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さらに夜更けに書いたら、ますます分からなくなりましたが(滝汗 *************************************************** 「さぁ。ここに取り出したりまするは鍋の国名物〜・・・!!!」 行商のお兄さんの掛け声が、いつにも増して元気に響き渡る。 「なんの、こっちは我が王家に代々伝わる、先祖代々煮込みに煮込んだ伝説の闇鍋っ!」 道を挟んで、セレブな格好をした人たちが、しっぽと毛を逆立てて行商のお兄さんを威嚇している。 今日は、お祭り。 いろんな国から来た人たちが、いろんな格好で、いろんな事をしている。 いつもの収穫祭とはちょっと違う。神様のためではない、人のためのお祭り。 難しいことは何もない。ただ、楽しむためのお祭り。 でも、なんでだろう? ときどき、空を見上げる大人の人たちは、一瞬かなしそうな目をして、それからふとまた、思い出したように笑顔に戻っていくみたい。 *** 大広場はあんなにも人が沢山いたのに、おとうさんとおかあさんにつれられて入った礼拝堂の中は、ひんやりと、しーんとしていた。 奥の祭壇には、3枚の大きな写真が飾られていて、一杯のお花で囲まれている。 さっきまで笑顔だったおとうさんとおかあさんは、祭壇の前でしっぽを垂れて、お祈りを。 「この人たちのおかげで、この国が助かったんだよ」 そう言って写真を見上げたおとうさんの目も、並んで見上げたおかあさんの目も、やっぱり、かなしそうだった。 *** 礼拝堂を出て、目刺し飴とチョコかつお節を買ってもらう。トッピングはもちろん鮭フレーク! 飴を舐めてたら、口のまわりの毛にべとべとくっついて、それを見たおとうさんとおかあさんがくすくす笑った。 帰り道。 さっきの道に、すごい人だかり。 「こっちはここでなまこのぬか漬けとうにゅうよっ!!」「なんのこっちはイソギンチャクの酢漬けで勝負だっ!!」 料理勝負に発展したらしい。 それをみた、おとうさんとおかあさんは、とびきりの笑顔だった。 おとうさん、おかあさん。きっと、あの写真の人たちは、国を守ったんじゃなくて、笑顔をくれたんだよ。 そう言いたかったんだけど、でもなんか違うような気がして。 だから、一緒に、笑った。 [No.178] 2006/12/14(Thu) 12:04:50 |