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all .hack昔話 - 狐憑き - 2007/03/17(Sat) 21:17:13 [No.381]
桃太郎そのにじゅうご - 狐憑き - 2007/09/20(Thu) 21:26:17 [No.929]
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桃太郎そのじゅうきゅう - 狐憑き - 2007/06/20(Wed) 22:43:16 [No.788]
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桃太郎そのいち - 狐憑き - 2007/03/17(Sat) 21:28:51 [No.382]


桃太郎そのろく (No.381 への返信) - 狐憑き

ズズー――…ン……

 突然、船内に轟音が響き渡りました。
船内は一瞬にして緊迫した空気に包まれます。

ハセ「な…何だ!?」
シラ「デッキのほうからだ!!」
ハセ「お前まだそこにいたのかよ!!」

 桃ハセヲとシラバスは廊下を走る途中で、天狼やガスパー達と合流しました。
じゃあ今一体誰が舵取ってるの? という疑問はとりあえず無視して、一行は甲板へと急ぎます。

甲板へのドアが勢いよく開け放たれます。

ガス「うわぁ!」
天狼「何だこれは!?」

 甲板についた一行は目を疑いました。みると、大海原からモサ・マシーンの大群が、この船に押し
寄せてくるではありませんか!!

ハセ「これは一体……そうだ、志乃とアトリは!? あいつら確かまだ甲板に…」

いくら強いといっても、2人はか弱き乙女です。桃ハセヲさんは不安にかられ、2人の姿を探しました。


――ドスッ…ドスッ…

 2時の方向から鈍い音が響きます。
見ると、キジの二人は桃ハセヲ達に気付くこともなく、無表情で黙々とモサ叩きを楽しんでいました。
二人の後ろにはすでにモサの山。真顔ですが、どこかとても楽しそうに見えます。
桃ハセヲさんは賢明にも見なかったことにしたようです。首をぎぎーっと前へ戻します。

 戻したところで前方にはモサの大群。すでに十数匹が船に乗り込み、こちらのほうへと迫ってきています。

ハセ「にしてもなんでこんなに急に…」

 桃ハセヲさんがうなります。こういうときこそまず冷静に、どういう状況なのかを把握しないといけません。

パイ「これはきっと、敵からの死角よ!」
ハセ「死角って鬼ヶ島からの? ……ってオバs…じゃなくてパイ!? 何でここに!!?」

 すぐ横をみると、家で桃ハセを見送ったはずのお婆さんが、まるで最初からそこにいたかのように
堂々と立っていました。腕を組んで仁王立ちです。

パイ「“何でここに”? そんなの決まっているでしょ!」
ヤタ「もちろん、君がきちんとAIDA…あ、言っちゃった。鬼を退治できるように、サポートするべく駆けつけたのだ。けっっして“この後ぜんぜん出番なさそうだから、どさくさにまぎれて出ちゃえ!”なんて理由などではない!! …先方もどうやら私たちの行動に感ずいたようだ。先に仕掛けてくるとはな」

 いつの間にやらおじいさんまでもが、船首の上でポーズをとってます。きっと高いところが好きなんでしょうね。微妙に話そらそうとしたのもバレバレですよ。

 桃ハセヲさんはというと、まるで豆鉄砲がハトくらったかのような表情になっていました。逆ですね。ハトが豆鉄砲くらったかのような顔でした。

ハセ「……ま、まあ、応援に来てくれたなら心強いけど。でもこんな数、相手にできるのか?」

 桃ハセヲが疑問に思うのもありません。
無数に沸いてくるかのように思える相手に比べ、駆けつけてくれた曽祖父'sを数に入れても、こちらはせいぜい8人と一匹。
多勢に無勢もいいところです。まともに戦ったところで、勝ちが見えてくるかどうかは正直微妙なところでしょう。

 それでも桃ハセヲは勇敢でした。たとえ勝機のない戦いだとしても、彼はけしてあきらめません。


だって彼は、主人公だから。


続くぜぃ☆ (謎


[No.417] 2007/03/20(Tue) 18:48:51

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