![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
ぴろし3、なつめを入れて未帰還者はこの数日ですでに6人となった。 わずか数日でThe Worldのプレイヤーが続々と意識不明となる このことはすぐにマスコミの耳に入り、ニュースでは連日このことを取りあげるようになってしまっていた。 『The Worldは人を意識不明にする危ないゲーム』 『またでる!意識不明者!!』 『The World運営中止か!?』 現在、このような見出しの記事が全国の新聞に載ってしまっている。 だが、ハセヲたちにとって幸運だったのはちょうどこの時期は近年稀に見る猟奇的連続殺人事件が起こっており、ニュースはもちろん新聞もこのことばかりを大きく報道するようになっていたため、The Worldのことはあまり大きく報道されていなかったことだろう。 人間、事件というものは死者が多ければ多いほど興味を引くものなのだ。 もっとも、大小の差はあれニュースはどちらの事件もきちんと連日報道しており、非常にレイヴン、もといG.U.にとっては迷惑な限りだったが。 ――タルタルガ・ブリッジ―― 「何の用かね?」 突然現れた黒い棺をもしたかのような訪問者に問う八咫。 「言わなくても分かるはずだが?」 機械的な声で黒い棺のようなPC、いやCC社上層部は問いを問いで返す。 「なるほど、今回の騒動のことか」 「分かっているのなら話は早い。今回の事件、どういうことだ?」 「今私の横にいる彼と調べているところだ。少しでも早く事件を解決して欲しいなら帰ったらどうかね?」 八咫は隣で黙々と作業する欅を横目にしながら自分も上層部に向けていた目を再び画面に移し仕事を開始する。 「・・・すでにThe World解約者は全世界で数十万人を越えている。近日中に成果を上げられなければどうなるかは覚えておくんだな」 最後にそう言った後、黒い棺のようなPCはログアウトしてしまった。 八咫はそれを見ず、呟く。 「成果を上げられなかったら、一体どうするのだろうな」 そして嘲笑した。 あとがき 今回はハセヲ登場なしです。はい。 本当はよもやまBBSのほうの様子も少し書きたかったんですが、さすがにめんどくさ・・・もとい飽きてしまうかもとか思ったんでやめておきました。 では、感想くださればうれしいです。 最後に。 黒い棺のようなPCって作中で書きましたが、分かりましたかね? [No.394] 2007/03/18(Sun) 10:06:15 |