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No.280へ返信

all .hack//Eqzeter - 華音 - 2007/03/02(Fri) 22:47:52 [No.276]
.hack//Eqzeter cp.1 - 華音 - 2007/03/02(Fri) 23:16:55 [No.277]
.hack//Eqzeter cp.2 - 華音 - 2007/03/02(Fri) 23:31:08 [No.278]
.hack//Eqzeter cp.3 - 華音 - 2007/03/02(Fri) 23:57:19 [No.280]
.hack//Eqzeter cp.4 - 華音 - 2007/03/03(Sat) 00:15:58 [No.281]
Re: .hack//Eqzeter cp.5 - 華音 - 2007/03/04(Sun) 00:55:05 [No.304]


.hack//Eqzeter cp.3 (No.278 への返信) - 華音

確実に、蝕みつつあった。
『彼』の精神を、『世界』を、そして、『女神』を。





        .hack//Eqzeter cp.3





―――同時刻。
Σサーバーの別のエリアでは、元紅魔宮宮皇である揺光と、ハセヲと同じ『碑文使い』であるクーンが、二人きりで冒険をしていた。
彼らは一ヶ月前の一件でメンバーアドレスを交換していたものの、二人きりでエリアを廻るほど親しかったわけでは無かった。
それが何故こんなことになっているのかと言うと―――事の発端は、揺光がクーンに一通のメールを送ったことに遡る。

〔あたしと一緒に、二人きりで冒険して欲しいんだ。 ちょっと、話したいこともあるからさ〕

クーンはこのメールを貰って内心嬉しかった。
というのも、クーンはメンバーアドレスを貰う前、揺光が宮皇だった時から、密かに彼女のことを狙っていたのだった。
それだけに、用件があまりはっきり見えないが、このようなお誘いのメールを貰って嬉しくないわけが無い。
クーンは速攻でOKの返事を送り、そして、今に至るのである。

「……なぁ、揺光ちゃん。 それで、用事って何なのかな?」
「ちゃん付けはいいって。 他人行儀だし、アドレス交換してる仲なんだからさ」

獣神像の宝箱を取った後、クーンは彼女に用件を尋ねた。
何だかかなりいい雰囲気……こりゃ、いきなり告白くるのか!?
などとクーンが考えていると。


「……あのさ。ハセヲのことなんだけど」
「ぶはっ!!」


―――盛大にコケる結果となった。
(「やっぱり俺って、三枚目キャラで終わるのかなぁ……」)
と嘆きながら、クーンは揺光の話を聞いた。





彼女の話とは、どうすればハセヲに異性として見てもらえるのか、と言った事だった。
彼女によれば、ハセヲとは何度も一緒に冒険しているものの、あまり女性としては意識されていないらしい。
そういった想いに悩まされていた矢先、ハセヲが志乃と楽しそうにタウンを歩いていたのを見たそうだ。
その時のハセヲの顔は、自分には一度も見せてくれなかった、眩しいくらいの笑顔だったと言う―――。


つまるところ、彼女はクーンに、どうやったらハセヲのハートをゲット出来るのか、と言う事を教えてもらいに来たらしい。
クーンに頼ったのも、彼が色々と女性関係に詳しそうだったからであろう。
実際、クーンは女性にその手の質問をされることも多い。
それにしても。

(「ハセヲ……!! お前って奴は、こんないい女をよくも〜!!」)

嫉妬と共に、少し悔しいクーンであった。


[No.280] 2007/03/02(Fri) 23:57:19

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