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勝ち誇るでもなくギュンディアはくるりと振り返り、 「なんとかなったなぁ〜、ふぅ〜」 と、イスカに声をかける、イスカも白ローブの少年もとんでもない事を やってのけたギュンディアに声も出ない。 しばらくして白ローブの少年はギュンディアに向かって訪ねる 「君は本当に、今この世界に入ったばかりなのか?」 「ああ、そうだけど」 と一言だけ言い放ち、イスカの元へと歩を進める。 イスカはイスカで 「すっげーなタケト、んで、またしても助けられちまったな、それにし ても本当、なんで始めたばっかなのにそんなにうまいの?」 と未だに目の前で展開された攻防を理解できなかったふうに聞いた。 「さっきちょこちょこ操作してみて思ったんだよ、このゲームThe・ Worldにすごく似ててさ、The・Worldならお手の物だか らね」 さも今やったことなど当たり前のように軽く言う。 その様子に白ローブの少年はギュンディアが本当に初心者だったことを 知り、興味を持ったのか、また声をかけてきた。 「君、俺たちのギルドに来ないか?そこそこ有名ででかいギルドだぜ」 どうやら何かにこちらを勧誘しているようだ、だが、ギュンディアは、 「まだこの世界にも全然慣れてないし、コイツとまったり遊びたいしね」 とイスカに向かって親指を指す。 「まぁ、気が向いたらショートメールででも連絡してくれ、俺の名は 滴(しずく)、またな」 「ま、気が向いたら・・・ね」 <ギュンディアは滴のメンバーアドレスを入手した> そう言うなり滴は、この建物を後にした。 事態が収拾し、あらためて周りを見渡してみる。 そこは少し古びた教会のようで、どうやら天井に穴が開いているらしく ところどころから砂がパラパラと降っており、その床には砂が積もって いる所もあるようだ。 「イスカ〜、外出てみよ〜ぜ〜」 建物の中でキョロキョロしているうちにギュンディアのほうはもう建物 の出入口まで移動しており、イスカに向かって手招きをしている。 ギュンディアの立っているところまで行ってみると建物の出口からは外 の景色が広がる。 広い草原になっていてまばらに他の人も何かしているのが見える、空を 見上げると雲一つ無い空なんだが少しだけ霞んで青い空が見える。 その霞の正体はどうやら風が運んでくる砂が待っているかららしい。 風という自然現象までも表現しているとはリアルなゲームだなと少し感 動してしまうイスカだった。 そうこうしているうちにギュンディアは、広い草原を走り回っている。 「お〜い、イスカも来いよ〜」 イスカに向かって声を発しながらも走りまわっていた。ギュンディアの 所まで走り、RPGgなのだから少し戦闘もしてみたいなと思ったイ スカは戦闘の要領をギュンディアに教わることにした。 「ギュンディア〜ちょっと敵と闘ってみようぜ」 「お!やる気満々だね〜、いっちょやってみますか」 近場にいる敵を探してみる・・・。少し建物から離れた所にいかにも弱そ うに見えるモンスターを発見した。 大き目の蜂にしか見えないモンスターに向かってエディット時に作った剣を構えて走りこむ。 ブンッ、記念すべき第一回目の攻撃は見事に空を切る。敵対行動をとら れたその蜂はすっかり戦闘モードに入り容赦なく向かってくる・・・かと 思ったら何らかのスキルを発動した・・・、一匹しかいなかった蜂はいき なり5匹になり、イスカを包囲した。 見かねてギュンディアが加勢に入る。 「きったね〜よな〜いきなり増えやがって」 イスカの背中を守るように背中合わせの陣形を取る。そしてナックルを 装着し戦闘モードに入るギュンディア。 「そう言えば、こっちには何かスキルとかないの?」 蜂の攻撃を避けつつ、ギュンディアに訪ねる。 その短い会話を口にしている間にギュンディアは華麗に蜂にパンチを 叩き込む。 瞬く間に三匹の蜂は地に横たわってeいた。 「そうなんだよなぁ〜メニュー画面にはスキルとかセットする項目ある のになぁ、どうなってんだろ?」 会話を交わしている間にも敵は待ってはくれない。 二匹同時に蜂がイスカを襲う。剣でガードしてもう一匹に切りつける。 ドシュッ、どうやらヒットしたようだ。しかし倒せていない。斬りつけ た蜂はまたしてもスキルを使用しようとしている。 「させるかよっと」 蜂の後ろからギュンディアの拳が数発ヒットする。 「単発じゃなくて攻撃ボタンを数回押すとコンビネーション攻撃になる から、やってみ」 そう言われ、試しに最後の一匹に斬りつける1,2,3とボタンを3回 押すと×印に斬りつけ最後に横薙ぎで締めるという連続攻撃になり蜂に とどめをさした。 幾分かの経験値とアイテムをゲット、だが、RPGにお約束のお金は落 とさなかった。 メニュー画面を確認してみるとお金を表示するような欄が見当たらない、 どうもこの世界にはお金という概念自体が無いようだ。 「なぁギュンディア、このゲームお金ってないみたいだよな、どうやっ て装備とか揃えるんだろう?」 「そう言えばそうだよなぁ、The・Worldにはお金があったけど このゲームには無さそうだねぇ・・・さっぱりわかんないや」 両腕をだらりを上げいわゆるお手上げポーズをとるギュンディア。 どうにも分からないことだらけなので、よく周りを見渡してみた。 そうすると敵同士が闘っていたり、他のPCを見てもただ本を座って 読んでいるだけだったり、木を切り倒したり、今ひとつ要領を得ない。 「わっかんないことだらけだからなぁ、とりあえず情報集めに町にでも 行ってみよっか、イスカ」 そう言い近場に居たpcに聞きに行くギュンディア。 (そう言えば何でギュンディアって名前にしたのか聞きそびれてるな) などとくだらないことを考えてる間に戻ってきた。 「この先に山があってそのふもとの滝がある湖に人がたくさんいるんだ ってさ」 その場所に向かいつつモンスターを倒しレベルを上げることになった。 レベルが3になる頃、遠くに滝が見えてきた。 「お!どうやらあそこだな」 とギュンディアが走る。すると、いきなりギュンディアの頭部に「!」 マークのエフェクトが出ると共にスキル「早駆け」を習得した。とログ に表示される。 「お〜、何か覚えたぁぁ〜」 と、ギュンディアは飛び跳ねて喜ぶ。 「どうやって覚えたんだよ、ギュンディア」 ギュンディアは首をかしげながら、 「分っかんないなぁ、どうやって覚えたんだろね?コレ」 と自分でも全くわかっていない様子だ。 「スキルをセットして・・・と」 SPを消費してスキルを発動させてみたギュンディアはまた頭をかしげ る。 「な〜んにもならないけど・・・」 と言った矢先に一歩足を踏み出してみると、すごい速さで走り出した。 「うおぉ〜なんじゃこりゃ〜、気っ持ちいい〜早く走れる〜」 確かにあれだけ早く走れたら気持ちいいだろうなと、少しうらやましく なった。 なおも走り回るギュンディア、だが、その爽快な走りはふとした事で 終わりを迎えた。 ガィ〜ンッ にぶい音と共に木という障害物にぶつかり転倒するギュンディア 「い・・・いたひ」 どうやらダメージも受けたようだ。本当にリアルに作られたゲームだと 感心する。 倒れたまま 「危ないねこのスキル、まさかダメージを受けるとは」 後ろからようやく追いついたイスカは倒れたギュンディアに手を差し伸 べながら 「調子に乗るからだw」 「今後、気ィ付けます」 と、トホホ顔で手を借りながらギュンディアは起き上がった。 まぁ、とにもかくにも町、いや村らしき集落に二人はたどり着くことが できたのであった。 (あとがき) サイバー戦士ギュンディアマッハGoGoGo改造計画編終了です。 初戦闘のイスカ初心者らしくやはりヘッポコぶりを発揮、そして戦闘 シーンは書くのが難しいなと思う作者なのでありました。 今回はなんとなくこの世界がどんな世界なのかという説明編みたいに なり全然話が進まないというテイタラクですがまぁ、ギュンディアが 言ってたようにまったりとがんばろうと思います。 それでは・・・。 [No.1212] 2008/04/14(Mon) 16:45:42 |