今日たまたまガソリンスタンドに寄ったとき、 印象的なテレビ番組に出会いました。
西表島の近くにある外離れ島という無人島で、 一人暮らしをしている長崎さんと言う69歳の方の 取材番組でした。
彼は15年前から根無し草の生活を始め、 流れ着いたのがここだったと言っていた。
彼は素っ裸で生活しており、ハブがたくさん生息するこの島では、 ハブにかまれたら死ぬだけさ、と屈託なく言っていた。
なんとなく心を動かされたのは、 自然と調和して生きているということ。
たとえば、カラスはかって食物を取る敵だったが、 茶殻をあげるようになって友達になったそうだ。 彼が呼ぶと、何十羽ものカラスが山から彼の足元に降りてきた。
もう一つは、ここに来て、感謝の気持ちに目覚めたと言う。 それは、生と死のぎりぎりの生活をする中で感じるようになったと言う。
海に出て牡蠣を打って食べ、 雨水を集めて喉を潤し、
大自然の中で、カラスと友になり、 大自然と調和して生きることの感激、
こみ上げてくる生命衝動と、 死の危険の只中で生かされていることの感謝、
絶えず欲望と期待に翻弄され、 それが満たされぬ怒りと虚しさを撒き散らしている文明、
生きれていることが当たり前になり、 感謝の心を失ってしまった文明、
現代文明に居心地の悪さを感じ、 野生の血が騒ぐぼくにとっては、 思わず目が釘づけになった。
今度休みが取れたらいって見たいものだ。
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No.738 - 2004/11/23(Tue) 13:20:04
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