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この藩国の吏族は変わり者揃いで有名である。まあむろんのこと玄霧藩国意外にいる人々がそもそものユニークさでぶっ飛んだ人揃いなので相対的に見るとうにゃむにゃな感じなのだが、まあそれはさておくとする。 最近玄霧藩国ではブームになっていることがある。それがよくわからない品をつかった手品であった。これも「14に賭けた黄金の林檎作戦」に参加したのがきっかけだった。作戦からの帰還時に、彼らは国の外れに妙な遺跡を見つけた。 むろんそのときはスルーする気全快ばりばりガンパレードな状況だった。何しろ疲れたのである。わんわんでは国家予算つかって水泳したという話を聞いた彼らは、後日「いいなー、僕たちも泳ぎたい」とか抜かすことになるのだが、それはともかく、このときは疲れていて、とにかく早く帰りたかった。 が、それに否という人物がいた。むろんのこと藩王玄霧である。この発言の直後藩王は部下数名の手にかかって簀巻きにされたあげく山の斜面から頃がされるという目に遭っている。 しかし誰かが言った。 「あれ、誰が回収するの?」 かくして藩王を助けに行く舞台が急遽編成され、救出に向かうことになった。その方向が藩王の指さした遺跡であったことを知って、彼らは人生に絶望したくなった。 そして数時間かけて探索した結果、遺跡内部の奥深くというなんかとんでもないところで藩王は発見された。 そのついでに、実は彼らは遺跡の中に落ちていた様々な品物を手に入れている。たえば赤い宝石のついた指輪といった物である。 せめてこれくらい持って行かなきゃ気が収まらない。救出部隊の面々は藩王を引きずりながらこれらの品を手柄がわりに持って帰った行った。俗に言う戦利品とか言うやつである。 それがきっかけとなって、ちょっとした出来事が起こった。指輪が吏族の持つ杖と共鳴し、幻術を作り出す能力を発揮することが判明したのである。以後藩王と華族の独断により指輪はいったん回収され、吏族達に再配分される形になった。ちなみにこのとき藩王は吏族に対して半ば強制的に「何か芸をしろ」と言いつけて、指輪を提供させられた人々には「演目の無料鑑賞券」と「ヤジを言うときのためのメガホン」と「つっこみようハリセン」さらには「ポップコーン無料券一回分」等をプレゼントした。それ故に指輪提供者は全員が納得し、満足する形となり、大半の吏族が「俺もそっちがいいー」と演目を考えながら涙することになった。 そしてどうせならと某華族を筆頭とした一団が吏族達全員にシルクハットをプレゼントして、げんなりする吏族一同を見てげらげら笑って去っていったりというイベントも発生した。 そしてその手品大会当日、吏族達は全員そろって一斉に白い鳩を出現させ、大声を上げる観客達を見て「ざまぁみろ!」とこれまでの鬱憤を晴らした。 なお、この際逃げ回ったりひっくり返ったりと観客達かひどく慌てたために起こった大惨事の責任により、その吏族達は一週間の間急な急患達の出現にぶち切れた医者達の元に頭を下げに行くことになり、藩王は引きつった笑顔と共に吏族達は滅多なことでは手品やら幻影で遊んだりはしないようにと言い渡されることとなる。 [No.444] 2007/01/22(Mon) 00:05:54 |