5. ノー・シングネス(無) 仏陀は、ほんとうに潜在能力の高い言葉のひとつを選んだ ——シュニヤータ。
英語、それに相当する英語"ナッシングネスn o t h i n g n e s s "は、 それほど美しい言葉ではない。 私がそれを"ノー・シングネスn o - t h i n g n e s s "としたいのは、 そのためだ——。
というのも、無というナッシングは、ただのナッシングではないからだ。 それはすべてだ。 あらゆる可能性で脈打っている。
それは潜在能力、絶対的な潜在能力だ。 それはまだ顕現していない。 だが、すべてを含んでいる。
初めに自然があり、終わりに自然がある。 だとしたら、なぜ、その真ん中でそんなに大騒ぎするのかね?
なぜ、その中間で、そんなに心配し、そんなに気をもみ、 そんなに野心を抱くのかね?
なぜ、それほどの絶望をつくりだすのかね? 無から無へ、それが旅のすべてだ。
Osho Take it Easy, Volume 1 Chapter 5
解説: 「隙間のなかに」在ると、方向を見失い、怖くなることすらあります。 しがみつくものはなにひとつなく、方向感覚もなく、 この先にどのような選択と可能性が待ち受けているのか、 そのヒントすらつかめません。
しかし、宇宙が創造される以前から存在していたのは、 まさに純粋な潜在能力という、この状態だったのです。
今あなたにできることは、 この無のなかへとリラックスしていくことだけです…… 言葉と言葉のあいだにある、この沈黙のなかへと落ちること……
出ていく息と入ってくる息の中間にある、 この隙間を見守ることです。
そして、その体験の空っぽの瞬間を、ひとつひとつ大切にしましょう。 神聖ななにかが、まさに生まれようとしています。
★ぼくは常にお先真っ暗を生きてきた。もちろん今もそうだ。 刻々起きる今ここに応答していくだけだ。
一休は詠う。
有漏ぢより無漏ぢへかへる一やすみ 雨ふらばふれ風吹かばふけ
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No.840 - 2005/01/28(Fri) 20:13:47
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