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11://www.despair-ゼツボウ. (No.791 への返信) - 宴六段








――――twilight――――






その先にあるは『光』か『闇』か






どちらであろうとさして変わらず





_____________________






 「……ここにもいない、ってどこにいんだよ……」


 ここでいくつのエリアを回った事か。 もはや数える事もする気がしない。 ロストグラウンドも含め数え切れない量のエリアやフィールドを巡ったが、目的の『モノ』は得られなかった。


 目的の『モノ』。


 それは一日前に遡らなければならないだろう。


 つい昨日――。


 コシュタ・バウアに連なる背面都市 マグニ・フィでの死闘を終え、奥の目標を確認に行った俺たちは、ただ絶望だけを目にした。


 実際に『あった』のはハセヲのみ。 他のメンバー達は俺たちよりも後に来たのだったが、文字通り後にも先にもオーヴァンがいなかった=B


 先に行ったはずなのに。


 そして、同時にというか、彼らの求めた物――キー・オブ・ザ・トワイライトの気配もありはしなかった。


 虚空。


 そんな言葉が適する程、何も無かった=B


 だからこその絶望。 彼ら全員が戸惑い、絶望した。


 どこにもプラットホームは無く。


 どこにも逃げる事など不可能。


 俺達も、コンピュータを強制切断して再起動。 強引にタウンに戻るしか方法は無かった。


 ――どう考えても、オーヴァンが『鍵』を持っているとしか考えられない。


 そのうえ、【TaN】と【陰華】の暗躍。 彼と【TaN】が結んでいると考えても無理からぬ状況だった。


 一端の所、@Homeに戻り――以前に俺はゲストキーを貰っていた――少しだけ志乃と話をした。


 他のメンバーは既に夜時であったために落ちた。 彼らとは翌日に話し合う事になった。


 とは言うものの、


 「これからどうするんだ?」


 という問いに彼女は答える事が出来なかった。


 それ程、憔悴しきっていたのだ。


 旅団に光は射さない。 彼らは見えない旅路をのろのろと歩いているだけだ。


 そして、今日。


 大学が休講だったため自宅にいた俺は、志乃から@Homeに呼び出された。


 「どうした」


 ゲストキーを使用して入ってきた俺に、開口一番、


 「依頼をお願いしたいの」


 と頼んできたのだ。


 壁に背を預けたまま座り込む彼女を見、少し離れた場所で腕を組んで背中を預けた。


 「……旅団の現在責任者は何をお望みで?」


 空気が重たいので、少しだけ茶化した感じで発言してみた。 というか、俺がこの空気に耐えられない。


 「人の捜索を」


 短く言い放つ彼女に俺は予想を深める。


 「失せ者探し、か」


 言わずもがな。


 「オーヴァンの捜索だな?」


 彼は、いまだに帰ってきていなかった。 昨日も大分待ったのだが、結局は@Homeにまで帰還しなかった。


 しかもメンバーリストを見る限り、『オンライン』と表示されると来た。


 もはや、自ら隠れているとしか考えられないのだ。 彼の意思を最も理解しているはずの志乃が、その様なことを考えているとは信じがたいが……


 「オーヴァンね、身動きできないような状況にあると思うの」


 俺の懸念が怪訝な視線となって表れていたのか、力なく儚い微笑みを浮かべながらこちらを見遣った。


 「あくまで志乃さんはそう考えている、と?」


 「逃げてしまうようなひとじゃない。 ルナにもわかるでしょ?」


 ……わからないでもないけど。


 それでも、思考を超越してしまうほどの状況なのだから仕方ないだろう。 実際、このあと旅団に伝えてもどうなる事やら。


 「それで、どうするんだ」


 「できれば、いいえ、必ず見つけて欲しい」


 多額の金も辞さない。 言わんばかりに強い意志を、彼女の瞳の中に認めた。


 「……いらない」


 「……?」


 「ロハでいいって言ってんだよ。 俺にも色々と思うところがあるからな」


 ロハ――すなわち無料。 無料の請負はあんまり得になる事はないんだけれど……、まぁいいだろう。 どうせ納めるべき税もないんだし。


 税も無いが、納めるべき人間もまたいない。


 匂宮が最近ログインしていないようなのだ。 オーヴァンとは真逆でオフライン表示が出ているだけ。


 誰にでもリアルがあるのはわかっている。 だが、システム管理者としてリアルもThe World≠燗ッ一となるべき彼がこの世界にいないのは多少どころではなく、おかしい。


 ……コシュタ・バウアでの一件以来、何かが、どこかがおかしくなって来ている。


 少しずつ、少しずつ。 まるで、徐々に侵食されているような。


 「オーヴァン、どこにいるんだろう……?」


 虚しく呟いた志乃の横顔。 いつも毅然としている彼女らしくない。


 「いっつもいないのにさ、オーヴァンって存在感デカすぎだよなw」


 まあ、それだけ中心的な人物と言う事ではあるが。


 ……@Home内を見渡すと、部屋の片隅にトマトを模した植物の植わった鉢植えがぽつりと置いてあるのみだった。


 「…………」


 黙ったままの志乃を見、壁から背を離した。


 旅団にはオーヴァンがいなくてはならない。 それは自明の理だ。


 だとすれば、旅団にとってオーヴァンとは業なのだろうか。


 「了承した。 【黄昏の旅団】の業、全て俺が請け負った」


 言ってからゆっくりと歩き出した。


 人の業を背負うのが請負人。


 「……ありがとう……」


 部屋から出る刹那、志乃がそう呟いたのを聞き、後ろ向きに軽く手を振った。


 ――そして、今ここにいる。


 竜骨山脈 ブリューナ・ギデオン。 『死せる太陽』の異名を持つこのロストグラウンドは深い霧に覆われていた。


 マグニ・フィと同じで、退廃的な印象を受けるこの灰都市は設定上、『太陽の神 タラニス』の戦車を引いていた『真竜 ギデオン』の眠る地とされている。


 少し前に訪れたとき、彩音から聞いたものだ。 彼女はロストグラウンドに関する知識は誰にも負けないと言う自負がある。


 ……広場の少し高い屋根のうえには、灰色の巨竜が安らかに眠っていた。 それは彫刻の様で、かつ確かに息づいていた時の息遣いが聞こえて来る様な――。


 ――あんたは今、一体どこにいるんだろうな?


 声には出さずに心の中だけで独白した。


 ――旅団は皆待っている。


 どこか不思議な、違和感にも似た雰囲気を纏った彼だったからこそ、ロストグラウンドにいてもおかしくはない……、と判断したものだったがここにもいない様だった。


 「帰るか」


 今度ははっきりと口に出して灰色の世界に背を向けた。 もと来た道を辿り、プラットホームを操作。 すぐにタウンに戻った。


 数瞬の暗転のあと、目の前に広がるのは見慣れた球状の建物内部。


 歩いていって門を開き、外に出た。 悠久の都は暗闇に覆われ、ゲーム世界では夜の時間帯になったばかりのようだった。


 一旦事務所にでも戻るか、と思考したものの帰ってもあの小うるさい憐がいるだけだと思うと、少しだけ憂鬱になる。


 匂宮がいれば、オンラインであるオーヴァンの所在などすぐに掴めるというのに。


 彼に送ったショートメールの返事すら来やしない。


 ……オーヴァンがAFK――つまり離席したままでなければすぐにでも帰って来いというのに。


 「……ふう」


 「どうした。 悩み事か?」


 門から出たはいいものの、これからどうするか途方に暮れて座っていた所に擦れたような声。


 「よう、フィロ」


 宙に浮いて移動する小型の獣人、フィロが俺の隣にいた。


 「旅団からの依頼を受けたんだって?」


 「まあ、ね。 ……ここじゃ邪魔だな。移動するか」


 門の前の階段に座り込みだなんて、一昔前の不良じゃあるまいし。


 「そうだな、ここではオープンでは話せそうにない」


 見渡した後に軽く笑って移動を開始したフィロ。


 確かに周囲を見れば、PCが増えて来ていた。 リアルの時間に直せば既に六時過ぎ、学生達が帰宅したりなど、普通のオンラインゲームならばIN率が増える頃だ。


 俺自身も腰を上げ、ワープポイントに向かって歩き出した。



******




 「ほう、オーヴァンの捜索?」


 「そ。 俺もオーヴァンあってこその旅団だとは思うんだけどね」


 移動すると言ってもやはり、いつもフィロが居座っている橋の上だ。


 「エリアを回っても意味はない」


 ぐ。 微妙に痛い所突きやがった。


 「そりゃ、カオスゲート前で待ってるほうがいいかもしれないけどさ」


 一番効率的な方法を思考してみた。一番理想的ではあるが、一応の所に欠陥みたいなものは無くはない。


 こちらがカオスゲートで待ち伏せる……という方法を考え付いたのなら、相手も考え付くと言うのが道理と言うもの。


 面倒な事に、その様なことに気付かないほどオーヴァンは間抜けではないだろうし、それ以上の策を思考し施行してくるはずだ。


 俺にも思いつかないような、策。


 きっと彼には考え付くのだろう。 過大評価ではなく、客観的に考えてだ。


 「オーヴァンなら、何か違う方法を思いつくだろうなぁ」


 俺と同じ思考を辿ったのか、フィロが呟いた。


 傍らの栗色の毛をした獣人は、何を考えているのか少しだけ笑んでいるようだった。


 「だから、俺が請け負ってるんじゃねぇか」


 フィロに言うではなく、自分に向かって言い聞かせた。こうでもしないと、報われない気がした。


 「そんな役回りだなぁ?」


 フィロがこちらの横顔を見遣りながら笑う。 何だか楽しそうだった。


 「全くだな」


 肯定。 損な役回りというのは間違いではない。


 というよりも、請負人というのは損な役回りであることが常だからと言うのもある。


 誰かの手足となるのが請負人。


 その腕で業を背負い、その足で業を運ぶ。


 ――呆言だけれど。


 「ともかく、そういうことだから」


 「……怪我しない程度に頑張ることだ」


 これは、彼なりの気遣いなのだろうか。


 だとしたら随分気の抜けた応援だ。


 「じゃ、また」


 「ああ。また、な」


 結局、ものの五分も橋の上にいなかったわけだが。


 フィロはここが定位置なのだから、『移動』という意味での意義はあったわけだ。


 場を離れながらウィンドウを開き、ウィスパーチャットで彩音を呼び出す。


 数秒と経たずして声が聞こえてくる。


 <どしたー?>


 「タウンの方頼む」


 <お客様がお使いになった文章には、述語だけしかありません。 主語をお確かめになった後、もういちどご唱和ください>


 お留守番電話サービスセンター口調で言われた。


 少しふざけただけなのに……。


 「いや、オーヴァンがタウンにいるみたいなこと、見聞きしたら連絡よろしくって事」


 <りょーかーい。 憐ちゃんも連れてっていいかな?>


 「給料は払わん」


 <わかってるよw>


 無論、彩音にも払っていないが。


 給料なんてシステム、うちみたいな零細企業にはないのだ。 手伝いは全てボランティア。


 憐にはここで最近の若者に不足がちな『ボランティア精神』とやらを学んでもらおう。


 返事して、ウィスパー回線を切った。


 更にドームへと移動しつつも無駄な時間を出さないために思考を開始する。


 オーヴァンの消息、とは言ったものの一体何の方法が良いのかわからない。


 探すとしても、膨大なエリア……しかも、The World≠フワード組み合わせ式のシステムでは、とんでもなく膨大な量を当たらなければならない。


 嘆息。


 そもそも、澪と戦った辺りからおかしくなって来ている気がする。


 化け物とはよく言ったものだ。次は戦いたくない。


 あの方法を看破されたのなら、二刀を解禁しても太刀打ちできそうにない。 次回の会敵は避けよう。


 そこではたと気付いた。


 そういえば、彼女は最初に何か言っていなかっただろうか。


 核心的なことを言っていた気がする。


 確か――、


 「もう遅い」、だったか?


 ……何が。


 どうしてそこだけ、意味のない言葉だけに引っかかったのかわからない。しかも俺は「コシュタ・バウアの事か」と訊いた後に言質を得ている。


 このような状況になった事で、どうでもいいことにまで過敏になっているのかもしれない。


 このまま考えていても埒が明かない。


 こうなる事が予測できていたならいたで、直接訊いてしまえばいいのだから。


 俺も澪も――請負人。一度の戦闘で決別など、ありはしない。


 ただもう一度。


 もう一度だけ踏み込めばいいだけなのだから。


 メンバーアドレスのウィンドウを開き、澪を選択する。


 カーソルを澪まで運んだ所で、気付いた。


 「……こいつもオフラインかよ……」


 今日はオフライン日和か。なんちゃって。


 リアルの時間を思い出したが、今は五時を過ぎた頃だった。


 ……うわ、俺って六時間くらいINしてるし。


 それにしても、俺の授業は休講だったから朝からINできたものの通常の日程ならば今はまだIN率が増える時間帯ではない。


 澪は――忙しいだの何だの言っていたから学生なのかもしれない。


 喋り方からすると、高校生辺りが妥当か。 ロールの可能性もあるけど。


 それにしてもやる事がない。


 そうだな、最近は激動の日々過ぎて頭脳労働をしていない。


 軽く推理とも言えぬ推論でも立ててみるか。


 思い出すのはやはり澪。


 一番謎なファクターであるがゆえに考えざるを得ない。


 確か……『【TaN】に雇われた請負人』だとか言っていたな。


 だとすれば、直属なんだろうか。


 そこから推論を立てようとも、無理だと言う事はわかっている。


 何故なら。




 既に【TaN】などというギルドは存在しないのだから。




 既に滅んでしまっている。


 表のギルドマスターである『俵屋』がアカウント停止処分。 理由は『ギルドぐるみ』でのチート等不正行為の発覚。


 注文されて捌き切れないアイテムを、チートで作り出していた。


 運営側に訴えたのは【黄昏の旅団】、サブマスターの『志乃』。


 オーヴァンより預かった不正行為の証拠資料を提供、一時間後には俵屋のアカウントは停止。


 これで一人が世界から追放された。


 ちなみに直毘や側近のエンダーの行方は知らない。


 裏の顔である彼らの姿はあまり知られていないのだから、消息不明でも仕方がない。


 俵屋とは違って、どこかで生きている≠セろう。


 まあ。


 ――オーヴァンに資料を渡したのは、俺だけどね。


 元々、システム管理者側にも【TaN】の不正行為疑惑はあった。だがそれでも恣意的に無視されていたのは、あのギルドが巨大だったからだろう。


 【ケストレル】や【月の樹】といった巨大ギルドを超えた、商業ギルド。


 The World≠フ安定した物価は彼らが作っていたと言っても過言――否、むしろ過小評価。


 だからこそ、多少の行為を見逃していた節が運営側にはあった。


 そこで俺の登場。


 俺、というか匂宮だが。


 彼に頼めば、すぐに資料を手に入れることが出来た。


 そうしてオーヴァンに渡しあの資料は、ここで効力を発揮し、他を圧倒する巨大ギルドは一夜のうちに滅んでしまったのだった。


 ……思考が脱線していた。


 ともかく、【TaN】は存在しない。


 しかし、手掛かりは消えたわけではないのだ。


 残ったものがあり、いる。


 禍つ式≠使役する暗殺ギルド――【陰華】。


 彼らは【TaN】傘下の子ギルドとはいえ、総元締めの俵屋がいなくなっただけで滅んだりはしない。


 ならばオーヴァンの件は奴らの仕業か?


 否。 禍つ式を使役できない一般PCだとはいえ、彼がその様な事で死ぬ≠ニは思えなかった。


 少し飛躍させすぎたか。


 思考を正そうとしたところで、軽い着信音が響く。


 差出人は……、フィロか。 彼にしては珍しい。


 普段は自分から連絡する事など知らない様な爺さんなのに。


 内容はごく簡単にして簡素なものだった。


 ゴードがThe World≠引退――。


 簡単だろう?


 内容も、辞める事も。


 ……あれだけオーヴァンに固執していた彼でも、あっさりと。


 ゲームだから、か。


 それとも、けじめとか、そういうものでも着いたのだろうか。


 辞めてしまったのなら、関係のない話だ。


 The World%チ有の逃亡者≠ネど、いくらでも存在しているのだから。


 どうでもいい。


 だが――。


 「気にはなるさ、旅団がどうなっていくのか」


 独白。


 オーヴァン失踪の報が与える外傷と内傷は大きすぎた。


 どうなるのかわからない。


 「――道は間違えるなよ。 明けない夜なんてないんだから」


 黄昏の後には闇。


 暗闇の帳が裂けるまでにはいくらでも時間はかかるだろう。


 けれど、夜はいつか明ける。


 夜明けはきっと来るのだ。


 信じられるかどうかの問題。






 一人、思考を途切れさせた。







11://www.despair-ゼツボウ.…………了。






____________
→ あとがきする
  やめる
____________

え、と。
上のアトガキタイトルって……orz
わかり辛いですね、すみませ……(ノд`;)

ともあれ。
ご無沙汰しておりました、宴です。
いや、掲載が久しぶりというわけで、掲示板の方は覗かせていただいておりましたが(笑)
リアルが多忙を極めてたりするのですけれど、そんなことはどうでもいいですね(←)

ええと、閑話休題。
しかし……。
私は章の最初に必ず抒情詩を書くようにしてたりするんですが、今回はわかりにくかったですね(苦笑)

ここで解説させていただきますと、多くの.hackファンならば周知の事実の『twilight』――意味は『黄昏』です。
しかし、これも前作を遊んだり、Rootsを見ていらっしゃった方ならばお分かりでしょうが、『夜明け前の薄明かり』という意味もあったりします。

以上。(ぇ
というわけで、宴でした。

p.s.
最近、初めて書き込み!という方も増えてきたようですね……
良い事です^^*
それでは、破軍の輪舞曲様、紫紺様、RM-78ガソダム様頑張ってくださいっ!
菊千文字様、わん仔様、我々も負けていられませんよ!?(ぉ


[No.1048] 2008/02/18(Mon) 15:27:56

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