![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
――ハセヲがクエストを進行させているとのほぼ同時刻 γサーバー 生かされし 屍たちの 鎮魂歌―― 洞窟型ダンジョンを進む人影にそっと後をつけるかのようにそろそろ後をつける”黒い点”・・・。 追いかけているのは、ハセヲとも面識がある3人だった。 「ったく、まさかテメェが本当に髪切るとはなぁ」 「なによぉ、悪い?」 「さらに気持ち悪くなった」 「ンだとゴラァァァ!!」 「あ、やるのか柊!」 「あの、もう少しお静かには・・・」 今でこそ解散したが、”ケストレル”につぐ最大手ギルド、”月の樹”の七枝会の隊長たち、松、柊、それに楓である。 普段この3人のメンバーが集まることなどは滅多に無いのだが、どうやら今回はPCエディットをし直した柊が2人にそのPCを見せるために呼んだらしい。そして、流れから自然と冒険に出ることになったようだが・・・。 「オラいくぞ柊ぃ!」 「望むところだゴラァ!!」 ・・・ようだが、どうやらあまり利口な判断ではなかったようだ。すでに場は一触即発の空気である。 ついに2人の刃が交えるかに見えたそのとき、 「いいかげんにしなさい!」 「・・・はい」 楓に怒鳴られ、事態は沈静化した。 「ふぅ。では、先に参りましょうか」 楓の一言でとぼとぼ先を行く一行。 3人が第一階層を終え、第二階層への道を歩く時に、事件はおきた――。 ――そのころハセヲたち―― 「蒼天大車輪!」 回転しつつ繰り出すハセヲの大鎌アーツが敵のはらわたに見事決まり、敵モンスターは奇妙な断末魔を上げ、消えた。 バトルフェンスが消える。 「おし、コレで最後の欠片だな」 そう言ってハセヲは近くの宝箱を開けた。 中には予想通り証の欠片が入っており、そして3つがそろい審判者の欠片へとその姿を変えた。 「じゃあ獣神像へいこっか。ハセヲ」 「そうだぞぉ。もう少しで、クエストクリアなんだなぁ」 ハセヲは2人の言うとおり、適当な返事をした後に獣神像へと足を向けた。 ハセヲが代表して獣神像の宝箱を開けると、そこにはお目当ての道具がはいっていた。 ”レベル10バイン”を手に入れた! 「・・・本当にあったんだな」 ハセヲは半分あきれつつ口走る。「まさか本当にこんなふざけた名前のアイテムがあるとは・・・」という気持ちでいっぱいなのだろう。 そんなハセヲの横で、ガスパーは興奮気味に、 「も、もしかしてぇ、コレ使ったら本当にレベルが10倍に・・・」 「ならないよ、ガスパー」 「ハフ〜ン・・・」 シラバスにつっこまれ、意気消沈するガスパー。まるっこい獣人PCの体がさらに丸く折りたたまれる。 「ま、まぁコレでクエストクリアだ。とっとと帰ろうぜ」 数分後、ハセヲたちはカオスゲートをくぐった。 まさか同時刻に、”未帰還者”が3人増えたことなど夢にも思わず―― あとがき ということでどんどん増えていってますね。未帰還者・・・。 まぁでも一応ハセヲと面識がある人間が狙われているのにはちゃんと理由があります。それはまたいつか本編で・・・。 では、感想等、くだされば非常にうれしいです。やるき出ます。 でわ。 [No.181] 2007/02/26(Mon) 22:58:40 |