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〜第2話〜 リビジョン変更により職業を陰陽師から妖扇士に、名前も聖明から武へと変更した、 プレイヤー名、阿部武はレナによって集められたメンツを見て失笑した。 自分と相棒である氷牙はまだ良しである。 だが、残り二人の面々はあからさまに問題ありとしか言いようがない。 武「あの、レナさん、いくら何でもこれはないんじゃない?」 レナ「だって他の皆、他の人と組んでたり、リアルの都合で連絡がつかなったんだも」 武の問いに対して、レナはむくれながら、目線そらした。 こう言ったイベントは、早いもの勝ちというのが、定石であり、プレイヤー自身、常時ネットゲームをやっている訳ではなくリアルでの生活があるのは当然だ。 だらかと言って黙示録の獣と葬炎の騎士の組合わせないだろ。 AIだから、常時ログインはしてるけど…… 黙示録の獣「うぅぅぅぅぅ!」 葬炎の騎士「あぁぁぁぁぁぁ」 氷牙「なぁ、武、どうしてこうなったんだ?」 武「まぁ、シューゴが自分に全く声をかけずに他の人を誘ったのが納得いってないんだろ」 氷牙の質問に武は完全に呆れ果てながら、答えた。 両者、普段はブラコン、シスコンと呼べるほどに仲が良い。そのため、喧嘩したり、ハブられたりした場合の反動が大きい。 幼少期、まだ二人が引っ越す前にカズと共々、二人が喧嘩した場合、仲介役として間に入っていたため、嫌というほど理解してる。 武「まぁ、一応聞いておくけど、他にどんな候補がいたんだよ?」 レナ「まずは、黄昏の騎士団の皆かなぁ。でも、皆、それぞれで組んじゃてって相手なかったし……」 武の質問に対してレナは妥当なかつ、 顔が浮かびやすい面々をあげた。彼女としてもかつてシックザールと戦うために集まった面々とは比較的に組みやすく、誘いやすいメンバーではある。 氷牙「ちなみに、どんな組み合わせがあったんだ?」 レナ「えっと、カイトさんなら、ブラック・ローズさん、バルムンク様、オルカさん、ミストラルさんと組んでて、ハセヲなら、アトリちゃん、エンデュランスさん、 シラバスさん、ガスパーみたいな感じだった」 組みわせの方もだいたい予想がつきやすいメンバーだった。 前者は、半ば腐れ縁とも呼べる.hackersの勇者達、後者の方はエンデュランスのみ各自に誰かに声をかける前に、自発的にハセヲのもとにやってきたのだろう。 レナ「次に、ミレイユと凰花に声をかけようと思ったんだけど、ミレイユは学校からまだ帰って来てないし、凰花はガルムさんと旅行行ってる携帯にメールに返信がきた」 武「あぁ、そっちはリアルの都合か……」 そう言えば、この間ガルムさんからそんなメールが来てなぁ。 惚気たっぷりのが!! リアルの都合はネットからではどうしようもない。 例え、天才児であっても、学校は行くべきであろう。 凰花さんの方はガルムさんと現在、付き合っていて同棲もしている。なおかつ一緒に旅行が行くまで進展している。 信じられるかい? あれであの二人、まだ結婚してないんだぜ!! つか、この旅行が原因、いっそできちゃった婚でもしてまえ!! 同時刻、オーディンが特にテイションが上がることも下がることもなく集まったメンツを見ていた。 オーディン「こういう時、CC社の社員って便利だよなぁ。基本、全員PC持ってるか」 トール「だよねぇ」 レキ「ですよねぇ」 オーディンの言葉に弟であるトールと同僚のレキも納得していた。 神威「呼ばれたのは一向に構わないんだが、何故私達なんだ?」 マギ「そちらには、バルムンクやガルムとか、同じ部署で仲の良いメンツがいるじゃないですか?」 神威とマギは部署も違えがえば、別段仲が良い訳ではないが、悪くもない自分達が呼ばれたことについて疑問に思い尋ねる。 それに対して、オーディンは簡単にその二人が呼べないこと説明する。 神威「なるほど、だから先日から、徹夜勤務が多かったのか開発部」 オーディン「まぁな。それに俺の場合はΔサーバーの総合責任者でもあるからな。いろいろと忙しいというのに」 オーディンはどこか遠い目しながら、先日のことを思い返す。 R:2から、めでたくサーバー責任者まで、出世したのはいいのだが、無論、その間に起きたトラブルには巻き込まることも多かった。 そのため、一人旅行に行ったあのバカが帰って来たら、 殴ってやりたい気持ちでいっぱいである。 [No.1329] 2012/05/18(Fri) 23:32:07 |