.hack//Write's Report - 菊千文字 - 2008/01/20(Sun) 19:52:59 [No.1024] |
Report:6"Sacrifice"part2 - 菊千文字 - 2008/03/26(Wed) 21:28:09 [No.1184] |
Report:6"Sacrifice"part1 - 菊千文字 - 2008/03/24(Mon) 15:39:41 [No.1175] |
Report:5"Natsume's Memory" - 菊千文字 - 2008/03/16(Sun) 21:29:16 [No.1159] |
Report:4"Again The World" - 菊千文字 - 2008/03/08(Sat) 20:32:30 [No.1125] |
Report:3"Project G・U" - 菊千文字 - 2008/03/01(Sat) 01:31:42 [No.1108] |
Report:2"Keyaki" - 菊千文字 - 2008/02/05(Tue) 17:55:06 [No.1032] |
Report:1"Write Ezer" - 菊千文字 - 2008/01/20(Sun) 21:11:55 [No.1026] |
.hack//Write's Report 設定(3/14更新) - 菊千文字 - 2008/01/20(Sun) 19:58:42 [No.1025] |
−2017年 第三次ネットワーククライシス 数々の事件で世界的に有名になった”The World”。 そのゲームの謎は前身”フラグメント”から続いていた。 **** AIというのは、本当に作成者のプログラム通りにしか動かないのだろうか? 俺はそうは思わない。 他人より自分の方がよく知っている。 それは、俺がそうであるからだ。 **** −このPCが、こいつが私の代わりだ。 −勇者達の痕跡は、絶対に伝え継がなければならない。 −たとえ私がいなくなったとしても・・・ (プレイヤー名、PC名を入力してください。) PC名『ライト・エゼル』 名前:ban・・・ **** −ん・・・? 全体に広がるオレンジ色の背景。 見たこともない物ばかりがそこらじゅうに散らばっていた。 −いや、”見る”という行動自体、初めてなんだ・・・ 手、言葉、人間、俺はそれらを見たことはないのに、俺は何故か知っていた。 −あ・・・目の前に、誰かがいる・・・ 男だ。彼は俺を見ている。 −誰だろう・・・? それに、さっきから流れ込んでくるこのデータは・・・ ”アウラ”、”ハロルド”、”モルガナ”、”The World”、 ”カイト”、”八相”、”AI”・・・ 手に入れた情報から、ここはThe WorldのPC作成画面。 −ということは、俺は彼のPC・・・? この子供型PCが俺の体なのか・・・ ん・・・いや、それだとおかしいことになる。 もしそうだとしたら 何故俺は彼を見れるんだ? リアルが存在しないとすると・・・俺は・・・ NPC・・・AI!? !・・・なんだ、急に意識が・・・ 今寝たら、いつ、どこで俺は起きるんだ? 彼は・・・俺を何のために創ったんだ・・・? **** −△サーバー とあるダンジョン 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」 (ズドォォン・・・) −う、うう・・・ ? ここは何処だ・・・? か、体が・・・動かない・・・ デ、データが破損してる!メッキが剥がれたように・・・ だ、誰か・・・いないのか・・・? 助け・・・ 「はぁ、はぁ・・・」 −!? 「い、一体どうなっちゃったんだろうこれ・・・?」 ダンジョンに1人、女PCが駆けていた。 息を切らしながら何かを急いでいるようだ。 「と、とりあえずみなさんに連絡・・・ わっ!! 彼女は倒れている俺につまずき、その場にずっこけた。 「いったったった・・・何につまずいて・・・ あっ!!人が倒れてる!!?」 倒れていた俺を発見した彼女。 俺は彼女に心配そうに抱き起こされた。 「だ、大丈夫!?どうしたの!? ! 何コレ!?データが壊れてる・・・ ねぇ、大丈夫!?ねぇ!」 −・・・・ 「どう見ても大丈夫そうじゃない・・・ どうしよう、どうしよう・・・」 この時俺は考えた。 彼女は何故”現実のように”こうも俺を心配しているのだろう。 The Worldはネットゲーム、 普通ならPCがどうなろうが傷ついたりしないと思うだろうと。 「ど、どこかに連れて行かなくちゃ・・・ そうだ!”ぴろし3”なら何か知ってるかも。」 彼女は子供型PCの俺を抱きかかえ、 異変が起きているダンジョンを転送ゲート目がけて駆けてゆく。 「う・・うう・・・」 ここでようやく口が開けるようになった俺。 「!! 喋った!?ねぇ聞こえる!?」 「あ、うん・・・」 この時どうしてか迷惑をかけたくないという気持ちがよぎり 一応返事はしておいた。 「ふう〜・・・よかったぁ。今助けてあげるからね。」 −・・・どっちみち同じ事か。 こう心配ばかりされると何故か知らないけど照れくさくなるなぁ。 「あの・・・もう大丈夫だから・・・」 「そうだ、まだ名前聞いてなかったね。 ボク、お名前は?」 子供扱いされていたが、それより気に掛かったのが自分の名前。 パソコン越しに居た彼が、俺の名付け親ということなのか。 これは、彼が俺にくれた名前。 「俺は・・・ライト・・・『ライト・エゼル』ゥ・・・」 名前を言い終わった直後に、視界がシャットアウトしてしまい、俺の意識が消える。 「えっ!ちょっと、また!?大丈夫!?ねぇ!?」 「・・・・」 この時がThe Worldでの俺の誕生だった。 −Report:1"Write Ezer"(調査続行余地あり) [No.1026] 2008/01/20(Sun) 21:11:55 |