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吏族チェックでつうかしてなかったのでかっとなってやった。 本当なら竜○斬どころか重○斬とかぶちかましてもいいんだが。 というわけで、ネコニンジャーSSの前置きと言う形でこんな感じでどうだろうか。 「食糧倉庫」というものがある。 倉庫と言うからには物を備蓄するものであり、食糧と頭につくからには食糧を備蓄するためのものである。 さて、こういう切り出し方をしたのは他でもない。 玄霧藩国で進められた『大規模食糧備蓄計画』の前置きだからである。 何故この計画が進められたかと言うと、NW全体を襲っている深刻な不況が原因であった。 共和国内戦の話に始まり、「なりそこない事件」や「森国人差別」などの経緯を経て、各国のリソースにダメージが積もってきたのである。 その上、市場も正常に機能しないことが予想される等、人心の荒廃が進むことが予測されたのだ。 これらを回避するべく、また、それに伴う治安問題、政治問題の面から、まずは十分な蓄えを。ということとなった。 そのために先ず見直されたのが生きる糧となる食糧問題である。 奇しくも森国人である玄霧藩国では食料生産があるものの、常に消費のほうが上回っていた。 その分生産される生物資源を市場に流し、食料を購入して凌いでいたところに今回の不況である。 しかし、藩国上層部はこれを転機とし、大規模な食糧生産拡大及び、加工・保存・備蓄体制を整えることにした。 そもそも、藩国には既に食糧倉庫があった。 但しそれは個人用。もしくは、政庁が管理する少し規模の大きな共用設備、と言ったものである。 そのため、系統だった管理をされず、個々人における量の大小までを管理するのが至難であった。 大神殿の周囲に市場が開かれるため、ある程度の生産・消費は国として管理出来るが、それ以上は…というのが正直なところであった。 まず、これを解消するために、国有の倉庫を立てるところから始まった。 住居に向かない地域の樹木を改良し、天然の空調を供える木製倉庫を作る技術を使い、倉庫区画を設置。 その作業に取り掛かると同時に、食糧生産地の規模拡張及び、新規開墾を進める。 これらに使われるマンパワー。所謂作業員は、森国差別などによって職を失ったものなどを基本に、就業難である層から雇われた。 もちろん、現場監督として政庁関係者や、政庁より召集された人物などが付き、作業効率の面でも極力悪くならないようにされていた。 人員不足と就職難を同時に解決しようとした試みは、一定の成果を上げたのであった。 こうして規模拡張した生産地と、倉庫区画によって国有資産における食糧生産力はおよそ二倍に跳ね上がった。 単純なる生産力の増加と、管理体制を築いた倉庫区画により、コレまでは取れすぎたものの、倉庫に管理しきれずに他国との貿易に余分に出すしかなかった食材や、そもそも処分されてしまっていたものも系統だてて管理され、把握がスムーズになったことの結果である。 また、これらの結果によって一般家庭に食糧が出回りにくくなったことは特に無く、大神殿周囲の市場は逆に活気付くくらいであった。 単純な話、今までは保管できなくて無駄にしてた分や、増えた分をキッチリしまいこんで正確に帳簿をつけてるだけであって、難しいことは特に何もしていないのであった。 副産物として、物資管理の正確さより、国内市場での価格の均一性なども確認されたが、コレは別の機会に説明することとする。 これにより、国の経済は一先ずの安定を迎えた。 消費に勝る生産を遂に得たわけである。藩国首脳陣は諸手を挙げて喜んだと言う。 いい加減、消費のし過ぎで国が転覆するのではないか、という話はあながち噂ではなかったのかもしれない。 そして、問題は最後の一つを残すのみであった。 それは、倉庫の番人役である。 帳簿をつけたりチェックしたりといった管理作業は政庁の人間を派遣すればよいものの、四六時中倉庫を監視するわけには行かなかった。 かと言って、国有施設でもある倉庫を「ネズミにやられました!!」では面目が立たない。 そもそも、猫である共和国のプライドがずたずたである。古今東西どんな猫でもネズミには勝つのだ。窮鼠猫を噛むともいうが。 どっちにしろ、この時期にそれはゴメンナサイと言うわけであった。 そうして、話し合いが進められた結果、藩国に「ヒーロー」が誕生することとなるのだが…… [No.1873] 2008/07/03(Thu) 04:31:53 |