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この行いを肯定してはならない。しかし、この行いを否定してもならない。 これから自分が行う事、これまで自分がやってきた事を思い返し、それが決して、正しいだけの物でなかった事を考える。 どんな理由を付けようと、人殺しは人殺しだ。それがよい事であるなどとは考えたくない。 「これより、敵の最前線に対して突撃。詠唱攻撃を仕掛けます。各員は準備を」 ”敵”がどんな存在なのか、知らずに戦う事ができれば幸せだと思う。 しかし、”敵”を倒すために”敵”を知ろうとすれば、結果としてそれらの姿がより鮮明に理解できてしまうから、 否が応にも、実感するのだ。 自分が人殺しであるという事を。 「敵兵は典型的な民兵型。数は多くても、脅威ではありません」 相手も生きている人間で、敵に無理やり戦わされているのは、わかっている。 だからこの自分の行いを、正義だとか善だとか肯定するつもりはない。 「ここで敵陣に穴を開けなければ、いずれ包囲されて味方が呑まれてしまいます」 しかし、望む未来を導くために戦うとはそういう事だ。 自分達は結局、自分達のよいと思う世界を作るためにしか戦えない。 結果として自分以外の誰かを幸せにする事ができても、幸せに出来るように考えても、 それは、本当の意味で『誰もが幸せである世界』とはならない。 「ここで負ければ、敵に拠点を与えてしまいます。私達は、決して退けないのです」 そんな事はわかっていた。 だからこの気持ちは、ただの感傷。罪悪感を紛らわせるための自己満足。 しかし、決して忘れてはいけない、大切なこと。 「いいですね。では、突撃開始。我に続け! 白石王に続け!」 辛くても、苦しくても、涙が出てきそうでも、決して逃げ出す訳には行かない。 自分のやってきた事、これからやっていく事から目をそらさずに、しかしそれだけを見ようとせずに、 投げ出さず、諦めずに最後まで戦い抜かなくてはいけない。 「国歌斉唱! 振向くな! 恐れるな! 誇りを捨てるな!」 この気持ちがなければ、とてもこの辛い現実には立ち向かえないから。 善悪でなく正邪でなく、望む未来というエゴのために、戦う気持ちを改めた。 「戦闘開始!!」 [No.2145] 2009/01/07(Wed) 20:49:38 |