たけきの藩国日誌-R2- - せっしょ - 2008/05/06(Tue) 03:02:45 [No.621] |
└ 日誌35「エイプリルネタ」 - でいだらのっぽ - 2010/04/02(Fri) 17:42:39 [No.1022] |
└ 日誌34「今日も恙無く」 - 竹戸 初 - 2009/06/05(Fri) 07:13:01 [No.915] |
└ 日誌33「料理祭 〜化野の場合〜」 - 化野 - 2009/03/11(Wed) 23:04:27 [No.892] |
└ 日誌32 「とある子孫の野望」 - 慈詠 - 2009/01/29(Thu) 22:22:42 [No.883] |
└ 日誌31「VS薬膳鍋」 - ひわみ - 2009/01/27(Tue) 23:48:04 [No.882] |
└ 日誌30「従軍日誌 〜抜粋〜」 - 竹戸 初 - 2009/01/14(Wed) 00:40:33 [No.880] |
└ 日誌29「ヘタレ指揮官の手記」 - ていわい - 2009/01/06(Tue) 22:25:38 [No.879] |
└ 日誌28「あけました」 - はんおう - 2009/01/03(Sat) 16:50:25 [No.875] |
└ 日誌26「近況報告?愚痴とも言う」 - こんこ - 2008/12/20(Sat) 02:59:35 [No.870] |
└ 日誌26「たけきの炎上」 - でいだらのっぽ - 2008/12/16(Tue) 15:05:20 [No.868] |
└ 日誌25「ひゃっかりょうらん」 - TAKA - 2008/12/15(Mon) 02:17:33 [No.860] |
└ 日誌24「焼かれた 祖国」 - 月光ほろほろ - 2008/12/13(Sat) 00:23:19 [No.854] |
└ 日誌23 - でいだらのっぽ - 2008/12/04(Thu) 15:40:46 [No.838] |
└ 日誌22…か? - でいだらのっぽ - 2008/10/14(Tue) 17:40:18 [No.826] |
└ 日誌101か21 「武繰」 - 二郎真君 - 2008/07/31(Thu) 21:13:04 [No.771] |
└ 日誌20 「近況報告」 - 慈詠 - 2008/07/24(Thu) 23:24:35 [No.767] |
└ 日誌 19「怪談の真相」 - 竹戸 初 - 2008/07/16(Wed) 04:42:50 [No.766] |
└ 日誌18 - TAKA - 2008/07/04(Fri) 02:54:30 [No.744] |
└ 日誌 17? - でいだらのっぽ - 2008/06/24(Tue) 01:45:18 [No.725] |
└ 日誌 金と燃料と時間くれ! - 二郎真君 - 2008/06/14(Sat) 10:44:42 [No.695] |
└ 日誌15【たけきのニュース0603】「 - TAKA - 2008/06/03(Tue) 01:05:57 [No.669] |
└ 日誌14「嵐 の 前」 - 月光ほろほろ - 2008/06/01(Sun) 12:33:17 [No.665] |
└ 日誌13「夏がく〜れば♪」 - TAKA - 2008/05/31(Sat) 02:06:44 [No.664] |
└ 日誌12 急性胃炎 - 竹戸 初 - 2008/05/28(Wed) 04:29:23 [No.662] |
└ 日誌91 「たけきの藩国殺人(未遂)事件」 - 竹戸 初 - 2008/05/20(Tue) 03:58:32 [No.654] |
└ 日誌10 くらいんくいん! - モモ - 2008/05/19(Mon) 18:44:01 [No.650] |
└ 日誌89 かみんぐあうと - 二郎真君 - 2008/05/18(Sun) 12:27:13 [No.649] |
└ 日記08「日常」 - せっしょ - 2008/05/14(Wed) 04:27:26 [No.637] |
└ 日誌06「あれ…?梅本さん?」 - でいだらのっぽ - 2008/05/13(Tue) 01:13:14 [No.635] |
└ 日誌06「不安、もしくは希望」 - 慈詠 - 2008/05/12(Mon) 02:17:40 [No.634] |
└ 日誌05「あの人がまさか!」 - TAKA - 2008/05/10(Sat) 02:59:18 [No.628] |
└ 日誌に関する連絡ー - こんこ - 2008/05/09(Fri) 01:58:33 [No.626] |
└ Re: 日誌に関する連絡ー - ニートじゃないひと - 2008/05/09(Fri) 05:56:55 [No.627] |
└ 日誌84 「とある日の様子」 - こんこ - 2008/05/08(Thu) 22:33:33 [No.625] |
└ 日誌83「金さんの憂鬱」 - TAKA - 2008/05/08(Thu) 02:54:34 [No.624] |
└ 日誌82 駄目すぎるぞ自分 - ひわみ - 2008/05/07(Wed) 00:02:47 [No.623] |
└ 日誌81「復活の日」 - TAKA - 2008/05/06(Tue) 22:04:16 [No.622] |
慈詠は倒れていた。 本当に倒れていた。しかもうつ伏せで、顔だけは横を向いて。 高熱にうなされながら、負傷した右腕の痛みで意識を保ちながら思い返していた。 初陣から戻り、たけきの藩国で過ごしたのは、たったの10日。 すぐに宰相府藩国にとんぼ返りをして、会社設立準備を始めた。 何を間違ったか、社長になりそうな雰囲気だ。 空から光の柱が降って、空港や政庁が壊滅し、帰られなかったのも事実だ。 復旧が進んでもターンが変わっても、帰らなかったのはやる事が多すぎたからだった。 会社の代表として走り回り、書類を作り、宰相さまや他国の王さま、秘書官がたとも連絡を取ったり、決定や、許可の判を押したりしていた。 そして、分かった事がいくつかあった。 自分は良い指揮官には、なれそうもなれない事。 とにかく、仕事の段取りや割り振りなどが下手だった。 そして悪い指揮官には、なれそうな事も。 言葉や態度で、人を乗せるのは上手くいっている。 初心者騎士団に入団した頃、帝國では指揮官不足が一つの問題としてあった。 現在は、帝國軍をはじめとして指揮官や戦力が揃い始めている様に見える。 指揮を執る事は無いと思いたいが、もしも、その時が来たらと思うと怖い。 吐き気と止まらない鼻水、痛み、熱で混乱する頭で、いつか聞いた様な言葉をまた思い出した。 「私はね、……はね、大丈夫なんだ。人を信じられる。 空を見上げれば青空が見えるように、顔をあげるとあなたがいるのよ、ね。 だから信じる事は出来るのよ。その輝きは豪華絢爛なの。 戦う前には思い出して。私と同じ名前の存在を。」 慈詠は何かに取りつかれた様に、動き始めた。自分の戦場へ。 グラグラと揺れる頭で、痛む腕を抱えて。 まだ、立ち上がる途中であった。 [No.767] 2008/07/24(Thu) 23:24:35 |