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はてさて萌黄一行、クエストの真っ最中。 広大なフィールドを吹雪のなか駆け回り・・・ ――Δ駈け出す 厳冬の 苺馬―― 「よ、ようやくゲ〜ット!」 ジタバタと暴れるピンク色のはっしばを腕に抱え、パーティの皆に報告する。 萌黄の顔は、笑顔だった。 しかし、その笑顔は一瞬にして散った。 ――――骨破砕!! 「……え。」 唐突に。少女の背中は切り裂かれる。 一撃で。少女は、地に伏した。 「萌黄!?」 女郎花は反射的にアイテム欄から【黄泉返りの薬】を選択し、萌黄を蘇生した。 不意打ちに成功したもののすぐに蘇生されて不機嫌そうな表情を浮かべるPK。 「………ぁ」 シアンは驚愕していた。そのPKもまた、シアンの姿を見て驚いていた。 「シアン……? 久しぶり」 PKは大剣を軽々と肩に担ぎ、へたり座っているシアンを見下ろした。 二人の間で、チャットが行われる。 ―『灰梅(ハイウメ)』…さん………? ―久しぶりにクエストやって正解だったw こんな収穫があるんだもんww ―しゅう、かく? ―そw アンタに“逢えた”からね 最悪。ほんと、災厄。 なんで。どうして。 ―また、パーティ組もうな? あの時みたく、さ。 彼女は満足げに言うと、ちょうど足元にいたはっしばを鷲掴み、そのままプラットホームの光に消えた。 ただ事を見ていることしかできなかった萌黄と女郎花は、状況もなにも掴めぬまま、シアンを見つめた。 「あのPK、知り合いなの?」 一声を発したのはシアンを誰よりも信用する親友、萌黄だった。 親友である少女でさえ、疑問の念は声に乗せた。 「…え。あ……」 答え、たくない。 「ま。いいっか。……にしても! はっしば盗られたーー!!!」 少女なりの気遣いだった。女郎花もそれを察してか、健気な少女に便乗する。 「ちっ。ギルマスへの忠誠を誓わせるはずがッ……!」 「ど、ドンマイですっ!」 素直に受け取ろう。彼女たちの厚意を。 そして、迷惑にならないうちに………――― ―あとがき― 今回はちょっぴり短く書けました。どうも、わん仔です。 なんだか段々と更新が遅くなってます。 ――というより、下書きのスピードもだんだんと……… で、では! 今回はこのへんで。 [No.1201] 2008/04/05(Sat) 22:52:47 |