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まずは、「魔のダイヤル」。 込み合う年末の治療室。 腰の悪いおじいちゃんと隣り合わせた捻挫男の、 看護士さんをも巻き込んだ「死ぬかと思った」。 佐藤さんはその看護士さんを演じました。
急患のため、佐藤看護士が持ち場を離れた隙に、 捻挫男が治療機器のダイヤルを勝手に回したためにおじいちゃんが大変なことに。 必死な捻挫男の声に佐藤看護士、 急患への対応で大忙しのハズが、「何ですか〜」と暢気にアイスを咥えながら再登場。 そして大変なことになっているおじいちゃんを見たときの表情、 ギャクマンガでしばしば見られる、 驚いて目が飛び出るシーンの実写版といったところ。
佐藤看護士、何か処置しようとするも原因が分からず。 その慌てふためきぶりがおかしい。 看護士、先生を呼びに行きますが、 その間に捻挫男、自分の仕業と気づき、 素知らぬ顔でダイヤルを戻して知らんぷり。 捻挫男とおじいちゃんが「死ぬかと思った」とつぶやくのですが、 佐藤看護士も同感だったと思います(^^;)。
そして、「Love Songs」の方は番組のトリで登場。 尾関伸嗣演じる三枝アキラ君は、職場のあこがれの君、 奈菜ちゃんとのデートを控えてそわそわ。 その奈菜ちゃんが佐藤さん。
登場のシーンで、 アキラに手を振るときの笑顔が最高に可愛いです。 そりゃ、惚れてまうよなあ…。
デートもいろいろとありつつ進み、 微妙な空気が漂う中、 アキラ君、寒い中、海に飛び込んだ勢いで思い切って告白! しかし、「他に好きな人がいる」と返され、あえなく玉砕。 それでも諦めず口説き続けるアキラに、 奈菜ちゃん、切なげな、悲しげな眼差しを向けます。
自分を好いてくれる、とても良い人。 だけど、その気持ちに応えることはできない。
…好きな女の子に、あんな顔させちゃダメですよ、アキラ君。 奈菜ちゃん、何か意を決したように、去ってゆきました。 アキラが自分にしたように、自分も「好きな人」に思いを伝えようと決心したのか…。
実を言うと、私にも殆ど同じ経験があるんですよね。 女の子は他に好きな男がいても、 恋が上手くいってないときなど、 自分のことを好いてくれる恋人未満な男友達の誘いに ふらっと乗ってしまうことがあるものなんですよ。 その気持ち、分かってあげるのが男ってもの。 まあ、当時の私は、こっちの気持ち分かった上で弄びおって、信じられん! と怒り狂ったけど(汗)。
天国から地獄に突き落とされて、 周囲の野次馬に笑いものにされて、 その上その様子を母親にまで目撃されてしまったアキラ君。 そりゃ、死ぬかと思うわ。 でもね、誘いに乗ってきたと言うことは、 まだ奈菜ちゃんの気持ちも揺れているということよ。 これにへこたれず、焦らず、じっくりと、機会を待てよ、アキラ君!
それにしても、切ない感情表現をさせたら、 佐藤寛子さんはピカいちです。 素晴らしい。
演技力6.5、貢献度4.5、作品知名度2.0、作品完成度5.0。 総合4.5点。 |
No.1539 2010/01/24(Sun) 21:44:53
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