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ズズー――…ン…… 突然、船内に轟音が響き渡りました。 船内は一瞬にして緊迫した空気に包まれます。 ハセ「な…何だ!?」 シラ「デッキのほうからだ!!」 ハセ「お前まだそこにいたのかよ!!」 桃ハセヲとシラバスは廊下を走る途中で、天狼やガスパー達と合流しました。 じゃあ今一体誰が舵取ってるの? という疑問はとりあえず無視して、一行は甲板へと急ぎます。 甲板へのドアが勢いよく開け放たれます。 ガス「うわぁ!」 天狼「何だこれは!?」 甲板についた一行は目を疑いました。みると、大海原からモサ・マシーンの大群が、この船に押し 寄せてくるではありませんか!! ハセ「これは一体……そうだ、志乃とアトリは!? あいつら確かまだ甲板に…」 いくら強いといっても、2人はか弱き乙女です。桃ハセヲさんは不安にかられ、2人の姿を探しました。 ――ドスッ…ドスッ… 2時の方向から鈍い音が響きます。 見ると、キジの二人は桃ハセヲ達に気付くこともなく、無表情で黙々とモサ叩きを楽しんでいました。 二人の後ろにはすでにモサの山。真顔ですが、どこかとても楽しそうに見えます。 桃ハセヲさんは賢明にも見なかったことにしたようです。首をぎぎーっと前へ戻します。 戻したところで前方にはモサの大群。すでに十数匹が船に乗り込み、こちらのほうへと迫ってきています。 ハセ「にしてもなんでこんなに急に…」 桃ハセヲさんがうなります。こういうときこそまず冷静に、どういう状況なのかを把握しないといけません。 パイ「これはきっと、敵からの死角よ!」 ハセ「死角って鬼ヶ島からの? ……ってオバs…じゃなくてパイ!? 何でここに!!?」 すぐ横をみると、家で桃ハセを見送ったはずのお婆さんが、まるで最初からそこにいたかのように 堂々と立っていました。腕を組んで仁王立ちです。 パイ「“何でここに”? そんなの決まっているでしょ!」 ヤタ「もちろん、君がきちんとAIDA…あ、言っちゃった。鬼を退治できるように、サポートするべく駆けつけたのだ。けっっして“この後ぜんぜん出番なさそうだから、どさくさにまぎれて出ちゃえ!”なんて理由などではない!! …先方もどうやら私たちの行動に感ずいたようだ。先に仕掛けてくるとはな」 いつの間にやらおじいさんまでもが、船首の上でポーズをとってます。きっと高いところが好きなんでしょうね。微妙に話そらそうとしたのもバレバレですよ。 桃ハセヲさんはというと、まるで豆鉄砲がハトくらったかのような表情になっていました。逆ですね。ハトが豆鉄砲くらったかのような顔でした。 ハセ「……ま、まあ、応援に来てくれたなら心強いけど。でもこんな数、相手にできるのか?」 桃ハセヲが疑問に思うのもありません。 無数に沸いてくるかのように思える相手に比べ、駆けつけてくれた曽祖父'sを数に入れても、こちらはせいぜい8人と一匹。 多勢に無勢もいいところです。まともに戦ったところで、勝ちが見えてくるかどうかは正直微妙なところでしょう。 それでも桃ハセヲは勇敢でした。たとえ勝機のない戦いだとしても、彼はけしてあきらめません。 だって彼は、主人公だから。 続くぜぃ☆ (謎 [No.417] 2007/03/20(Tue) 18:48:51 |