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No.209へ返信

all hack//G.U. knight the world - 桃月 - 2007/02/27(Tue) 06:55:39 [No.185]
Re: hack//G.U. knight the world B - 桃月 - 2007/03/02(Fri) 04:40:27 [No.256]
Re: hack//G.U. knight the world A - 桃月 - 2007/02/28(Wed) 01:52:08 [No.209]
Re: hack//G.U. knight the world @ - 桃月 - 2007/02/27(Tue) 06:56:24 [No.186]


Re: hack//G.U. knight the world A (No.185 への返信) - 桃月

アウラが消えてから数ヶ月が過ぎた。
もう、あの真っ白な空間には誰もいなく、時々ボクが帰ってくるだけだ。
ボクはあの日から<黒い点>……あれの消去をずっと続けていた。
しかし、絶えず出てくるあの異様なモノ

あれは一体どこから沸いて出てくるのだろう?

ここにずっと引っかかっていた。
アウラから教えてもらった事にはなかった例外だ。



ボクはある一人の男を追っていた。
その男と過去に戦って、……ボクは負けた。
男の左腕にはイレギュラーな……そう、あの<黒い点>が宿っていたのだ。
腕輪の力を解放しようとしたが、男の方が僅かながら早く、ボクは敗退した。
だけど.....
今日、その男はあの場所に来る。
そう確信していた。
ボクはこの体を蒼炎の光に変え、向かう場所へと移動した。


―グリーマ・レーブ大聖堂―

皮肉にも戦う場所は<カイト>が彼女から、腕輪の力を授かった場所だった。
そこに到着するとそこには追い続けていた男とはまた違う、黒い鎧に覆われた男がいた。
その男の中に、僅かながらあの<黒い点>の力を感じ、すぐさまボクは双剣を構える。
「アァアア・・・・・・」
「ッ!!?」
男はボクを見て、「こいつが・・・『トライエッジ』!!?」と呟いた。
トライエッジ・・・?
何の事か、わからなかった。
そして、男は叫びながら同じタイプの武器を手に持ち、こっちへと攻撃を開始してきた。
ボクはその動きを的確に読みながら、相手の攻撃を受け止めていく。
「うぉおおおおーーーー!!」
スピードでは勝てないと思ったのか、双剣を閉まって
また違う武器……今度は大剣を手に持ち、それをこっちへと向けて、そのままボクに振り落とす。
だが、当然のようにボクはそれを受け止め、彼に重い一撃を放った。
男は後方に吹き飛び、手にしていた大剣は床に見事に刺さって、消えていく。
ボクは武器を閉まって、相手の傍まで向かった。
「・・・・・・」
無言だった。
ボクは男を、男はボクを睨み合った。
そして......
男は何かが吹っ切れたのか……今度は大鎌を装備し、その刃をこっちに払った。
しかし、ボクはその大鎌を改変し、データだけの物質に変える。
そして、何が起こったかさえわからない顔をしていた男に手をあて、また後方へと吹き飛ばす。
男の体力はもう残り僅か……。
もう武器も出せる状態じゃなさそうだった。
僕は腕を天に掲げ、腕輪を展開しようとする。
展開された腕輪は、7年前の蒼明の色に飾られた腕輪とは別の、紅に染まった腕輪......。
それを男に向けた。

パァン!

何かが弾けるような音と一緒に腕輪から無数の光が男を貫いた。
データの改変後の男の姿は弱弱しくなり、だんだんと姿を消えていった。


結局、ボクが追っていた男は遭遇する事ができなかった。
多分、遅かったのだろう。

一度、あの場所に戻ろう

ボクは来た時と同じ方法で、ボクにとって「家」とも呼べる場所へと帰っていった。


[No.209] 2007/02/28(Wed) 01:52:08

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