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No.1356へ返信

all .hack//Magic Girl - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:41:40 [No.1348]
プロローグ - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:42:01 [No.1349]
第一話 出会い(1) - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:47:35 [No.1350]
第二話 出会い(2) - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:48:47 [No.1351]
第三話 出会い(3) - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:49:36 [No.1352]
第四話 グランホエール - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:53:49 [No.1354]
第五話 蒼天対烈火 - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:55:31 [No.1356]
第六話 金剛対鉄槌 - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:56:59 [No.1358]
第七話 罪人・T - オメガ - 2012/07/20(Fri) 00:58:24 [No.1360]


第五話 蒼天対烈火 (No.1354 への返信) - オメガ

 ―――グランホエール・模擬戦会場―――

 パッ!

「あ〜〜、マイクテスト、マイクテスト、後の人聞こえますかぁ?」

 スポットライトを当てらた武は手に持っていたマイクのテストを開始した。

 というか、どんなマイクテストだよ!

 「後の人聞こえますかぁ?」って!

「え〜、では、では、急遽始まった黄昏の騎士団対時空管理局第一戦はこれだぁ!!」

 武は勢い良く叫ぶと映像に白髪の美青年と、シグナムが映された。

「黄昏の騎士団、蒼天のバルクムンク参る」

『Xhフォーム』

 バルムンクが名乗りを上げると白と金を基調とした白い四枚の翼が生えた鎧と鎧と同じカラーリング聖剣と言わん形をした剣が手握られていた。

 外見からしてジョブは斬刀士であろう。

「時空管理局所属、ヴォルケンリッターの烈火の将 剣の騎士シグナム一等空尉参る!」

 こちらもいつも騎士甲冑を纏う。



 ―――グランホエール・模擬戦控室―――

「オルカはどっちが勝つと思う」

「うーん、バルムンクの実力はよく知っているが相手の実力がわからんな?」

 カイトの問いに大柄の男性”オルカ”は難しい顔をした。

「んなもん、シグナムに決まってるだろ! おっさん!」

 オルカの答えたに納得がいかないと言うより、先程の氷牙の言葉を引きずっているのか怒鳴りちらした。

「おっさんって、これでもカイト同い年何だが」

「嘘ぉ!」

 オルカの言葉にヴィータは声を荒げて驚いてた。

 もっとも、驚いているのは彼女のだけではなく、この場にいる時空管理局の面々全員であった。

 それを見たオルカは「俺ってそんなに老けて見えるかなぁ」と肩を落として落ち込んでいた。

 誰にもコンプレックスの一つはあるがこれは彼の一つであった。

「ほっ、ほら、オルカは体格いいからそう見えるだよ」

「いいよ、いつもの事だから」

 カイトは必死にフォローするがオルカは「はぁ」とため息をはいた。

 その瞬間に場の空気は重くなりヴィータに向ける視線は冷たいものだった。

「それより、そろそろ決着が着くみたいですよ」

 爽(さわ)やかだが、腹が黒そうな一見その手人に受けそうな美少年がモニターを指差した。



 ちょっと、時を戻して模擬戦会場。

「はぁ!」

 ガン!

「たぁ!」

 ギン!

「だぁぁぁぁ!」

 ギィィィン!

 二人の剣はぶつかり合あい躓(つまづ)りあった。

「カイトの言うとおり君達はこの一件から手を引くべきだ」

「何!?」

「AIDAに撮り憑かれた人間が君らの知り合いならなおさらだ!」

 ガン!

 バルムンクは勢いよくシグナムを弾きとばした。

「くっ、何故? そんな事を言える?」

「あぁ、言えるさ。かつて、AIDAの感染者やそれを駆除していたカイト達の力の異能性から悪と決め付けていたを、何度も忠告し俺を仲間して認められ今ここにいる俺らだから言える事だ!」

「なっ!」

 ザン!

 バルムンクは目にもとまらないスピードで一撃だが大きなダメージを与えていた。

「(くっ、魔力量から見て油断していた。今の一撃非殺傷じゃなければ私は死んでいた)だが、二度目は……」

 ザン!

 シグナムは目を丸くしながらもレヴァンティを構えなおしたがまた一撃バルムンクは入れていた。

「そして事の結末がこの力と……」

 ザン! ザン! ザン!

「仲間(カイトの親友)の命と仲間(3本目腕輪所持者)の力の大半だと言う……」

 ザン! ザン! ザン!

 バルムンクはシグナムに一撃もあたえずどんどん斬撃を入れ言った。

「そこかぁ!」

 スカ!

 シグナムは眼前にいるバルムンクへレヴァンティ振りかざしたそこには彼はいないかった。

「ざっ、残像!?」

「なんとも虚しい結果だったからなぁ!」

「うわぁぁぁぁ!」

 ドォォォォン!

 バルムンクの凄まじい一撃がシグナムに入り地面へ叩きつけた。

「……」

 地面に叩きつけられたシグナムは力なく倒れていた。

「勝者! バルムンク!」

 その光景を見た武は声高々と宣言した。



 ―――グランホエール・模擬戦控室―――
 
「嘘だろ。シグナムが負けた」

 管理局メンバー全員、その光景を見て固まっていた。

 あのシグナムが一撃も当てる事なく敗退しているのだから。

「言い忘れていたけど、僕達には魔力は関係ないよ。僕らはにとって重要なのは戦略と経験だから。やり方次第で自分の全員自分の魔力を上回る相手を倒せるよ」

 カイトのその言葉に全員背筋が凍りついた。

 この場は全員にあったわずかながらあった魔力量が上と言う余裕を消し去ったのだから。

 何せその光景を見せられているのだから。

 そうこれは自慢でもない。

 厳然たる事実としてあるのだから。


[No.1356] 2012/07/20(Fri) 00:55:31

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