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ログアウトしたハセヲのPC画面にはメール受信のメッセージがあった。 送信者は・・・パイか。 ハセヲはメールステーションにカーソルをあわせクリックする。 パイからのメールはすぐに開いた。 ・・・ハセヲの目に、衝撃の光が走ったのは言うまでも無いだろう。 ハセヲは慌ててメールを消し、すぐさま再びThe Worldにログインした。 まさか・・・あいつらまで・・・! メールには、こう書かれていた。 件名:報告 送信者:パイ ハセヲ、あなたにとって残念な報告よ。 ・・・七枝会の3人、松、柊、楓が未帰還者になったわ。 やはりエンデュランスのときのようにいきなりね。 八咫様が監視をしていたのだけれど、それもすり抜けられたわ。 ・・・とにかく、すぐにタルタルガのブリッジにきて。 ――タルタルガ・ブリッジ―― ハセヲが急いでブリッジへと行くと、そこには背を向けた欅と八咫だけがいた。 他の碑文使いたちは誰一人としていない。 「欅、ほかのやつ等はどこだ?」 背を向けたまま欅は口を動かした。 「他の皆さんには席ははずしてもらいました。残りの皆さんはパイさんから報告を受けています」 「・・・なんでだ?」 至極まっとうな事をハセヲは聞く。 それはそうだろう。こんなことは初めてなのだ。 欅は重々しく続ける。 「ハセヲさん。今から言うことは全て、貴方の責任ではないことを最初に言っておきます。 残念ながら正直なところ、まだAIDAの位置などは特定できていません。 でも、”再誕からなぜAIDAが生き残れたのかは、仮説がたちました”」 そこまで言うと欅は振り向き、ハセヲの目を見据えた。 真剣な目つきだった。いや、それ以上にその目つきは・・・悲しみに満ちていた。 「ハセヲさん。貴方は竜賢宮のタイトルマッチで1度、AIDAに憑かれましたよね?」 その先に続く言葉は、ハセヲには嫌でも分かった。 まさか、まさか・・・。 「ハセヲさんはあの時、AIDAを体から追い出しました。 僕たちも追い出せたものだと思い、その後特に何もハセヲさんの体を調べようとはしませんでした。 でも、もしあの時ほんの一欠片でも、まだ体の中にAIDAが潜んでいたとしたら? そしてもし僕がハセヲさんをオペしたときに、僕が気づかずにAIDAにもまた同時にチートしていたとしたら、どうなると思いますか?」 「・・・俺の体の中に、AIDAがいるっていうのか?」 ハセヲの言ったその言葉は、恐れているかのような声だった。 しかし、欅はそれを否定する。 「いえ。それは無いと思います。でも、ハセヲさんの体にいたのはまず間違いありません。 クビアと戦ったときに、ハセヲさんの体はロストしかけました。 おそらく、そのときに出来た穴からハセヲさんの体を抜けたんだと思います ・・・あくまで仮説ですが、それ以外に、考えられません」 そして、どんどん、その声は涙声に変わっていく。 「すいません。ハセヲさん・・・僕が気をつけていればこんなことには・・・。ハハ・・・やっぱり、自分の意志なんて無い、所詮AIのやることなんて、こんなもんなのかも知れないですね・・・」 その言葉にハセヲは体を反応させた。 それは、一時的とはいえAIDAの発生原因が自分の体にあったことを忘れさせたほどだ。 「欅、お前・・・AIだったのか?」 あとがき ちょっと半端ですがこのあたりで切らせてもらいます。 なんかものすごい展開ですが・・・まぁ1つの可能性として認めてくれれば幸いです。 では、例の如く感想等、くださればうれしいです。 でわ。 [No.229] 2007/02/28(Wed) 23:24:21 |