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No.1184へ返信

all .hack//Write's Report - 菊千文字 - 2008/01/20(Sun) 19:52:59 [No.1024]
Report:6"Sacrifice"part2 - 菊千文字 - 2008/03/26(Wed) 21:28:09 [No.1184]
Report:6"Sacrifice"part1 - 菊千文字 - 2008/03/24(Mon) 15:39:41 [No.1175]
Report:5"Natsume's Memory" - 菊千文字 - 2008/03/16(Sun) 21:29:16 [No.1159]
Report:4"Again The World" - 菊千文字 - 2008/03/08(Sat) 20:32:30 [No.1125]
Report:3"Project G・U" - 菊千文字 - 2008/03/01(Sat) 01:31:42 [No.1108]
Report:2"Keyaki" - 菊千文字 - 2008/02/05(Tue) 17:55:06 [No.1032]
Report:1"Write Ezer" - 菊千文字 - 2008/01/20(Sun) 21:11:55 [No.1026]
.hack//Write's Report 設定(3/14更新) - 菊千文字 - 2008/01/20(Sun) 19:58:42 [No.1025]


Report:6"Sacrifice"part2 (No.1024 への返信) - 菊千文字

「あははw
 お腹から腕が出てくるなんて怪談話そうそう無いですよ〜♪」
「てめぇ・・・!
 他人事だと思いやがって・・・」

ダンジョンから戻ってきた俺は真っ先に欅の元へ行った。
先ほどの出来事のことを問いただすために。

「お前じゃないのか!?
 俺を『いじくった』ついでに改造でもしやがったんだろ!!」
「変人扱いの次は悪者扱いですか。
 そんなことしてませんって。」

ヘラヘラ笑っている欅にいちいち腹が立つが、
それよりも気になったことが。

「ん?欅、
 何か背ェ低くなってない?」

「え?違いますよぉ〜♪
 君が大きくなってるんです。」

前までは欅の鼻あたりの背の高さだったはずが、
いつの間にか欅の背を追い越していたのだ。

「なんで・・・
 エディットでもし直したり、改造された覚えはないぞ?
 リアルじゃあるまいし、寝ているうちに成長なんてことあるわけ・・・」

「でも人間みたいに”食べる”ことはしましたよね?」

「”食べる”・・・?
 お前、アレのこと言ってるのか?あの黒い物体のどこが食べ物だよ。」
「でもバリバリムシャムシャ鳴ってたんでしょ?」
「実際ムシャムシャなんて音ないからな。」

欅の言っている”食べる”ことが成長に繋がっているのかは不明だが、
時を戻すことといい、かなり現実離れしていて信じられない。

俺を造ったのは確かに人だった。
人にそんなものが造れるとは思えない。


だとしたら、怪しいのはあの『シン』という男か?

俺をダンジョンにわざわざ呼び出したのは、
おそらく奴が俺のことを知っているからだろう。

「欅、俺の事についてと・・・
 ついでに『シン』っていうPCについても調べてくれないか。」
「了解しましたぁ〜。
 謎のPCと君の捕食についてですね♪」
「捕食って・・・
 まぁよろしく頼むわ。」

そして俺はルートタウンへと戻っていった。


「はは、声変わりまでしてる・・・」






****






あの後俺は『Project G・U』@HOMEに戻った。

例の事はなつめやぴろし3に知られてはならない。
ぴろし3のようなCC社の社員に目を付けられればひとたまりもない。


「ライト!ライトォ〜!!」
「あっ!?な、なつめっ・・・!」

普段通りと心がけていたが、突然現れたなつめに動揺してしまう。

「どうしたの?お腹抱えて・・・?」
「あ、いや、今日ちょっと朝ご飯食べてなくて・・・あはは・・・」

 −こ、これじゃ逆に怪しいじゃねえか・・・!!

「そう?ちゃんと食べなきゃダメだよ?

 あ、ライト!これ、プレゼント!!」

「ん?双剣・・・?」

なつめがプレゼントといって俺にくれたのはひとつの双剣。
それもレア度が5である。

「いいの?こんな高価な双剣もらっちゃって・・・」
「遠慮しないの。
 私だって初心者のころはあの人にいろいろもらっちゃってたんだから。」

「・・・あ、ありがとう・・・」
「こちらこそw
 じゃあちょっとぴろし3のところに行ってるね。」

そう言ってなつめは部屋の一室に向かっていった。

今更だが俺のジョブは練装士<マルチウェポン>となっている。
表面上は。

もらった双剣をしまおうとした、その時だった。



「・・・ん・・・!?」

手にかかる力。握っている双剣がひとりでに動くように感じた。

それは双剣が引いているのではなく、双剣自体が引っ張られていた。
絡め取るように伸びている黒い触手を見た。

「なっ!!コイツ、また!!」

徐々に力が入り、抵抗するが、なかなか掴んで離れようとしない。

後から出てきたもう一本の手に腕を弾かれ、
そのまま双剣をもって行かれてしまった。

自分の体なので飲み込まれたか飲み込んだかはよくわからないが、
そんなことはどうでもよかった。

バグデータ、ましてやただの双剣まで捕食する始末。
あの消えたチムチムのことが思い出される。


(メールが届きました)

送信者 CC社

『おめでとうございます。ライト・エゼル様。
 貴方は「ワードゲッターキャンペーン」に見事当選致しました。
 貴方様にエリアワードを贈呈致します。

 △隠されし 禁断の 祭壇                  』

「は?『ワードゲッターキャンペーン』?
 何だそれ?」

「う〜ん・・・私も聞いたことないや。」
「そう、

 ・・・ってうわっ!!?なつめ、いつの間に!!?」
「え?たった今だけど。」

なつめの表情は至って平然としている。
あの黒い手のことは見られていないようで安心した。

「で、それって当たったの?
 い〜な〜、うらやましぃ〜。」
なつめの顔に書かれているように見えた文字は
 「一緒に連れていって」

「な、なつめ。
 な〜んか嫌な予感がプンプンす・・・」
「だぁ〜いじょ〜ぶだって!!
 CC社から来たメールなんだから!
 早く行こ行こ♪」
「ちょ・・・まだ行くっていってな・・・!」
無理矢理俺を引っ張ってゆくなつめ。あの黒い手より強引だ。


良いのか悪いのか、俺のカンというのは当たるらしい。

早速、嫌な予感が的中した。
 




 −Next"part3"







あとがき&お詫び(え

宴六段さん。
黒い手という表現、かぶってしまいました。申し訳ございません(T_T)
あ、こっちの黒い手はおそらくそちらのとは違う物質のことなので。
・・・これからも何かアドバイスくださいm(_ _)m


おそらくここからややこしくなると思います。
設定にも手を入れないと、最近サボり気味ですw


[No.1184] 2008/03/26(Wed) 21:28:09

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