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やっと本題の入り口。 しかしすいません(3)は長くなった&難航してるため分割します・・・。 三園さんとむつきさんが出てきます。 口調変だよ! とか こんなキャラじゃないよ! とかあれば教えて下さいー。 * * * そして、数週間ほど時は流れる。 再びレンジャー連邦政庁、会議室。 大きな円卓と、ホワイトボードが3つ置かれただけの簡素な部屋に、 情報技術分野を担当する政庁職員たちが集まっていた。 場違いに正しくお城っぽいステンドグラスの窓が、今日も優しい光を放っている。 「す、すいません遅れました・・・!」 召集予定時刻を少し過ぎて入ってきたのは、蝶子である。今日はジャージは履いていない。 ぺこぺこ頭を下げながら、両手に抱えた機器類を、よいしょ、と机に下ろした。 「お疲れ様ですー。大丈夫ですよー、まだ始まってないんで。」 「間に合いましたか!よかった!」 「それにしても大荷物ですねえ。 プロジェクターと、パソコンと・・・ゲーム機、ですか?」 「ですですー。愛佳ちゃんに頼まれて引っ張り出してきたんですけど。 旧式機でしまいこんでたんで、見つけるのにちょっと時間かかっちゃって。」 ゲーム機の表面を手で少し払って、ふっと吹いてほこりを飛ばす。 スティックのついたコントローラーとディスプレイが一体となった、アーケード機をそのまま小型にしたような筐体は、 色合いこそ褪せて年季を感じさせてはいたけれど、まったくといっていいほど傷もなく、きれいなままだった。 「あ、懐かしいー!スターファイターですね!」 向こう隣からひょこっと顔を出したむつき・萩野・ドラケンが、大きな目を輝かせる。 懐かしいですよねー、と笑顔を返す蝶子とむつきの顔を交互に見て、 先に話していた少年が――たいそう華奢で、少女のようにも見える――丸い眼鏡の奥で、目をしばたかせた。 「スターファイターですか?職業の?」 「あ、そうか三園さん、これが流行ってた時まだ入国されてなかったですもんね。」 「宇宙戦を題材にしたゲームなんですよ。操作が本格志向すぎてめっちゃ難しいんですけど。 でも、それがギークの人とかハッカー系のパイロットに、すごい受けて。」 「職業の方とほぼ同時期だったんで、ゲームが職業を題材にしたのか、 職業がゲームの名称に影響されたのかちょっと曖昧なんですよね。」 「まあ、そんな感じで、スターファイターのゲームです。 レンレンジャーバージョンとか色々出たんですけど、これは無印の初期版。」 へえー、と感心したような声を上げる三園。ゲーム筐体を手に取ってみる。 B5サイズくらいの分厚いノートパソコンを、開きっぱなしにした感じだろうか。重さはさほどでもない。 パソコンならキーボードにあたる部分に、方向入力用のスティックと、ボタンが大小10個ほどついている。 ディスプレイの大きさはゲームをするにはちょっと物足りないが、 側面にプラグがあるから、おそらくこれを使って外部出力ができるのだろう。 他にも様々な端子口が付いている。通信や、機器の後付によるバージョンアップなどもできるのだろうか。 「・・・これ、まだ動くんですか?」 「動くと思いますよー。多分。いやなんせほとんど使ってないんで。」 「えっ。使ってないんですかもったいない!」 「いやー、出始めの頃に入手してはみたんですけど。 何やかやで忙しくて、結局あんまり遊べずじまいだったんですよね。 もったいないもったいない。」 「あー、だからこんなにきれいなんですね。 うちにあった据え置き機は、にゃんこにやられてご臨終してしまったのでちょっとうらやましい・・・。」 「あ、じゃあ。今度やりましょうよ。でっかいスクリーンにつないで。」 「いいですね!」 「あ、私もやってみたいですー。」 小さく挙手をしながら名乗り出る三園。 もちろん!どうぞどうぞ!せっかくだからみんなも誘いましょう!と 盛り上がる二人を見ながら、挙手したままで小首をかしげた。 「・・・でも、何に使うんでしょうね。これ。」 今日ってオペレーターについての会議ってことでしたよね、と続けられた言葉に、 持ち込んだ本人である蝶子も首をかしげる。 「・・・何に使うんでしょうね?」 「・・・えーと。愛佳ちゃんに頼まれた、って言ってましたよね。」 「はいー。でも実は理由までは聞いてなかった。」 「パイロット育成とかには使えるかもですけど・・・オペレートモードとかないですよね。」 「猫耳のかわいいオペレーターは出てきますけどね!」 「かわいいですよね!何人かいて選ぶのにすごく迷った覚えが!」 「私ロッテムにゃん大好きでした!」 「私はナンナたん派でした!」 全力で脱線し始める会話。こうなるともう戻ってくる見込みはほとんどない。 生暖かい微笑で盛り上がる2人を見守りながら、これは愛佳ちゃんが来るまで待つしかないなあ、と思う三園。 ちょうどその時、バタバタと足音がして、愛佳が駆け込んできた。 「お、遅れて申し訳、ありません!」 ぜいぜいと息を切らす愛佳。少し遅れて、ハニーも走りこんでくる。 仕事場の市民病院から直接走ってきたのだろう、二人とも人型で、ハニーにいたっては白衣のままだ。 「ま、待たせてごめんだにゃー。今日はにゃんだか患者さんが多くて・・・。」 「お疲れ様ですー。」 「お疲れさまー。あれ、マーブル一緒じゃないの?」 「マーブルは今日は来れないにゃ・・・て言うか僕らをあがらせるために 残って仕事してくれてるにゃ・・・。」 「なんだか随分忙しそうですね。何かあったんですか?」 「いや、最近結構いつもこんな感じだにゃー。」 「移民の方が増えてきてるので、利用者の絶対数自体が上がっているのかもしれません。」 「なるほど。」 「じゃあ、その件についてはまた改めて検討しましょう。必要なら職員さん増員しなきゃね。 とりあえず今は、愛佳ちゃん。お願いできる?」 「は、はい!もちろんです!」 深呼吸して、背筋を正す愛佳。 走って乱れた髪を手ぐしで整え、大きなリボンをピッと伸ばす。 「じゃあ、ちょっと準備しますので、すみませんがお手伝いお願いできますか? 機器類の準備が終わったら、始めさせていただきますね。」 ※続く [No.7707] 2012/02/10(Fri) 16:20:04 |