めながら、彼の地獄は今日も続いて行く。 (せめて、独房に入れろ!) (何故、ハンターと同じ房なんだ!) (誰か助けて〜!) (いや、誰も助けに来ないよ……) 自分で問うて、自分で答える。その余裕がある内は、本人は不本意でも充分に耐えられそうだった。 [No.398] 2007/08/12(Sun) 07:39:25 |