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「ねえ、前にギルドのこと話したの覚えてる?」 志乃はカイトに話しかけた。 「はい、同じ目的を持った人達が集まるグループみたいなもの・・ですよね。」 うん、と言い志乃は話を続けた。 「私も『黄昏の旅団』っていうギルドに所属しててね、このThe Worldのどこかにある幻のアイテム 『キー・オブ・ザ・トワイライト』をさがしてるの。」 −キー・オブ・ザ・トワイライト?たしかR:1でもちょっと耳にしたことがある。 「そのギルドマスターはオーヴァンっていう銃戦士PCなんだけどね、 私はその人に惹かれて入った面もあるんだ。あと最近入団したハセヲっていう錬装士に・・・」 この言葉で志乃は一端口を止める 「ハセヲはね、初ログインと直後にPKされたの。」 「・・・!」 カイトは反応した。PKは彼女が嫌っている行為だ。 「最初の頃からそんなことされるなんて、かわいそうでしょ?」 志乃はなにかを思い詰めているようだった。 「私は彼らにPKなんてなってほしくない。ハセヲにもカイトにも・・・」 「志乃さん・・・。」 「・・・ごめんね。カイトはそんなことしないよね。」 「カイトは自分でギルドを作ろうと思ったことはないの?」 できれば作りたかったが、欅に仲間との関係を断ち切れと言われたので作るにも作れなかった。 「頼み事ばかりで悪いんだけど・・・もしよかったら私たちのギルドに入らない?」 「え・・・」 「オーヴァンには私から頼んで置くから。きっとみんなも歓迎してくれるよ。」 たしかに志乃とこれからも一緒に居れるのなら嬉しいことだが、ウイルスバグのこともある。 欅の許可が必要だった。 「すいません、少し考えさせてください。」 こう答えるしかなかった。許しがでればすぐに頼むつもりなのに・・・ 「ごめんなさい。すぐ返事がでないの、わかってるから・・・」 「あ、謝らないで下さいよ!僕のせいなんですから! す、すぐに返事しますんで!それじゃ!」 「うん。じゃあね。」 カイトはすぐさま欅の元へ行った。 **** 「え?ギルドに入りたいって?」 カイトはうん、と頷いた。 「どうしたのいきなり・・・で、どんなギルド?」 「えっと・・たしか『黄昏の旅団』っていう・・・」 「!」 欅の表情が一変した。驚いているようだ。 「一員の志乃さんって言う人に誘われたんだ。ギルドマスターは オーヴァ・・・」 「悪いけど、絶対に駄目だ。」 「!?ど、どうして?」 「君はオーヴァンに関わってはいけない。」 「オーヴァンっていうPCを知ってるの?」 「とにかく!その志乃っていうPCに断って。理由は後で話す。」 「・・・!」 カイトは言葉がでなかった。あれだけ親切にしてくれた志乃の頼み事を断ることになるとは 思ってもいなかった。 −・・・・ **** −志乃、いよいよだ。行ってくる。後は頼んだぞ。 「え・・?オーヴァン?」 黄昏の旅団がTaNとの戦闘中志乃に聞こえてきたオーヴァンの声。 そしてオーヴァンの失踪を理由に、黄昏の旅団が解散することとなった。 −第五話 究極の選択 あとがき 無印のThe Worldのログイン画面や、SIGNにキーオブ・ザ・トワイライト 関連がありました。 カイトは運が良ければハセヲと会う機会があったっていう設定です。 新旧主人公はすれ違いが多すぎ。 [No.387] 2007/03/17(Sat) 22:48:02 |