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クロノside 「やめろ! フェイト、僕達がわからないのか?」 「はぁぁぁぁ!」 『プラズマランサー』 クロノの呼びかけを無視し雷の槍の発射態勢に入り、 「はぁっ!」 放った。 目の前で自身に応戦して来るクロノではなく突然フェイトが襲ってきた事に驚き固まっていたエリオとキャロを標的にして。 (頼む間にあってくれ!) それを見たクロノはエリオとキャロのもとに走り出した。 ズドーーーーン!! 『プロテクション!』 「まっ、間に合ったか」 間一髪で間に合ったが、 「……クロノさん」 「大丈夫だ」 「でも、血が」 「少し防ぎらなかっただけだ」 防ぎきれず額から血が流れていた。 (どうなっているだ? フェイトの魔力の限定はとけていないはずだ? それになんだ? 黒い泡は?) クロノはフェイトが纏(まと)っている黒い泡を凝視した。 「撃ち抜け!」 フェイトが構えると魔法陣が展開されガシャン!ガシャン!と言う音ともにバルディッシュから薬莢(やっきょう)が落ち、 「雷神《らいじん)!」 バルディッシュから出た光の剣を降りおろした。 『プロテクション』 「(っく、防ぎきれないか。なら、せめて……)エリオ! キャロを連れて逃げろ!」 ビシビシビシッ とっさにクロノは障壁を放ったがどんどん押されてひびが入ってきていた。 「でも、それじゃクロノさんが……」 「いいから早くしろ! 僕達じゃ、今のフェイトには勝てない!」 躊躇(ためら)うキャロにクロノが強く言うと、 「ごめん、キャロ」 『ソニック「その必要はねぇよ」』 エリオはキャロ抱えて移動しようとしたが、白い少年と黄色い青年が両サイドを横切った。 ハセヲside 「行くぞ! クーン!」 「おう!」 「「クロスレンゲキ!」」 『『クロスレンゲキ!』』 クロノ達の横を横切ったハセヲと黄色い銃戦士の青年”クーン”は自分の武器に魔力を込め、 「「くらえぇぇぇ!」」 ごぉぉぉぉぉ! 雷刃を両サイドで挟みこむ形で放ち砕き、 「こいつで……」 「終(しま)いだぁぁぁぁ!」 さらに出力を上げフェイトに向けて放った。 ドーン! 轟音とともにフェイトに直撃した。 「フェイト!」 「「フェイトさん!」」 その光景を見た3人は叫んだ。 「はぁぁぁぁぁ!」 多少のダメージを負っているがフェイトは健在であった。 「ッチ。大したダメージにはなってないか」 「はあぁぁぁぁ!」 「いや、むしろやくなってないかぁ?」 フェイトが纏っている黒い泡が大量ふきだし、 「はぁぁぁぁ!」 フェイトを包み込みカラスのような巨大な化物に変えた。 「Victorianか。また、やっかいなのが……アトリ、クーン、そいつらを頼む!」 「はい」 「わかった」 ハセヲの言葉を聞いた後に控えていた緑の呪療士の少女”アトリ”とクーンはクロノ達を守るように前に出た。 ポーン 「いいぜ…来い…来いよ」 ハセヲの体に赤い模様が浮かび上がり、 「俺はここにいる。スケェェェェィス!」 光に包まれた。 「なんだ。この凄まじい魔力は……」 莫大な魔力の増大ともに光は消滅した。 「なんだ!? これ……」 「白い……」 「……死神」 光の消滅ともにハセヲの姿はなくその代り光の大鎌を持った背中に八本の剣を翼の様に背負った巨大な白い死神がいた。 「見えているんですか? 憑神(アバター)が?」 「あぁ、しっかりと」 3人の言葉聞いたアトリが尋ねるとクロノは頷き答えた。 「なってことだ。ここまで、AIDAの浸食が進んでいるのか」 クロノの答えを聞いたクーンは苦いかを浮かべた。 「行くぜ!」 スケィス(ハセヲ)は八本の剣を飛ばした。 「はぁぁぁぁ!」 「うらぁぁぁ!」 こちらに突っ込んでくるフェイトに大鎌を振りかざし、 ザン! ザン! ザン! 斬撃を連続でぶつけた。 『失いたくない』 その瞬間スケィスの頭の中に女性が奈落へと落ちていく映像が流れ込んで来た。 (これはこいつの心か) スケィスは頭の中に流れ込んで来た映像を何か理解した。 『失いたくない……母さんの様に、なのはも、はやても、クロノも、ユーノも、エリオも、キャロも……誰も失いたくない』 ハセヲは突っ込んでくるフェイトを腕ではじきさらに流れ込んで来た映像を見た。 「それが、あんたの想いか。あんたの過去になにがあったのかはよく知らないけど、あんたが刃を向けたのが誰なのか。わかっているのか!?」 『失いたくない……誰も失いたくない。誰も、誰も、誰も、誰も』 「ッチ、聞こえてねぇか。だったら……」 スケィスは呼びかけるがフェイトはAIDA浸食によりまるで聞こえてない。 「直接届けてやるよ。あんたの心になぁぁぁ!」 ダン! ダン! ダン! スケィスは8本の剣、そして大鎌を持ってない腕から球体を放ち、 「あぁぁぁぁぁ!」 8本の剣と球体を受けたフェイトは動きを止めた。 「だあぁぁぁ!」 ザン! ザン! ザン! シュン! スケィスは動きを止まったフェイトを大鎌で斬り、一度距離をとり鎌から光のチャクラムを放ちぶつけた。 パリーン! そして、フェイトを緑の球体を包み砕けた。 スケィスの腕に砲台の様な物が出現し、 「目ぇ……」 ドーン 光の固まりフェイトをぶつけた。 バッ! ダ! ダ! ダ! その瞬間8本剣が砲台の周りに立った。 「覚ましやがれぇぇぇ!」 そして、カラスのような巨大な化物を吸収して行った。 「あぁぁぁぁ!」 もとの姿にフェイトに戻り彼女が纏っていた黒い泡が消滅した。 そのままフェイトは力なく倒れた。 「ふう」 ハセヲはもとの姿に戻りゆっくりと地面に着地した。 「ハセヲさん」 「彼女についていたAIDAは?」 「完全に除去したよ」 駆け寄って来るアトリとクーンにそう言いクロノ達の方へ見て 「おい、もう、そいつについていた。AIDAは取り除いたからもう近づいても大丈夫だぞ」 フェイトがもう大丈夫である事を告げた。 「あぁ、そうか」 クロノはそっけない態度で答えるがエリオ達ともに気を失っているフェイトのもとへ駆け足で向かった。 やはり、兄である分クロノも二人同様かなり心配していたようだ。 「クロノ……私は……?」 フェイトは頭をおさえながら起き上がった。 いつものフェイトであった。 「あの、妹を助けてくれてありがとう。この場をいる物を代表して礼を言うよ。僕は時空管理局提督クロノ・ハラオウン」 「私はフェイト・T・ハラオウン。さっきは助けてくれてありがとう」 「僕はエリオ・モンディアルです」 「私はキャロ・ル・ルシエって、言います」 「「フェイトさんを助けてくれてありがとうございます」」 フェイト達はハセヲに感謝の言葉言った。 「別に大したことはしてねぇよ。俺は黄昏の騎士団所属、死の恐怖、ハセヲだ」 礼を言われたハセヲは照れくさそうに目線をそらしながら自身の名前を名乗った。 「私はアトリです。ハセヲと同じ黄昏の騎士団に所属しています」 「俺はクーン。二人と同じ黄昏の騎士団に所属してる。ところで……」 続けてアトリとクーンは名乗り、 「お嬢さん、今度一緒に「ブレイズ・キャノン」あぁぁぁぁ!」 クーンはフェイトナンパしようとしたがクロノに吹き飛ばされた。 「ところで、フェイトにとり憑いていたあの泡みたいと君のあの力はなんだい?」 クロノは何事もなかったように尋ねた。 「AIDAと憑神のことか? それなら、これから上で俺の仲間と合流するけど。それからいいか?」 「あぁ、ちゃんと説明してくるなら、それでも構わないよ」 ハセヲの提案をクロノは受け入れた。 「そんじゃ、行くか」 「はい」 ハセヲが上の階に向かって歩き出すとアトリは元気よく返事をした。 「あのー、いつになったら回復してくるれの?」 ただ一人を忘れて…… おまけ 数分後 「あっ!?」 「どうしたの、ハセヲ?」 急に声をあげたハセヲにフェイトが尋ねると 「クーン、忘れた」 引きつった顔で答えた。 「そう言えば、さっき吹き飛ばされていた事忘れていました」 ハセヲの言葉を聞きアトリもハッとした顔をした。 「クーンさんって、さっきクロノさんに吹き飛ばされた人ですよね?」 「あぁ、そうだ。ちょっと回収してくるからそこで待ってくれ。行くぞ、アトリ」 「はい、ハセヲさん」 エリオに質問に答えるとハセヲはアトリ共に来た道を引き返し行った。 [No.1351] 2012/07/20(Fri) 00:48:47 |