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何を言えば伝わるかはわかりません。きっと何も伝わらないのかもしれません。少なくとも私はそうでした。 大切な言葉の全てが無価値になって、これまでに信じてきたことを信じ続けるのも止め、何もわからなくなって、ただ、間違いだらけの自分と、そしてそんな自分を形作った世界を、ひたすらにゆるやかに憎みながら、心の檻に沈んで行きました。 今、あなた方は私たちを憎んでいるでしょうか。きっとそうですね。無力で過ちだらけの私たち。あなた方を形作る、藩国という名の世界を作り上げた私たちだから。 あなた方は憎んでいい。死んだっていい。殺したっていい。公人としての立場を捨てて申し上げます。それは確かに自由だ。法や警察力、軍事力が、きっとあなた方を遮るでしょう。でもそれは、それだけのことでしかない。心を縛る法は、この藩国にはありません。そんなものは、世界のどこを探したって存在しない。 だから、あなた方が何を望もうと、私に止める権利はない。 だから、今から言うことは全部、ただの私の、ただのわがままです。 わがままを、みんなに言わせてください。 憎まれる程度には愛されていたのなら、どうか、今から言うことをお許しください。私を許さなくていい。私たちを許さなくていい。世界中の何を許さなくてもいい。 でも、どうか、これだけは、この言葉だけは、存在することを、お許しください。 憎まなくてもいいんだよ。 私は憎むことに疲れました。幸せになりたくなりました。だから、憎むことだけを生きる理由にすることをやめました。つらいのは嫌だ。憎むのは、つらいことばかりじゃないか。 幸せになりたい。 誰も、幸せになっちゃいけないなんて、言ってないんだよ。 助かりたかった。救われたいとは思わなかった。 今まで愛してきたもののことごとくが、憎むことを否定するんだ。それでも確かに愛していたから、喪わせたものへの憎しみは止まず、二人の自分に引きちぎられて、ずっと戻れないまま、憎しみに身を浸していた。その中にいないと、傷が、痛くて、あまりにも大きすぎて、耐えられなかったから。 今、みんなもきっと、そうなのでしょう。その選択を間違いだとは、決して言わない。 憎むな、とも。 けれど、憎まなくてもいいんだよ。 愛した人を喪うより、愛していた思い出全て振り捨ててまでも何かを憎み、自分の何もかもを喪っていくことは、大好きだった全てに対して、とても残酷なことだと思うから。 だから、伝えました。行間なんかどうでもいい。例えなんて何一ついらない。伝えたかったんだ。同じ、憎しみに苦しんだ、そして苦しみ続けている仲間に、伝えたかった。 幸せになりたいよ。 ひとりじゃつらい。 みんながいっしょじゃなきゃ耐えられない。 どうかそばにいて。 何もかもを憎んでいい。だけど私たちのことも忘れないで。 いっしょじゃないと、やだよ。 お願いします。 どうか戻ってきてください。 [No.7391] 2011/06/04(Sat) 11:08:21 |