![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
〜第3話〜 ここは第4会場。 レナチームVSオーディンチームの戦いの場。 武は戦う前から、対戦相手を見て脱帽していた。 レベルというか、圧倒的に普通に不利な状況…… 「どうする。相棒」 「一番、厄介な二人はブラックローズさんとカズさんにおし……任せるとして、 俺達はバックアップかなぁ」 氷牙の問いに武は言葉を濁しながら、返答した。 実際、オーディンと神威に対等に渡り合えるのは、 同じ黄昏の騎士団に所属する中でもこの二人のくらいのものだろう。 レナも一応は同じ騎士団所属が、圧倒的にレベルは足りず、氷牙も充分に強いが、 どちらかと言えば、個人戦(ソロプレイ)向きの強さである。 相棒でもある武は、それを遠くからサポートし、 単純に勝率を挙げてるだけに過ぎない。 「まぁ、そんなわけでお二人ともお願いします」 「どんなわけよ」 「まぁ、別にいいけど」 武の言葉を聞いて速水姉弟は呆れていた。 とはいえ、彼らの目的は、 あくまでシューゴにおいてけぼりをくらったレナのご機嫌とりのようものだ。 ようするに原因であるシューゴに当たるまで負けなけばよいだけの話である。 ちなみにそのレナはというと…… 「お兄ちゃんのバカ!」 すねていた。 そんな感じで戦闘の火ぶたがきって落とされた。 「秘奥義・重装甲破!!」 「ザンローム」 「なっ!?」 「いきなり秘奥義!?」 オーディンは秘奥義により、開幕早々大ダメージを受け、 神威はダメージは大きくないが僅かながら、攻撃の影響により動きが鈍る。 その間に…… 「流影閃」 「奥義・甲冑割」 防御力の低いレキとマギにレナと氷牙が攻撃を仕掛け、仕留める。 そしてのままは、二人は残ったトールへと一気に駆け出す。 「マギ!! レキ!」 「奥義の方はわかるが、 まさか初期スキルで一撃と結構なレベルだなぁ! おい!!」 速水姉弟の攻撃をガードしながら、 神威はたった一撃で二人が倒せてたことに驚き、 それとは対照的にオーディンは感心ていた。 一方トールはトールでレナと氷牙の相手に二人に互角にやりあっていた。 「ったく、アプボーブで防御力上げているけど、流石にきついな」 「嘘! 全然、余裕じゃない!!」 言葉とは裏腹にトールはレナの斬撃のラッシュを受けとめ止めていた。 これで結構彼自体レベルの高いプレイヤーの部類に入る人物だったりする。 「おい、レナ!! そろそろいい感じに邪魔だぁ!!」 「えっ!?」 いつ間に距離を取ったのか氷牙が背後から一直線につっこんできた。 そのままレナごと――― 「閻魔大車輪!!」 吹き飛ばした。 職業柄、物的防御力がもともと高いはかろうじでレナはHPは僅かに残るが、 トールのHPは0になった。 「仲間ごと!!」 「おいおい、マジかよ!?」 その光景を見て神威とオーディンの動きは止まる。 その一瞬の好きを速水姉弟は見逃さなかった。 「「クロスレンゲキ!!」」 カズの放った魔法はブラックローズの剣に宿り、 神威とオーディンのHPを一気に0まで削り取る。 その光景を一番後ろで見ていた武は…… (事前にブラックローズさんとカズさんには、伝えといて正解だったなぁ) 一人、苦笑いを受かべながら、心の中でそう呟いた。 彼が基本、氷牙と組む時に前線に出たがらない理由には、そういった理由もある。 [No.1341] 2012/06/18(Mon) 14:16:24 |