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No.253へ返信

all .hack//L.G.U. - 蒼 - 2007/02/23(Fri) 20:18:36 [No.87]
.hack//L.G.U. 10章 誘い - 蒼 - 2007/03/03(Sat) 11:06:17 [No.283]
.hack//L.G.U. 9章 トーナメントメンバー - 蒼 - 2007/03/01(Thu) 22:55:56 [No.253]
.hack//L.G.U. 8章 再誕とAIDA - 蒼 - 2007/02/28(Wed) 23:24:21 [No.229]
.hack//L.G.U. 7章 ”ありがとう” - 蒼 - 2007/02/27(Tue) 17:31:13 [No.195]
.hack//L.G.U. 6章 増える未帰還者 - 蒼 - 2007/02/26(Mon) 22:58:40 [No.181]
.hack//L.G.U. 5章 第4のトーナメント - 蒼 - 2007/02/25(Sun) 20:40:55 [No.148]
.hack//L.G.U. 4章 新たなサーバー - 蒼 - 2007/02/24(Sat) 23:39:20 [No.128]
.hack//L.G.U. 3章 朔の想い - 蒼 - 2007/02/24(Sat) 17:25:04 [No.111]
.hack//L.G.U. 2章 再び・・・ - 蒼 - 2007/02/24(Sat) 12:45:45 [No.98]
Re: .hack//L.G.U. 1章 火種はいまだ消えておらず - 蒼 - 2007/02/23(Fri) 21:19:00 [No.90]


.hack//L.G.U. 9章 トーナメントメンバー (No.87 への返信) - 蒼

――Δサーバー 隠されし 禁断の 聖域 グリーマ・レーヴ大聖堂――
こちらではパイが残りの3人の碑文使いたちに、ハセヲたちより若干早く話を進め終わっていた。
今はパイが最後に要点をまとめようとしているところだ。
几帳面な性格の彼女らしいやり方である。
「つまり、今回のAIDAは体内に潜伏していたことで生き残っていたAIDAがこの数日で力をつけたもの。普通なら体内のAIDAでさえも”再誕”で消し去ることが出来たのでしょうけれど、ハセヲだけは再誕で消えかけていたAIDAを、欅が誤ってチートで生き残らせてしまったために生存できたと考えるべきね。発生場所はハセヲの体からクビア戦時の亀裂を通してだから、おそらく認知外迷宮(アウターダンジョン)。
その発生したAIDAは現在もなお特定できていない。
こんなところかしら」
パイが一気に今回分かったことを述べると、クーンはおもむろに言葉を紡いだ。
「なるほどな・・・。クビアとの戦いの爪あとが、こんなところに残っていたってことか」
「ハセヲさん・・・タイトルマッチの時からAIDAが体に残ったままでずっと・・・」
アトリは本当に悲しそうな表情でうつむき、手を胸の前で組む。
クーンはパイの目を見据えて言った。
「パイ、今後俺たちはどうすればいいんだ?一体、何からはじめればいいんだ?」
パイは手を組み、
「今後の活動方針はもう決めてあるわ。
とりあえず残っている碑文使いのうち、八咫様を除く私たち5人でこのThe Worldのルートタウンを警備する予定よ。今度のAIDAは手ごわい。最悪の事態を避けるために、ルートタウンは重点的に護るわ。
もちろん、欅や八咫様がAIDAの発生地点を特定するまでね」
「出来ることから、はじめていくんですね」
アトリが”彼”の言葉を借りると、パイは微笑んだ。
「えぇそうね。出来ることから、やっていきましょう」
「ぼ、ボクもがんばるよ!」
「よっしゃ!じゃ、今日は解散だな。早速明日から行動開始ってことでよろしくw」
「じゃあ、詳しいことはメールで知らせるわ」
パイが最後にそう言い、4人はハセヲより一足先に解散した。


――タルタルガ・ブリッジ――
欅がAIだという事実は、確かにそうと言われれば納得できるものだった。
まず第一にアトリの碑文が暴走した時。彼は”僕は大丈夫なんです”と言った。それはつまり、意識を失うプレイヤーがいないから大丈夫なのだと言える。
第2に彼とのメール内容だ。欅はいつもリアルの話になると話をはぐらかしていた。それは、リアルなんて無いからしゃべれないと置き換えられる。
最後にして最大の理由は、彼が常にThe Worldにいることだ。
ハセヲは見たことが無かったのだ。欅のメンバー情報が、Off lineとなっているところを。
「AI、そうか・・・AI、だったのか」
ハセヲはもう1度、かみ締めるように呟く。
「すみません、ハセヲさん。・・・騙すつもりは無かったんですが・・・」
そううつむいてしゃべる欅の声は、もうほとんど見た目と同じような幼く、そして涙の満ちたような声と言っても差し支えないだろう。
そんな欅に、ハセヲは躊躇い無く言った。
「気にすんな。リアルがあってもなくても、お前はお前だ。俺は、お前を信じてる」
その言葉に、欅は目に溜めていたものを右手で拭い去った。
そして満面の笑みを浮かべ、
「ありがとうございます♪ハセヲさん。じゃあ最後に、今後の方針を八咫さんから聞いてください」
そう言われると八咫は待ってましたとばかりに口を開いた。
「まず、今後は何が起きても大事にならぬよう、ルートタウンの警備を徹底しようと思う。最悪への対策は欠かせないからな。
細かい配置は、パイと朔望がマク・アヌ。クーンがドル・ドナ。アトリがブレグ・エポナ、私と欅は調査とここの警備だ」
「俺は・・・?」
「君はルミナ・クロス及び・・・神白宮トーナメントの警備だ」
ハセヲの動きが止まる。

また、俺はトーナメントにでるのか?

「君にはトーナメントにでてもらう。無論、予選抜きでな」
「だが他のメンバーはどうするんだ・・・?それに、今回のAIDAとトーナメントには何の関係も無いだろ?」
その問いには欅が対応した。
「確かにハセヲさん、あなたの言うようにトーナメントとAIDAの関係性は今のところ確認できていません。ですが、トーナメントで何かが起こった場合、対処は確実にしなければなりません。そこで、”もしも”を考え、ハセヲさんにはトーナメントに出てもらいます。
メンバーに関してですが、まず、碑文使いの皆さんにはタウンを常に護っていてもらうつもりですのででれません。ですが、ある程度AIDAに対して免疫がある適格者でないと今回の”僕のチートにより進化してしまった”AIDAには対応できないでしょう。
そこで、AIDAにある程度の知識と理解力があり、かつ適格者の可能性を秘めていた人でハセヲさんと面識がある2人と、今回ハセヲさんは出て欲しいと思います。入ってきてください」
欅がブリッジの扉に呼びかけると、扉が開いた。
そこにいたのは・・・

イコロ最強の男にしてハセヲと刃を交えた銃剣士と――

黒い衣服に身を包みし最初の未帰還者――

「まさか、君とメンバーアドレスを交し合う日が来ようとはな」
「ハセヲ、事情は聞いたよ。これからは、私も戦う」


「太白!?それに――志乃!!」


あとがき
どうでしたでしょうか?お見苦しい点等無ければいいのですが・・・。

まぁとりあえずこういう展開になったと言うことでよろしくです(汗

では、展開についての感想等や率直な感想など、かいてくださればうれしいです。


[No.253] 2007/03/01(Thu) 22:55:56

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