| ようこそ!さとこさん。
どんなトレーニングでもそうですが、動きを正確に行わないと期待する効果、鍛えたい部位、酷い場合にはけがにも繋がってくることだってあります。 まず、正しい方法を確認することは大変いいことだと思いますよ。
9/13ということで今は三角巾による内旋固定の状態なんでしょうか? (内旋・外旋は別ページ「このサイトを巡る予備知識」をご覧になってください)
さて、 2通りの訓練と言うことですが、
1)健康側の手で抵抗を加えながら、内側に固定している腕を前方へ10秒間力を入れ筋肉を収縮させる
2)ひじを反対側の手で外から抵抗を加えながら、外側へと押す
まずどういう状態から運動を行い始めているのか、腕はどの位置にあってなのか、正確な所ちょっと説明から読み取れなかったのですが、それによっても違ってくると思います。
たとえば1)が三角巾内旋固定の状態で、術方向前側前腕部に反対の手によって抵抗を掛けながら、肘を支点として開いていく動作だと「初めて脱臼された方へ その2」にも載せてあります『肩のインナーマッスルトレーニング』(c.棘下筋・小円筋訓練)のものとほぼ同じものになります。
この場合の効果を期待(棘下筋・小円筋を維持させる、鍛える)するなら肘を正確な外旋運動をするためには肘を固定しておいて上腕骨に軸回転を起こしていかなければなりません。(軸回転→「初めて脱臼された方へ その1」)
もし、肘が開いてしまうと棘下筋・小円筋には直接的に刺激を与えられなくなり、どちらかと言うと三角筋前部・上腕三頭筋・前腕部に刺激が分散してしまいます。
2)の場合外側と言うことで横方向(術方向が右側ですから左真横ということでお話を進めさせてもらいますが)に開いていくとすると外転方向の運動だと思うのですが、外転方向だと(外転は別ページ「このサイトを巡る予備知識」を)主に三角巾中部・棘上筋になります。 トレーニングとしては「初めて脱臼された方へ その2」に載せてある『肩のインナーマッスルトレーニング』(b.棘上筋訓練 外転運動)と同じものになると思います。
さてまだ固定期間はありそうですが、固定をしているうちにやはり筋力低下はかなり起きてきます。又固定しておくことで拘縮といって可動域制限も起きてきます。それはこれから時間を掛けて取り戻していかなければいけないわけですが、その時にまず肩の関節を安定させるためにも腱板(インナーマッスル)を鍛えることが非常に重要になります。またこの腱板というものが非常に落ちやすくかつ、非常につきにくいようです。 三角筋や僧帽筋といった肩周りにあるアウターマッスルは、結構簡単につくのですが。 そういったことからまず腱板を鍛えていくことをしていかないと非常にアンバランスな状況を作りやすいといったことも起きてきます。
通常多いのは術後良くあるのは
●Codman's exercise (バブのリハビリ体験談2005年4月4日(月) の記事を参照) ↓ ●等尺性筋力増強訓練 (バブのリハビリ体験談2005年4月6日(水) の記事を参照) 三角巾をつけた状態で行うことも多い。 ↓ ●肩のインナーマッスルトレーニング≪cuff exercise≫ (「初めて脱臼された方へ その2」に載せてある『肩のインナーマッスルトレーニング』)
と言う流れが多いと思います。
さて一般的な枠をさとこさんのケースに当てはめてお話をしました。 あとご説明から得た情報を元にある程度自分なりの推測を追加してお話を進めさせていただきました。
トレーニングに関しても理学療法士の方の独自のお考えで指導なさっている場合ももちろんあるでしょうし、そうした場合はこれはもう指導なさっている方にお聞きしないと正確なものではないので、この場合は指導なさっている方に確認をしてみてください。
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No.421 - 2005/09/18(Sun) 10:26:14 |