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No.6490に関するツリー

   「T××と私。」用ツリー - 城 華一郎 - 2010/05/11(Tue) 00:12:13 [No.6490]
書いたー - 城 華一郎 - 2011/01/02(Sun) 21:44:08 [No.7242]
【締切追加】「T16と私。」開催告知 - 城 華一郎 - 2010/12/18(Sat) 00:53:21 [No.7223]
イラスト提出準備用 - むつき - 2010/05/21(Fri) 23:53:10 [No.6574]
出さないけど書いたお。 - むつき - 2010/05/21(Fri) 15:57:25 [No.6573]
書いたよー - 城 華一郎 - 2010/05/18(Tue) 09:08:10 [No.6540]



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「T××と私。」用ツリー (親記事) - 城 華一郎

【ターン16時】
テンダイス上の発表はまだです。
締切り発表もまだ。

【概要】
・題材
「T16における自身の思い出」
を下記の要綱に基づいて提出。
・文族
1000字以内の文章
・技族
モノクロのイラストを1枚。大きさは最大で1024×768まで
※参加はどちらか片方からのみ

個別でも提出可能ですが、
「URL提出なんだけど準備が……」という場合や、
「文字数とかいろいろ中身大丈夫かな」という場合、
こちらの枝に直接文章や仮アップ先URLをくれれば、
王立図書館Wikiの方に転載して、
各自記事にそのURLを返信させていただきますー。

/*/

【ターン15時】
http://blog.tendice.jp/201005/article_9.html
上記URLにて、誰でも参加型イベントが発表されました!

【概要】
・題材
「T15における自身の思い出」
を下記の要綱に基づいて提出。
・文族
1000字以内の文章
・技族
モノクロのイラストを1枚。大きさは最大で1024×768まで
※参加はどちらか片方からのみ

個別でも提出可能ですが、
「URL提出なんだけど準備が……」という場合や、
「文字数とかいろいろ中身大丈夫かな」という場合、
こちらの枝に直接文章や仮アップ先URLをくれれば、
王立図書館Wikiの方に転載して、
各自記事にそのURLを返信させていただきますー。


[No.6490] 2010/05/11(Tue) 00:12:13
書いたよー (No.6490への返信 / 1階層) - 城 華一郎

文族には魔法がある。
それは言の、葉により蓄え、舌にて開く、言い換えという名の、
古い、古い、魔法だった。

/*/

一輪の薔薇を摘み持つ。
刺は柔肉にぷちゅりと皮の弾けた感触を伝えている。

ある者は馬鹿馬鹿しそうに言った。
そんなものを見せびらかして、どうしようというのだね。
また、ある者は慌てて言った。
大丈夫ですか、痛くはありませんか。
いずれも二の句はそのまま同じ。
そんな花など、持たなければいいのに。

けれど、諸君、と、
その文族は楽しげに言った。

薔薇は蕾か、真紅か、白か、
見せぬ限りは誰にも解らぬ。

これが未来というものだよ。

/*/

T15と私。:或いは私と……

/*/

幾つものポートレイトが並んだ、棚の上、
眺めれば何ともつかない微笑みが生まれるのは、
掛かった労苦を思ったからだろうか。

これは編成の時。ああ、まったく、何度やってもキリがない。
みんなで書類を広げて、やいのやいのと、検算をしている時の光景だ。
いつも一人で始めるけれど、最後は絶対一人じゃない。
振り返ると、それが妙に印象に残ってて、嬉しかった。

これは外交か。
終わった後に、駆け足で仕事場に戻ることもあるが、
大抵は、下らない世間話でちょっと一杯引っ掛ける。

人見知りをして気が重くなることもあったが、
ひょんなことから知遇が増える、あの突飛感には、
面白みがなくもない。

もっとも、懐かしんでいるからこその感慨で、現在進行形の時には、
たはー、と、困り笑いが口から漏れるのだが。

会議は、色々やったな。見ればすぐ、そうとわかる。
一番、人の数が多くて、一番、楽しそうにしている。
細かいところを詰めるのは面倒だったけど、うん、
立派なものが、その分だけ出来た。

どれも、変わらない日常だ。
その中に一枚、目新しい、青い髪の立ち姿が紛れ込んでいた。

思うに、「それ」を意識し始めたのは、この時だ。

/*/

過ぎ去った日のことを思うと、
同時に、どうしても浮かんでくる事柄がある。

それは、決して訪れないという意味で過去に等しい時間で、
それは、自分がいなくなった日々のことだ。
考えれば、ほんの少し、寂しさが胸を刺す。

春の日の戯れにふと見た、うたた寝の夢の、
一人、巨大な玉座で愛の永遠を謡い立っていた彼女を思う。

結局のところ、私にとって、ターン15とは、
或いは私と世界の終わりの彼方で詠う彼女の、
未来についての始まりと、薔薇の蕾を眺めながらに、思うのだ。

この薔薇は、どんな花を咲かせるだろうか。

(999文字)


[No.6540] 2010/05/18(Tue) 09:08:10
出さないけど書いたお。 (No.6490への返信 / 1階層) - むつき

#こちら文族版。出さないけど、出していたらこの内容になりまする。

 まず、なんで私が文章でも参加?と思われる方もいると思いますが、私の地戸は文族でして、普段は藩国内で設定文やSSなどを書いています。今回は技族部門に加えこちらでも私とT15に参加させていただきました。

 さて、おおまかに言うと個人的にボロボロだったT13〜14(だけではなかったですがっ)を抜けだし、ようやく平穏といってもよい状況を迎えたと言うのが私のT15です。とはいえ、臨時裁定への参加継続、第五世界遠征を含めた度重なる出撃を行い、そしてマンイーターとクーリンガンとの戦いなど、遠い目をしたくなる出来事もいつものごとくありました。

 とくに臨時裁定については、お陰様を持ちまして参加初日から最終日まで皆勤で終了を迎え、新組織への足掛かりとなる仕事が出来た事が嬉しかったです。
 苦手な分野のお仕事でしたが、上位の方の努力あって私の様な数字を見ると目が滑る様な人でも、作業ができるシステムが作られて行くのは凄いなと思いました。

 そんな数々の出来事の裏で私を支えてくれていたのが、私の夫であるカールです。
 T15に入ったばかりの11月以降に、シャレにならない位体調を崩して、PLACEも同様に酷い状態になった時がありましたが、その間ずっと看病してくれただけでなく、ご存じ長い不和から仲直りした後も、どこぞの保護された手負いの野生動物の様に、旦那の気持ちをなかなか信じれずいた私の心の方の回復を、彼は愛情深くそしてじっと待ってくれたのです。

 11、12、1、2、3月…。関係を新しく築き、信頼を得る為に費やした月日は短くありませんでしたが、二人で一緒に頑張って来たんだなあ、と感じる日々になりました。
 甘えるのも甘やかされるのにも慣れましたよ、旦那の膝の上は嫁の場所とPLACEが学習する位には!

 あ、可愛いブラウとブルとの出会いも忘れてはいけません。カールがプレゼントしてくれた生後2週のちびすけ達は、オズとシュパイツの事もありちゃんと育つのか、という私の心配をよそに「ものすごく元気」に育ってくれました。兄弟本気喧嘩の仲裁で引っ掛かれ、3日熱を出したのは良い思い出…です?

 最後に、ぶっ倒れてばかりでしたが、私にとって大切なターンだったと感じています。「愛と戦争」と言うには恥ずかしいのですが、確かにそうと言えるだろうと納得せざるを得ないと思うのです。

以上が私とT15となります。
拙い文を読んで下さった方々に感謝しつつ…。

#999文字


[No.6573] 2010/05/21(Fri) 15:57:25
イラスト提出準備用 (No.6490への返信 / 1階層) - むつき

06-00735-01:むつき・萩野・ドラケン
提出画像URL
http://www33.atwiki.jp/mutukidoraken?cmd=upload&act=open&pageid=22&file=01.jpg

1024×768、モノクロイラスト1枚
どうぞ宜しくお願いたします。

提出先
http://www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=idresshw&mode=res&no=2058


[No.6574] 2010/05/21(Fri) 23:53:10
【締切追加】「T16と私。」開催告知 (No.6490への返信 / 1階層) - 城 華一郎

締切:1月8日
提出先:http://www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=idresshw&mode=res&no=2224

先日、ニューワールドチャットにて、
「T16と私。」の開催が発表されました。

ですが、またツリーを立てると、このツリーがもったいない!
ので、「ターンXと私。」ツリーに作り替えることにいたしました。

さすがターンAのお兄さん!! とか語り出さないよう、
くれぐれもお願い申し上げます。<何だそれは


[No.7223] 2010/12/18(Sat) 00:53:21
書いたー (No.6490への返信 / 1階層) - 城 華一郎

ただの言葉だよ。
見上げながら、ソラを想う。

ここには轟々と全身を内臓まで震わせる重低音が響き渡っていた。
大勢の誰かを乗せて、大量の熱を水蒸気に換えて吐き出しながら、
小さなアーチを直線に丸く描いているのは、
僕達が始めて、いつか皆が引き継いだ、僕達の翼だった。

君の手を引いて砂丘を下る。
刻まれる幾つもの有限で数え切れない足跡の、
隣をまた戻る道行きに、去年買った飛行機の、
本のことを思い出した。

重なる掌の間に篭もる汗。
乾いて厳しい日差しが、どうかすると、
瞳からも潤みを奪っていくけど、
そこだけは吹きつける砂塵の粒だって及ばない。

ここは砂漠だ。
どんな命も、いつかはこの微小な砂粒に還る。
積み上げればきっと、今、二人で越えている、
砂丘ほどの大きさにもなっただろうなと、
屍を数で勘定した。
姓を数で、感情した。

見失わないよう、指を絡めて強く彼女の手を握る。
市街から離れた地域では、目印が他にないせいで、
遠近感が、よく、狂うからだ。

砂丘も、振り返れば大きなものは数百m級にも届くのに、
その表面が平坦で、淡々として、大小もなく、特徴も色も他にないので、
考えて見つめなければ、そうとは気付けない。
生きていた頃の赤さは、砂塵の中には、微塵もない。

「一緒に、空を作りたかったな。」

今は、岬の墓標からの、報告の帰り道。
2人で持っていた花束は、もう、どちらの手の中にも、ない。

「はい、マスター。いいえ。」
「……?」

尋ね返すように覗き込んだ瞳は青く、
雲の少なく透明度の高い、ソラよりも、
冴え冴えと晴れやかにきらめいていた。

この瞳のことを思い起こすたびに、
胸の中には言葉が充ちる。

「私達は一緒にあります。
 思い出の宇宙は網の目のようにつながり生きていて、
 私達は、何一つ失われることなく全員で、レンジャー連邦です。
 華一郎。貴方の感じたこの国は、そのような処だったと、
 私は貴方の言葉で記憶しています。」
「……そうか。そうだな。」

そうだった。

ただの言葉だよと見上げながら、ソラを想う。
この言葉はただの文字で、本物の空じゃない。

ここはニューワールド。
ここはレンジャー連邦。
ここは砂漠。
ここは命の最果て。
ここは今。

君は本当に翼だな、テイタニア。
去年興した産業も、元をたどれば君につながる。
君を想うと、空も飛べる。

いつか僕達が失われようと、失われないものがあると、
君と過ごしたターンで知った。

心が飛べるなら、世界はいつでもそこにあるんだね。


[No.7242] 2011/01/02(Sun) 21:44:08
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