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No.229へ返信

all .hack//L.G.U. - 蒼 - 2007/02/23(Fri) 20:18:36 [No.87]
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.hack//L.G.U. 9章 トーナメントメンバー - 蒼 - 2007/03/01(Thu) 22:55:56 [No.253]
.hack//L.G.U. 8章 再誕とAIDA - 蒼 - 2007/02/28(Wed) 23:24:21 [No.229]
.hack//L.G.U. 7章 ”ありがとう” - 蒼 - 2007/02/27(Tue) 17:31:13 [No.195]
.hack//L.G.U. 6章 増える未帰還者 - 蒼 - 2007/02/26(Mon) 22:58:40 [No.181]
.hack//L.G.U. 5章 第4のトーナメント - 蒼 - 2007/02/25(Sun) 20:40:55 [No.148]
.hack//L.G.U. 4章 新たなサーバー - 蒼 - 2007/02/24(Sat) 23:39:20 [No.128]
.hack//L.G.U. 3章 朔の想い - 蒼 - 2007/02/24(Sat) 17:25:04 [No.111]
.hack//L.G.U. 2章 再び・・・ - 蒼 - 2007/02/24(Sat) 12:45:45 [No.98]
Re: .hack//L.G.U. 1章 火種はいまだ消えておらず - 蒼 - 2007/02/23(Fri) 21:19:00 [No.90]


.hack//L.G.U. 8章 再誕とAIDA (No.87 への返信) - 蒼

ログアウトしたハセヲのPC画面にはメール受信のメッセージがあった。

送信者は・・・パイか。

ハセヲはメールステーションにカーソルをあわせクリックする。
パイからのメールはすぐに開いた。
・・・ハセヲの目に、衝撃の光が走ったのは言うまでも無いだろう。
ハセヲは慌ててメールを消し、すぐさま再びThe Worldにログインした。

まさか・・・あいつらまで・・・!

メールには、こう書かれていた。

件名:報告 送信者:パイ
ハセヲ、あなたにとって残念な報告よ。
・・・七枝会の3人、松、柊、楓が未帰還者になったわ。
やはりエンデュランスのときのようにいきなりね。
八咫様が監視をしていたのだけれど、それもすり抜けられたわ。
・・・とにかく、すぐにタルタルガのブリッジにきて。


――タルタルガ・ブリッジ――
ハセヲが急いでブリッジへと行くと、そこには背を向けた欅と八咫だけがいた。
他の碑文使いたちは誰一人としていない。
「欅、ほかのやつ等はどこだ?」
背を向けたまま欅は口を動かした。
「他の皆さんには席ははずしてもらいました。残りの皆さんはパイさんから報告を受けています」
「・・・なんでだ?」
至極まっとうな事をハセヲは聞く。
それはそうだろう。こんなことは初めてなのだ。
欅は重々しく続ける。
「ハセヲさん。今から言うことは全て、貴方の責任ではないことを最初に言っておきます。
残念ながら正直なところ、まだAIDAの位置などは特定できていません。
でも、”再誕からなぜAIDAが生き残れたのかは、仮説がたちました”」
そこまで言うと欅は振り向き、ハセヲの目を見据えた。
真剣な目つきだった。いや、それ以上にその目つきは・・・悲しみに満ちていた。
「ハセヲさん。貴方は竜賢宮のタイトルマッチで1度、AIDAに憑かれましたよね?」
その先に続く言葉は、ハセヲには嫌でも分かった。

まさか、まさか・・・。

「ハセヲさんはあの時、AIDAを体から追い出しました。
僕たちも追い出せたものだと思い、その後特に何もハセヲさんの体を調べようとはしませんでした。
でも、もしあの時ほんの一欠片でも、まだ体の中にAIDAが潜んでいたとしたら?
そしてもし僕がハセヲさんをオペしたときに、僕が気づかずにAIDAにもまた同時にチートしていたとしたら、どうなると思いますか?」
「・・・俺の体の中に、AIDAがいるっていうのか?」
ハセヲの言ったその言葉は、恐れているかのような声だった。
しかし、欅はそれを否定する。
「いえ。それは無いと思います。でも、ハセヲさんの体にいたのはまず間違いありません。
クビアと戦ったときに、ハセヲさんの体はロストしかけました。
おそらく、そのときに出来た穴からハセヲさんの体を抜けたんだと思います
・・・あくまで仮説ですが、それ以外に、考えられません」
そして、どんどん、その声は涙声に変わっていく。
「すいません。ハセヲさん・・・僕が気をつけていればこんなことには・・・。ハハ・・・やっぱり、自分の意志なんて無い、所詮AIのやることなんて、こんなもんなのかも知れないですね・・・」
その言葉にハセヲは体を反応させた。
それは、一時的とはいえAIDAの発生原因が自分の体にあったことを忘れさせたほどだ。
「欅、お前・・・AIだったのか?」


あとがき
ちょっと半端ですがこのあたりで切らせてもらいます。
なんかものすごい展開ですが・・・まぁ1つの可能性として認めてくれれば幸いです。

では、例の如く感想等、くださればうれしいです。
でわ。


[No.229] 2007/02/28(Wed) 23:24:21

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