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前事務所の時代、 彼女の雅号は「ノリトショウドウ」でした。 当てられていた漢字は忘れてしまいましたが(^^; こうありたいという大きな目標ではなく、 目の前にある今出来ることに、 刹那的に取り組んで楽しんでいこうという、 そういう気持ちが込められていたのだと思います。
絵を描いてみたり、脚本を書いてみたり、 ファンミーティングを(年に何回も)開いてみたり。
今思えば、もう何年も前から、 「目標」を「出来ること」に設定しようと、 彼女も彼女の周りの人も懸命だったのかもしれません。
彼女のブログが日記タイプに変化したのは 2014年の1月4日のことで、その時はこう書かれていました。 「2014年、私は今までになく静かな気持ちで迎えました。 あたり前のことをあたり前だと思わず、ひとつひとつの物事を新鮮に、大切に受けとめて、様々なことはあれど肩の力は抜いて、日々を愛でて過ごしていこうと思ってます。」
当時ファンとしては、 前事務所で取っていた最後の仕事が矢継ぎ早に公開されて、 非常に喜んでいたので気づきませんでしたが、 当然、前事務所の業務停止と、 一線から退いたタレントの肖像権管理が主業務である事務所への移籍は、 すでに決まっていたはず。
彼女はある程度、今の状況を予測しての発言だったかと思います。
当たり前と思わず、日々を愛でて、過ごしていく、 これが彼女の「目標」であって、 この一年半ほど、その目標に到達するべく、 努力を重ねてこられて、 多分、今もそうされているのでしょう。 「(ファンのために)ブログを書く」のも、その一環とされていたはず。
ここにきてさらに目標を絞ったうえで、 「日々を愛でる」という目標達成のために ブログ執筆が不要となったのかもしれませんね。
ずっと続けてきた、週プレさんのグラビア仕事に区切りをつけた時も、 特に言葉をつづってメッセージを発しようとはしなかった。 ブログにはシンプルに「みてね!」とあって、 そこに彼女なりの思いが込められていたのだと思いますが。
「一人で抱え込まずに、言葉を重ねて頼ってくれてもよかったのに」 こんなようなことを、石井隆監督も彼女に発していましたし、 坂上忍さんからは、 「信頼したいのに、信頼できる人間を選びすぎる」とも言われていたような。
信頼した人間に気持ちが伝わらないことに、 傷つきすぎる。 信頼したいがゆえに、 人と距離を置いてしまう。
そういう面を持っている、 それが彼女の性なんですから、 仕方がありません。
言葉にしきれない心情をなんとか言葉に乗せようと、 彼女に思わせられなかったのは、 ファンの力不足としか言いようがありません。
まあ、遠く離れた人間のために、 わざわざ、誤解を大量生産するようなリスクを負うこと、 最初からやらないのが正解なのかもしれませんけど。
佐藤寛子さんの今の心境を知るすべはありませんが、 朝は、これから迎える今日一日を愛でて過ごすこと。 夜は、明日を元気に迎えること。 それを目標にしている人もいる。
自分の言動を振り返ると、 口では「生きてるだけでいい」みたいに格好つけながら、 油断すると、彼女が長年抱いてきた夢がかなうことを望んでしまう。 それが自分の夢でもあるからです。 同類のファンの方もきっと、少なくない。 彼我の願望のギャップが、 彼女が毎日を立ってゆくことの足枷となるなら 私たちは今の状況を受け入れる必要があるのでしょう。
ただ、もしファンという存在が必要となったら、 また私たちの前に帰ってきてほしいし、 それを静かに待っているということだけは、 疑わないでいただきたいですね。
私自身、まずは今日の一日を愛でて、 彼女に負けないよう立っていきたいと思います。 |
No.2387 2015/08/18(Tue) 05:09:38
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