持ち込み品用登録スレ - TAKA - 2007/05/06(Sun) 02:45:05 [No.97] |
└ 料理研究所 建築中 - りあらりん - 2007/05/14(Mon) 00:38:15 [No.150] |
└ Re: 持ち込み品用登録スレ - レイライン - 2007/05/06(Sun) 21:02:17 [No.104] |
└ 一応完成しましたー - レイライン - 2007/05/11(Fri) 15:07:28 [No.132] |
└ お疲れ様でござるー - 砂神時雨 - 2007/05/11(Fri) 20:48:14 [No.134] |
└ たけきのプロジェクト] - TAKA - 2007/05/06(Sun) 02:50:39 [No.98] |
小笠原旅行に備えて、資金獲得に奔走を始めた、たけきの藩国。 この物語は小笠原旅行に人生をささげた人々の物語である。 「たけきのプロジェクト]」 「司会のTAKAです。」 「アシスタントのりあらりんです、本日スタジオには深く関わったお二方をお呼びしてます。ていわいさん、こんこさん、こちらにお越しください。」 スタジオで拍手が起こる。 「ていわいさん、こんこさん、ようこそお越しくださいました、まずはこちらのVTRをご覧ください」 録画VTRが流れ始める、場面はFVB国内にあるたけきの亡命政庁から始まる。 「こんこさん、藩王がとうとう決めたようですね」 「え、なんのこと?」 「ほら、小笠原旅行社に参加するって、お金ないのに。」 「ていわいさんそれは言わない約束だよ」 二人に向かってくる足音二つが近づいてきて声をかけられる。 「先輩、小笠原にいけるって本当ですか?」 「せんぱい、小笠原行って泳ぎたいです〜」 被る声、見ると最近藩国で働き出した、竹戸 初と寿々乃である。 二人はまだ小笠原に行ったことがない。 実は小笠原旅行社設立前に、帝国宰相の招待による小笠原旅行が宣伝も兼ねておこなわれており、たけきの藩国 でも何人かが小笠原に行った。 帰ってきた彼らの口から、小笠原が素晴らしいところでありまた行きたいってよく話していた。 そんな話を聞いた二人はまだ見ぬ小笠原に大きな憧れを持ったようだ。 二人の輝く瞳を見て、ていわい、こんこともお金がないからとはなかなか言い出せないのである。 たけきの藩国に多額の資金があったのは遥か昔、相次ぐ戦費負担は金庫の中身をあっという間に空っぽにしてい った。 「もうすぐ、藩王が小笠原旅行社に申請してくるようだからもうすぐいけるよ、ね、ていわいさん」 「うんうん、小笠原旅行の準備しておいたほうがいいよ、竹戸さん、寿々乃さん」 その言葉を聴いて、喜ぶ二人。 急いで礼をいい、自室に帰って旅行の準備をしにいった。 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 「・・・・・どうする・・・」 「・・・いまさら、いけなくなるかもなんていえないよ・・・」 「・・・お金稼げないかな・・・」 「・・・あれ売る?とあるマーケットで高値で買い取ってくれるって噂が・・・」 「・・・あれって、摂政たちのコレクション?」 「・・・そう・・・」 「・・・あんなもの売った金だと知ったら、あの二人にわるいよ、それになんか穢れるって言うか、なんかね・ ・・」 「・・・それもそうか」 「ああ思い出した、帝国に買ってもらおう」 「ん、何のこと」 「今帝国で持ち込み品を受け付けているんだって」 「それだ!」 「二人で藩国で売れそうなものを根こそぎ持っていって、お金を作れば万事オッケー」 「膳は急げだ」 ナレーション「こうして二人の熱い日々が始まりました」 映像は再びスタジオに戻ってきた。 司会のTAKAが二人に話しかける。 「お二方は新国民の希望をかなえる為に、行動を始めたのですね。こんこさんは売れば簡単にお金が作れるとい う摂政のコレクションを何故売ることを反対されたのですか」 「それは人前、特にアシスタントのりあらりんさんの前ではちょっと、ねぇ、ていわいさん」 「コクコク(無言でうなずいている)」 「うっ、・・・ハイではどうやって彼らが成し遂げたのかを見ていきましょう(強引に話をかえたようだ) りあらりんさん、後半のVTRに行ってください」 「お二方がどのように困難に立ち向かっていったのか、こちらをごらんください」 アシスタントのりあらりんが冷静にVTRの合図をして画面が切り替わる。 再びVTRの映像が流れ始める。 相談している二人の姿が映し出されている。 「うちで高く売れるものってなんだろう?」 「パンダとかかな?」 「それは拙いでしょう、ペットみたいなものだし、皆から無茶苦茶言われると思う」 「なにかないかな〜」 「あ、あれは、砂神さんの作ってくれた神経衰弱。面白かったし、あれなら高く買い取ってもらえるかも」 「それだ!」 ということで二人は砂神のところに向かった。 「ああやっといた、砂神さん折り入って相談が」 「なんでござるか?」 「新国民の竹戸さんと寿々乃さんを小笠原に連れて行ってあげたいんだけど・・・」 「それはよいでござるな、是非連れて行くでござる」 「それでね、今藩国にはお金がないじゃない。でねこの前砂神さんが作った神経衰弱を売ってお金に換えちゃい けないかな?」 「砂神さん、お願いします」 二人は砂神さんに深々と頭を下げた。 「やめてくださいでござる、もちろんそういうことならこっちのほうからお願いするでござるよ。そうだそれな らこれも売れないでござるかな?」 おもむろに懐から数冊の紙の束を取り出す砂神。そしてそれを二人に差し出した。 「これは拙者が書き溜めておいた小説でござる、もしよかったらこれも売るでござるよ」 むさぼるように小説を読む二人。 読み終わって口々に話し出す。 「これすごくおもしろいよ!」 「うん、うちのみんなの私生活が面白おかしく書かれていていいよね!」 「砂神さんホントにいいの、こんなのまで受け取って?」 「もちろんでござる、拙者も新国民の二人に旅行に行って欲しいでござる。是非活用してくれるとうれしいでご ざるよ」 「ありがとう、必ずもって行きます」 「本当にありがとう、砂神さん」 二人は砂神にもう一度深々と頭を下げると、心当たりの場所に向かった。 場所は変わって藩王執務室。 最近藩国で新しい布告が出された、なんと藩国民で絵を描けというものだ、しかもお題の絵を見ずに。 なにやら国民の絵心向上期間というのが設定され、それが実施された為らしい。 なんかよくわからない目的設定だが、二人は貼りだされた絵を見て思いついたのだった。 曰く、上手い絵だけが絵じゃない、見た目下手でも味のある絵があってもいいじゃない。 いや、下手な絵こそ面白いということに気付いた二人はこれも持ち込んでみようと決意していた。 (こんこん)ノックするていわい。 「はいどうぞー」と応答がある 「失礼します×2」 「あらどうしたの、二人揃ってなんて珍しいわね、なにかあったのー?」 「藩王にお願いがあります、藩王においては小笠原旅行社に申請されるとのことですが、わが藩国の財政状況で それが許されるのでしょうか?」 「んが、でもでも小笠原にみんな行きたいっていってるしー、それにご飯をジャガイモだけにすれば何とか・・ ・」 「ジャガイモ好きの藩王はそれでいいかもしれませんが、他の国民は暴動を起こしますよ」 「えーでももう申請しちゃったしー」 「したんかいっ!・・・失礼しました、申請したのならもうしょうがないですね、と、こんなことを私たちは言 いに来たんではないんですよね、こんこさん」 「藩王、実はそのことについてお願いがあります、小笠原旅行社への申請をお願いしにきたんです、で申請した というのなら、私たちにそのお手伝いをさせてください」 「どういうことー」 「藩王この前から藩国民に絵を描くことを奨励していますよね、それで提出された絵を我々に預けていただきた いのです」 「んー、別にいいけど何に使うの?」 「実は帝国に買い取ってもらおうと思っています」 「あんなの売れるかなー上手い絵ばっかりじゃないよ」 「まぁ、お任せくださいです、なんとかなるかもです」 「まあいいけど、変なことに使っちゃダメだよー」 「はいです、わが君」 「お任せください藩王さま、それでは失礼します」 執務室を出る二人。 これで目的のものは全て手に入った、後は帝国出先機関であるテンダイスたけきの出張所に届出を出せばいいだ けである。 二人は頷きあうと政庁玄関を誇らしげに出て行くのであった。 (BGMとして流れる中島○○きの歌声) スタジオに戻る映像、なぜか司会のTAKAしかいない。 「ついに訪れたそのとき、皆様はいかなる思いを抱かれましたでしょうか、残りの時間はその後彼らがいかなる 運命を辿ったのかをお話して本日の『そのとき歴史が動いた』を終わりにしたいと思います。それでは皆様失礼 しま・・・・ ぶつっ、視聴者はテレビを消してしまったようだ・・・ 〜FIN〜 [No.98] 2007/05/06(Sun) 02:50:39 |