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No.256へ返信

all hack//G.U. knight the world - 桃月 - 2007/02/27(Tue) 06:55:39 [No.185]
Re: hack//G.U. knight the world B - 桃月 - 2007/03/02(Fri) 04:40:27 [No.256]
Re: hack//G.U. knight the world A - 桃月 - 2007/02/28(Wed) 01:52:08 [No.209]
Re: hack//G.U. knight the world @ - 桃月 - 2007/02/27(Tue) 06:56:24 [No.186]


Re: hack//G.U. knight the world B (No.185 への返信) - 桃月

アウラからもらった数々の本
本はいつもアウラに読んでもらっていたんだ。

ここに帰ってからのボクはこの本をずっと読んでいる。
「黄昏物語」
最後までは、まだ読み終えていない。
だけど、この内容は7年前の事件と酷似していた。
物語の主人公は友達を助けるために、ヒロインは実の弟を助けるために世界の謎と戦っていく。
この本の内容はやはりどこか懐かしく感じてしまう。
ボクが体験してきた事じゃないのはわかっている。

それでも「懐かしい」と感じてしまうのは、一体何故なんだ?


そう考えている中、音が聞こえた。
ボクは音で<黒い点>を察知できるようアウラに組み込まれている。
「ウウ・・・・・」
双剣を手に持ち、移動する。
そうだ、今のボクに「何かを感じる」事はいらない。
アウラとの約束を果たすのが何においても最優先なんだ。


―モーリーバロウ城砦―

ここには初めて来る。
谷底は深く、真っ暗闇で不気味な程に感じてしまうだろう。

・・・まただ。

ボクはまた「何かを感じよう」としたのか?
ボクはアウラの忠実なるAIなのに・・・・。

―キーン

音が…あのハ調音が聞こえてきた。

来る…。

ボクは身構える。
外壁から何かがすり抜けてきた。
あの<黒い点>だ。
双剣を突に構え、ボクは呻き声をあげる。
「ハアァアアア・・・・・・」
刹那の瞬間でボクは<黒い点>をなぎ払った。
だが、まだ微かに敵は生き残っている。
ボクは右手に持っている双剣をそいつ目掛けて投げ払う。
そして、これがトドメだったのか
<黒い点>はだんだんと形を崩し、だんだんと透き通るように消えていった。



「見事だな・・・・」
いきなり後ろから声が聞こえてきた。
ボクは振り向き、追い求めていた顔を目にして再び双剣を構える。

ようやく会えた…。

あの時の男だ!!

「ウォオオオオオオオオ」
その男に近づいてボクは双剣で斬りつける。
だが、ボクの攻撃を余裕で交わして「今は相手にする事ができなくてね」と言い
そして・・・
あの左腕についている大砲とも言えそうな防具を外した。

そう、これだ。

ボクはこれに負けた。

この<黒き禍々しき手>に.....。

「アアアアアアァッ」
そう、あれはあってはならない!
何があっても削除しなければならないものだ!

ボクは全ての力を振り絞って、渾身とも言える攻撃を男に向けて放つ。
だが、また一足遅かった。
男は城壁にあの忌々しい<サイン>を残してワープポイントを形成し、逃げた。
ボクはまた何もできなかった。

あの男は一体何者なんだ?

何故、あんなイレギュラーな事ができるんだ?


ボクもまた、謎に彷徨う者だった。
そして、その鍵を握っているのはあの男なのかもしれない。


[No.256] 2007/03/02(Fri) 04:40:27

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