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No.281へ返信

all .hack//Eqzeter - 華音 - 2007/03/02(Fri) 22:47:52 [No.276]
.hack//Eqzeter cp.1 - 華音 - 2007/03/02(Fri) 23:16:55 [No.277]
.hack//Eqzeter cp.2 - 華音 - 2007/03/02(Fri) 23:31:08 [No.278]
.hack//Eqzeter cp.3 - 華音 - 2007/03/02(Fri) 23:57:19 [No.280]
.hack//Eqzeter cp.4 - 華音 - 2007/03/03(Sat) 00:15:58 [No.281]
Re: .hack//Eqzeter cp.5 - 華音 - 2007/03/04(Sun) 00:55:05 [No.304]


.hack//Eqzeter cp.4 (No.280 への返信) - 華音

脈打つ"波"は、確実に強くなっている。
丸ごと、世界であって・世界でないもの・全てを、飲み込むほどに。





        .hack//Eqzeter cp.4





「……クーン。 どしたの?」
「おわっ!!」

俺が一人で悔しがっていると、揺光が下から俺の顔を覗き込んできていた。
顔を真っ赤にして、俺は揺光から離れる。
と言うか、その顔は反則だぞ揺光……


「あのね、実際のところ、ハセヲがあたしの事どう思っているかとか、よく分からないんだ。
 ただ、何だかあたしは、ハセヲにとって『普通の友達』のままでいるんじゃないかって思う。
 ハセヲはあたしに対してとっても優しく接してくれるし、最近、あたしにも微笑んでくれるようになった。
 でも、その微笑みは『友達』に対する微笑みで、『一番大切な人』への笑みでは無いんだ、って思うんだ。
 あの時―――志乃さんと共に笑い合っていたハセヲの顔が、大切な人に向ける眼差しなんだって、そう、あたしは感じた」

「………」

揺光……ハセヲに対する想いは、本気なのか……。
確かに男の俺から見ても、ハセヲはいい奴だ。
初めて会った時は無愛想で身勝手な奴だと思ったが、様々な事件を経て、成長し、男女問わず頼りにされる男になった。
揺光が惚れるのも無理は無い。
そして俺は、揺光にアドバイスを贈ろうとした。
あくまで助言、それからどうなるかは、あくまで当人たち次第だけど。
でも―――声を出す寸前。
頭に、直接、音声が流れた。

(―クーンさん、揺光さん、ここは危険です! 強制転送プログラム、実行……!―)

「「へ?」」

突然のことで、俺と揺光は間の抜けた声を出す。
そして―――次の瞬間には、身体は淡い蒼の光で覆われて……そして、どこかへと転送された。


[No.281] 2007/03/03(Sat) 00:15:58

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