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―△隠されし 禁断の 大樹― アトリは泣き止んでから俺のそばを離れ、ゲートへ歩き出した。 「帰りましょう!ハセヲさん!…皆が待ってますよ!」 アトリはまた俺の近くに寄ってきて、ためらう俺の手をゲートの方へ引っ張った。 「ちょ、ちょっと待て!落ち着け!」 アトリは慌てる俺をよそに満面の笑みで俺の手を引く…前だったらこんな事考えられなかった…いつも榊の後ろにくっついてたアトリが今じゃ、俺の手を引き…自分の意思で歩いている… ―変わったな…アトリ ―タルタルガ ゲート前― 戻ってきたアトリと俺は、欅の元に行こうとしてた。 「欅に報告にいかねーとな…」 俺はアトリと並んでのんびりタルタルガを眺めながら歩いて、ブリッジに向かった… こんな事も前の俺じゃ考えられなかった… 「こうして歩いているなんて…夢のようです!…ハセヲさんとこうして歩くのが、私の夢だったんです!」 アトリは相変わらずの笑顔だ… この笑顔は前から変わらない…でも、変わらないで良い…このままずっと変わらぬ笑顔でいてほしい…最近そう思う。 ―タルタルガ ブリッジ― アトリと俺はブリッジに着くなり欅の名前を呼んだ…だが、返事は返ってこなかった… 確かにAIと言ってもどこかに行く事だってある…だが、最近はスケィスの調査でブリッジにこもりっきりだったはずだった… 嫌な予感は的中した…欅はモニターの前で倒れていた。 アトリと俺は欅のそばに駆け寄って名前を呼び続けた…だが、目を覚ますどころか、欅は光の玉に変わっていった。 「欅!駄目だ!消えんじゃねーよ!」 「欅さん!消えちゃ駄目です!欅さん!」 俺とアトリの必死の呼びかけにも応えず…欅は光の玉となって消えた。 アトリと俺はその場に座り込んだまま…呆然とゆっくりと欅のいない時が進んでいくのを感じた… 開きっぱなしのモニターにはスケィスの居場所が記されていた…どうやらこれがオーヴァンのプレゼントだったらしい…その時の俺はそんな事は考えもしなかった… ただ―欅が消えた―この事ばかりが頭に浮かんでいた。 つづく 感想やツッコミ(?)など、どんどん言ってください! では、また頑張って書きますので!読んでください! [No.310] 2007/03/05(Mon) 21:27:06 |