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マッチョポーズでやる気あふれるギュンディアに注意を促すように パムちんは説明を続ける 「あ・・・でも」 すまなさそうな顔になるパムちん 「ヤル気に水を差すようであれなんだけど、スキルを保持できる数 は決まってるみたいだよん」 ギュンディアは眉間にシワを寄せ腕を組みながら 「う〜ん、そかぁ、早くもあらゆるスキルが使える超絶スーパーパ ーフェクトイケメンソルジャーギュンダーへの道が途絶えちまった ぁぁぁぁぁ・・・のね、まぁ、げぇむばらんすっちゅ〜やつだね」 「ん?ギュンダー?ギュンディアじゃないのか?」 すかさず突っ込みPC名の由来を聞いてみることにする。 「ギュンダーはなぁ・・・、ギュンダーはなぁぁぁぁぁ・・・」 言葉を溜めに溜める 「もう別のヤツに付けられちまってたんだYooooooou!?」 ==数十秒経過== ギュンディアいや、タケト魂の叫びがそこにはあった、そしてさら っと元の会話に戻る、立ち直りが早い。 「で、覚えられるスキルの数が上限に達するとどうなるの?」 「上限に達して、さらに覚えるのは無理だから、メニューからスキ ルの項目を選んで、そこからさらにスキルをセットするセットって 項目の下にスキルデリートっていう項目があるだろ?そこから消し たいスキルを消去することができる」 パムちんのせつめイを聞きながら、さながら学校の授業でここテス トに出るぞ〜といわれた時のように、いや、それよりもはるかに必 死にメモを取った、その行動に自分がもう完全にハマってしまって いることを確認。 「でも、デリートするときは気を付けてねん、一度消したスキルカ ムバァァァックって言っても、一度消したスキルはすぐには返って 来ないからねん」 スキルの説明が終わるや否や、どんどん溢れる質問をぶつける 「お金とかはこのゲームには無いの?RPGにはお約束でしょ?お 金って」 待ってましたと言わんばかりにパムちんはそんな質問をしたオレを 指差しながら ひっじょーうに良いところに目を付けましたねん!そう、このゲー ムにはお金どころか、お店も、それどころかNPCすら居ないので すん」 そう言われてみて、改めて周りを見渡す、そして、この集落に来た 時のことも思い出してみるが・・・NPCというのを見た記憶が無い ・・・なんて考えているうちにギュンディアがパムちんに質問。 「じゃあどうやって武器やら防具やらを集めるの?NPC居なきゃ 消費アイテムだって買えないよなぁ・・・」 と少し考え困惑の表情を見せる、既存のRPGしかやったことの無 いオレも激しく同意。 そんなオレ達の困惑を感じ取ってかパムちんはにんまり笑みを浮か べつつヒントらしきことを一言 「この集落に来たとき何か違和感を感じなかった?」 と言われ、またしても少し前の記憶をたどる、印象に残っているの は、滝、きれいな湖・・・とそうだ!家だ! 変に統一感の無い家、滝と湖はすごく自然だったのに家だけはやた ら不自然だった・・・けどそれがお金やNPCが居ない理由とどうつ ながるのか、それはまだ理解できない。 「家・・・だよね?ちょっと変だなとは思ってた、この町並み」 その一言を受け、ズビシズビシと言葉も無く、惜しいもう少しと 言わんばかりにパムちんはオレを指差す。 「でも町並みとどういう関係があるんだ?」 とオレと同じ結論のギュンディア、オレもギュンディアもう〜ん う〜んと唸りながらPCをぐるぐる歩かせたりしながらも答えに 辿りつかないまま数分が過ぎ、 「タイムあ〜っぷ」 痺れをきらせたパムちんの一声でシンキングタイム終了 「では正解を」 というなりパムちんは何かを取り出した 「ここに取り出したる一つのリンゴとナイフ、これをシャシャッと」 鮮やかな手さばきでリンゴは6つの切り身へと変貌、その手さばき に見とれるうちに <パムからアイテムのトレードの依頼がありました> とディスプレイに表示される。 「え?何、何?トレードってこれどうするの?」 パムちんとギュンディアはにへら〜とオレの初心者っぷりに顔をほ ころばせながら 「慌てなくていいから、メニュー開いてトレードを選択してみてちょ」 パムちんに教えられたとおりにしてみると、アイテムの受け渡し画 面となり、パムちん側の欄に何やらアイテムが提示される 「一片のキュアアップル・・・リンゴの皮をむいて切り分けた?・・・っ てことでいいのかな?」 (ハッ・・・そうか、これは取っ掛りだ、素材からアイテムを加工す るのか、つまり・・・) 「あの家はプレイヤー達が作った・・・」 「正解ィィ、しかし家だけじゃないよん、あそこのイスも、そこの 机、あそこに見える風車もぜ〜んぶプレイヤーが作ったんだ・・・そ うだ」 とズバズバと色々なオブジェクトを騒々しく指差す。 「そうだ?」 語尾に疑問を持ち、聞き返す。 「聞いた話だからねん、オイラがログインした時にはもうこの集落 はあった、君らと同じく、分かんないことをゲールニー一座の人に 聞いたというワケ」 始めは誰でも初心者なんだよ、と遠まわしに言っているような気が した。 初心者のオレはそんなパムちんの気遣いがうれしかった。 そしてパムちんは話を続ける 「かつて、ここには滝と湖しかなかったそうな、そこで先駆者プレ イヤー達はアイテムの使い方を覚え、加工できることを発見し、つ いには集落をも作り、そしてこう名づけたのじゃ・・・風唸る地ルゥ ド・サン・トゥーナと・・・めでたしめでたし」 どこからともなく取り出した木の棒を杖に見立て、語り部爺さん風 に集落の名前をご教授、それを追随するように 「終わりかいッ」 とギュンディアの古典的なツッコミが入る。 「爺にその突っ込みは強いのぅ」 パタリと倒れたフリをしてパムちんもこれにノる。 その状態からムクリとあぐらをかいた体勢で起き上がり、なおも話 は続いた。 「村までをも作り上げてしまったプレイヤー達が次に考えたのは、 第二、第三の拠点を作ることじゃった・・・しか〜しこのルゥド・サ ン・トゥーナから遠くへ足を伸ばすとその距離に応じて敵の強さが 増して行ったのじゃ」 つい熱の入った力説に聞き入ってしまう、それはまるで小さな頃に 絵本を読み聞かせられ話の続きが気になるような懐かしい感覚 「そこでプレイヤー達が考えたのは装備の充実だったのじゃ・・・一 人で素材を集めをしていては莫大な時間を使ってしまうことに気が 付くと自然とプレイヤー同士は交流を始めたのじゃ、どうやらこの ゲームを作った人は、あえてお金というものを作らずプレイヤー同 士に交流させるような作りにしてあるように思えるのぅ」 「つまり、物々交換によって世界の物流が成り立っているという事 だね?」 不意打ちのようにギュンディアの発した言葉にハッと我に返る。 「その通りじゃ!そして装備を整えたプレイヤー達は遠方の地へ散 り散りに旅立って行ったとの事じゃ・・・ってオイラもあんまり遠方 へ行ったこと無いけどねん」 何事も無かったかのように素に戻る爺、もといpパムちん 「今まで見てきたプレイヤー達がやってたのは、より遠くへ冒険す るためにしていたことだったんだね」 そう自分にも言い聞かせるように発言しつつも遠くへ旅立つという イメージが沸き立ち、気分は高揚 「まぁ、RPGをやるからにはやっぱ色んな所へ行ってみたくなる よな、オレ達もがんばろうじぇい、イスカ」 こちらを向いて熱く拳をにぎるギュンディアを見て、そうだ、タケ トと一緒にやっていくんだ、いや、パムちんとだってこれから知り 合う人達とだって楽しめるんだな、MMOってホントおもしれぇ、 心からそう思えさらにワクワク感は増幅した。 「まぁ、大体こんなところかなん、あと何か質問あるかに?・・・っ てもうこんな時間か〜い、オイラの時間が無かったぁぁぁぁっっ」 大きなリアクションで一人ボケ一人ツッコミ 「落ちなきゃいけないから、とりあえずアドレス送るねん」 <イスカはパムのメンバーアドレスを入手した> <ギュンディアはパムのメンバーアドレスを入手した> 「んじゃまたに〜ん、残りの説明がてら今度パーティ組んで遊ぼね 〜ん、バッハハ〜イ」 そう言い残しパムちんは何らかのスキルを発動、その次の瞬間に辺りは煙に包まれた 「う・・・おおおおおお、な・・・なんじゃ〜コリャ」 思いがけない光景が眼下に広がりギュンディア共々うろたえてしま った。 煙が晴れた時にはすでにパムちんの姿は無かった、まさに煙に巻か れて、キツネにつままれた?トンビにアブラゲ?といったところか 「いや〜、最後まで騒々しい面白いヤツだなぁ、パムっちは、けっ こうな時間になっちゃったし、オレ達もそろそろ落ちよーゼ」 そんなギュンディアの言葉を受けたのはもう日付が変わろうかとい う時間、パムちんが急いでログアウトしたのもうなづける。 パムちんの名演説を聞き終え、今すぐにでも遊んでみたい衝動に後 ろ髪を引かれる思いに駆られながらも本日の営業は終了、高ぶる気持ちを持ちつつも床についた。 (あとがき) パム的東京特許許可局ウォーカー解説編(後編)終了です。 いや〜、前編後編に分けたのに長いですねぇ〜、編集能力の低さ にインド人もびっくりです。(まぁなんでインド人もビックリって 表現の意味が今ひとつ分かっていないわけですが、ホントなんで インド人なのだろう・・・とかそんなことばっかり考えてるから編集 が下手なわけでして・・・) さ〜て、次回のサザ○さんは〜? 「イスカ初めての○○」 「ギュンディア猛烈○○ー○・○○ー○ー」 「パム、イスカの○ッ○○にズッキンドッキン」 の3本で〜す、 それではまた・・・ンガックック [No.1299] 2009/09/20(Sun) 01:52:24 |