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※今回は無名騎士藩国入国後に書いている旅日記です。 雨花子の日記・3 雨花子の留学記録〜砂とペンと物欲と〜@ 【留学1日目】 「お〜・・・。ここも暑いなぁ。鍋とはまた違うけど。」 つい先だって入国審査を終え、砂漠の国家・無名騎士藩国に足を踏み入れた人物が一人。 気温が高く、緑の多い地方から来たのだろう。 森林迷彩の施されたマントを頭からかぶり、覆われていない手や顔は小麦色をしている。 南国ではともかく、森林迷彩は砂漠の国では目立つ。 華奢なその手がおもむろに旅行鞄のサイドポケットを漁り、大学ノートよりやや大きいサイズの本を取り出した。 『無名騎士藩国ぐるめなび☆』 「・・・間違った。」 またポケットをごそごそとかき回し、今度は手帳サイズの小さな冊子を取り出した。 『無名騎士藩国留学の手引き』 「これこれ!よかったー、忘れたかと思ったー。」 声に振り向く人々を気にせず、ぱらぱらとページをめくっているのは、まだ若い女性だった。 マントからわずかに覗く水色の瞳。金の髪。 肌の色こそ似ているが、この国の人間ではない。 鍋山雨花子、15とン歳。 無名騎士藩国上陸である。 「んーと・・・どこだっけ。・・・・・よし、発見!んー、なになに? 『しばらく藩王不在につき、入国審査完了後はとりあえず観光課まで。』?ありゃりゃ。王様お留守かぁ。」 通りすがりの人に聞いてちょっと歩き、商店街の片隅にさりげなく立てられた看板を見つける。 看板には『無名騎士藩国観光課観光案内所』と書かれている。 えらくシンプルだ。 なんでもカラフルな印象の南国の意匠とはまた違うのだなぁ、と感心しながらドアを開けてみる。 カランカランとドア上部に取り付けられていたベルが鳴った。 「はい、どーも。どうしましたー?」 「えと、観光課の方は・・・って、どいさん!?」 「おやー。雨花さん、久しぶりだねぇ。」 経済新聞から顔を上げたのは、雨花子にとっては同じ故郷出身の兄さんだった。 今は灰色のような、銀色のような、砂漠の国の人特有の髪の色をしている。 多少は変わったところはあっても、相変わらずひょろひょろとして砂漠の風に飛ばされそうな姿ではあるが。 「なんでまたここに来たんだい?」 「・・・なんかやりづらいなー・・・。あたし、今日から留学しにきたんだけど。 観光課のえらい人に滞在中のお世話してもらえって言われてるの。」 「はいはい。留学生が来るらしいっていうのは、雨花さんのことだったんだねぇ。」 「・・・で。えらい人、いませんか。」 「ん?えらい人?ここは俺しかいないよー?」 「そーですか。じゃ、呼んでください。」 「??? 観光課って、俺だけだよ?」 「!?」 「まあまあ、お茶でも。」と待合場らしい場所の椅子を勧められ、座ってお茶が出てくるのを待つ。 壁に貼られている各種ポスターやチラシ類を見回していると、見覚えがある写真ポスターを見つけた。 「そうだ!小笠原の学校の制服って、無名騎士藩国の人のデザインに決定したじゃない! このポスターの人がかっこいいって噂になってたんだよ!!これ誰!?会える!?」 「んー?どれ?」 「これ!この男の人!モデルか何か?」 「・・・あ。それ、俺だ。」 がーん。 雨花子の周りだけ照明が落ち、効果音まで響いた。(ように見えた) 「う、嘘だ!」 「いや、ほんと。」 「だって顔違う!脚長い!筋肉!!」 「んー・・・それはメイクとか服とか撮影技術とかあるからなぁ・・・。」 「詐欺だ!!」 「お客さんだにゃ。どうしたのかにゃ?」 ちりん、と背後で鈴の鳴る音と声がしたので反射的にそちらを向くと、きれいな紺色の猫・・・いや、猫妖精がいた。 「よかった。ちょうどいいところに。雨花さん、この制服デザインと、ポスター撮影したときのメイクや撮影まで担当してくれた冴月さんだよ。」 「え!?デザイナーさん!?」 「制服ポスター見てたのにゃね。これおいらのデザインにゃ。」 「この制服かわいいですよね!・・・て、そうじゃなくて! 顔とか体型とかどいさんじゃありえないかっこよさじゃないですか!どうやってこれ撮ったんですか!?」 「それは・・・企業秘密だにゃー♪」 「そこを何とか!」 ばさっとかぶっていたマントが落ち、金の髪が顕になる。 冴月氏の目がわずかに見開かれた。 「ほう。よく見れば、外国のお客さんだったのにゃ。めずらしい色を着ていると思ったけど、すぐには気がつかなかったにゃあ。」 「ほら、陛下から通信来てたでしょう。留学生だよ。鍋の国から来てるけど、俺の同郷の子。」 「そうだったのにゃ。じゃ、これから王城に案内するにゃ。」 「へ?王様いないのにいいんですか?」 「留守を預かる摂政たちはいるのにゃ。」 「うん。行っておいで。荷物は滞在する部屋に置いておくから。最低限の物だけ持って。」 「いってらっしゃーい」と見送られつつ、後から来ると言っていたどい氏を置いて、冴月氏と王城に向かうことになった。 キー:1234 [No.810] 2007/05/18(Fri) 21:23:48 |