![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
モルガナの子等よ・・・。 新たなる.hackersの冒険の末、再び女神は降臨した。 未帰還者となった妹を救うため、すべてを欺き、そして敵に回しても 孤独な戦いを続けたオーヴァン。 リアルの全てを捧げ大切な人のために戦い続け、真実と少しの成長を 手に入れたハセヲ。 互いが自らのキー・オブ・ザ・トワイライトとしての使命を全うし、 一つの物語を織り成した。 しかし・・・その鍵は新たな物語の扉を開けるためのプロセスにす ぎなかったのかもしれない。 === .hack//R.D === ・・・チチッ・・・チチッ・・・チチチチッ・・・チチチチッ・・・ 「青空〜、いつまで寝てるの〜母さんもう出かけるわよ〜」。 家の玄関から毎朝お決まりの母の声が飛ぶ、朝の鳥の鳴き声を遮る 目覚まし時計のアラームを2分も3分も鳴らしつづける自分も悪いの だが、毎朝同じ掛け声にうんざりしていた。 カーテンが閉まり薄暗い部屋を降りづらいベットを手探りで降り、目 覚まし時計を止める。 あくびをしながらカーテンを開け、視界を広げる。階段を降り、半ば 作業的にトイレニ入り用を足した。 台所に行くと、これまたお決まりの置手紙と無造作に置かれたパンが 目に入る。 青空(せいくう)の両親は朝早く、そして帰りは遅い、いわゆる仕事 人間だった。 小学生の中学年にもなる頃には、ほとんどいっしょに食事はしなくな った。 だから青空は朝のこの時間がキライなのだ。 手際よくインスタントコーヒーを入れ、それを飲み干すと、カップを 流し台にも入れず流れるような動きで学校に行く仕度を整えた。 リビングに置いてある新聞をカバンに入れ、玄関の鍵をポケットに入 っている携帯端末を使ってかける。 家の門を出て空を見上げながら、 「また退屈な日常の始まりか…」 と一言つぶやいた。 登校中は青空にとってメールチェックの時間だ。携帯端末をポケット から出し、個人認証チェックをする。 画面には2020.7.7 7:15と表示される。 この時代の認証チェックは首の後ろに取り付けられたチップを使って 行われる。ネットも全て無線へと変わり、端末もスイッチを入れるだけで個人認証チェックに入るようになっている。 そのすばらしい利便性、セキュリティー面、そして犯罪の抑止にも大 きく実績を認められたため、全世界の人間がチップを首に埋め込むこ とを義務付けられていた。 認証チェックが終了するとアルティメットOSが起動し、メールチェックしようとしたその時、体に衝撃が走り、転倒してしまった。 四つ角にさしかかったところで右側から来た人とぶつかったらしく、そ の相手も転倒していた。 「いって〜ぇ、あ、でもR2M付けて走ってたオレが悪いのかぁ〜」。 その相手は素早く立ち上がり、倒れている青空に手を差し伸べながら、 すまなさそうな顔で、 「あ〜、ゴメンゴメン、オレ越してきたばかりでこの辺りの地理分か らんからR2M付けて地図見てて・・・すまんです」。 素直に謝ってきたので、その手を取り立ち上がって 「あ、大丈夫です」と言うと。 「そかあ〜、なら時間無いんでオレ行くわ〜」。 そう言うなり、その人はニカッと歯を見せて笑い、また小走りで走り 去ってしまった。 そのとっさの出来事に転倒してしまったときの痛みは忘れてしまった 青空だったが、ケガしていないかという確認もないのかと、後になっ て腹が立って来ていた。 メールをほどほどに見つつ、学校に着き、後者の階段を登ると2−3 という自分の教室が見える。教室に入り、自分の机に向かうと、見慣 れない机が自分の席の隣にあることに気づいた。 しかし大して気にしなかった。青空は学校生活をそれほど重要視して いないからだ。それは小学校の頃からクラスメイトと話をしていても 同じレベルの話をしている気がしなかったからである。 クラスメイトの行動、言動、全てが幼稚だな・・・そう思っていた。 テストにしたって、楽にかなり高い点をそれほど努力しなくても取れ たのである。 だからといって青空はそれを口に出していったりはしないし、クラス メイトともほどほどの付き合いをしていた。テストも高得点を取れる があえて70点前後の点で留めて、不必要に目立つようなことはしな かった。 まあ、休み時間にずっと新聞を読んでいる、といった程度のちょっと 変わったヤツ、くらいに周囲からは思われていた。 だから隣にいつもと違った机がちょっとあったくらいではほとんど気 にもせずに朝のホームルームの時間までは新聞を見て気になる情報を チェックしていた。 青空は自分の名前がきれいな青空のような広い心を持つ子に育ってほ しいという願いを込めて小さい頃よく遊んでくれた父方の祖母に付け られた。両親が共に仕事に忙しく、よく預けられ、いつも遊んでくれ たのだ。 そういう経緯もあって、青空は祖母に名付けられた自分の名前に誇り を持っていたし、晴れた時の青い空が好きだった。 それゆえに21世紀に入って悪化の一途をたどる環境問題には特に興 味を持っていた。 新聞を読むのはその情報を入手する手段の一つだ。 「ん〜、今日の情報は・・・と」 そうつぶやきながら一面に目を通す。”3年前のネットワーククライ シスにより宇宙開発大幅に立ち遅れ鉱物資源の危機””世界ネットワ ーク法によりネットゲーム規制、消えたネットゲームユーザーは今” ”8カ国サミット、日本で明日開催”。 コレといった情報ないなぁ。そう思いながら2面を見ようとした時、 チャイムと共にクラス担任が教室に入ってきた。 「きりーつ、礼」 委員長の号令が響き、 「おはようございます」 クラス全員の声がハモる。”いつものギシキだ”そう思いながら席に ついた。 しかし、いつもと違うことに青空は気づいた。担任が入ってくると 入口は閉めるのに閉まっていない。気付いて2秒もしないうちに担 任は話を切り出した。 「今日は、転校生をみんなに紹介します・・・入りなさい」。 入口に向かって手招きする担任、入口から入ってきたのは・・・ 見覚えのある制服だった。 ざわつくクラスの女生徒たち、それもそのはず、そいつはあのぶつ かったときにはR2Mを付けていて分からなかったが、素顔はなか なかのイケメンだったのだ。 あの時にも分かってはいたがなかなかの長身。まさに男子生徒から すれば”敵”、女生徒からすれば”王子様”だ。 そのざわつきを打ち消すかのように担任の一声が発せられた。 「静かに〜!」 そう言うと担任は小声で自分で名前と一言みんなに挨拶しなさい、 とでも言ったのだろう。 そいつは名を初めて名乗った。 「神崎タケトです。仮面ギュンダーのごとく爆裂パワーで、お前達 を成敗だ、変身!!」 そう言いつつヤツはポーズを決めたのだ。 担任と女生徒の目は点に・・・、そして男子生徒の爆笑でみんなが我 に返った。 いわゆるコイツhはイケメンにしながら”オタク系キャラ”だったのだ。 青空は心の中で、 (こいつ、残りの学園生活終わったな・・・) そう思いつつも心の中でちょっとガッツポーズを取っていた。 そして確実に女生徒の大半は冷え切っていた。 担任は何も見なかったことにしよう・・・的な態度で発言した。 「あ〜神埼は鏡の隣の席だ〜着席しなさい〜」(棒読み) (え”っよりによってオレの隣か――――) 心の中でそう思いつつもヤツが近寄ってくるので1時間目の教科書 を捜すフリをして目を合わせようとしたのだが・・・。 「あ〜、登校中の〜」 遅かった。 ;; (あとがき) タイトルの表記は本当はちょっと違います。R.D.R←Rの反転 文字が本当の表記となりますが・・・やり方わからんかった;; R.Dが何の略かってのは各自考えてみてください。 そして多分なかなか.hackっぽいシーンになりません。(このあと がき書いてる時点で4話分書きあがってますが・・・まだ.hackっぽ いシーンが出てません)いつそうなるのやら・・・。 まあ、興味がある方のみ読んでいただければ幸いです。 [No.1045] 2008/02/17(Sun) 06:39:49 |