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※お詫び 本当は提供していただいたネタをすべて取り入れてから更新しようと思っていたのですが、執筆が思うように進まずあまりに時間を開けてしまったので、今できてる分だけでも更新します。 ネタを下さった皆様には大変申し訳なく思いますが、物語に取り入れることができるのはもう少し先になりそうです。 いただいたネタは後日必ず取り入れますので、どうか御了承ください。 ↓↓下からが本編です。↓↓ 船旅2日目―――。 女性陣+αのおかげで怪我が悪化し、前にも増して満身創痍です。 桃ハセヲさんは一人、部屋で寝込んでしまいました。 ハセ「…つつ、かっこわりぃ〜」 よっぽどすごい大乱闘だったようです。 ほーたいぐるぐるで、氷袋まであててあります。すごいね。車にでもはねられた? きぃぃ… ゆっくりと、部屋のドアが開きました。 アト「ハセヲさん…大丈夫ですか?」 ハセ「あ? あぁ、アトリか。まあなんとかな」 部屋に入ってきたのはアトリです。 原因の一環は自分にもあるということは気にも留めず、ハセヲの怪我を心配してやってきたようです。 アト「とりあえずリプスはかけておきましたけど…ラファリプスはもったいないんでやめておきました」 ハセ「お前な…。っつつ……!」 アト「!! 大丈夫ですか?」 アトリがベッドへ駆け寄ります。 アト「氷…ぬるくなっちゃったみたいですね。私、新しいのに変えてきます」 ハセ「あぁ、わりぃな。ありがとう」 アトリは氷袋を持つと、そそくさと部屋を出ていきました。 それとはすれ違うかのように、今度は揺光が、手に果物かごを持って入ってきました。 揺光「よ、ハセヲ! お見舞いに来たぞ」 ハセ「揺光か。それどうしたんだ?」 揺光「あぁコレ? 船の中にあったから、ハセヲ食べるかと思って勝手に持ってきたんだw」 ハセ「おいおい…。でもサンキュな」 揺光「いいっていいって。ついでにリンゴの皮むいてあげるよ」 そう言って、揺光は果物ナイフを取り出しました。 が……… ハセ「おいおい、大丈夫か? 手が震えてるじゃねぇか」 揺光「だ、大丈夫だって! これでも料理は得意なんだから…。カップラーメンだけだけど」 ハセ「え? 今最後になんつった?」 ものすごく真剣な面持ちで、左手でリンゴを握り締め、震える右手でナイフを当てます。 ……あれ? リンゴって切ったとき、赤い果汁なんか出しましたっけ? 揺光「いった〜〜!!」 ハセ「だから言ったじゃねぇか! ほら、傷見せてみろ!」 慌てた桃ハセヲさんは身を乗り出して、揺光の手をつかみました。 そこでお約束。ドアがギィッと開きます。 ガス「ハッセヲ〜! お見舞いに来たぞぉ〜!!」 シラ「やあハセヲ! ケガ大丈夫?」 アト「氷を変えてきましたよ!! って……」 勢いよく入ってきた3人の顔から、一気に表情が消えました。 狭い部屋の中。桃ハセヲと揺光2人っきり。手を握るハセヲ。赤くなる揺光。 キレるアトリ。飛び出す呪杖。炸裂する殴打。めり込む顔面。吹き飛ぶハセヲ。 アト「ハセヲさんのフケツーーーッッ!!!」 ハセ「ごはあぁぁッ!!!!」 ベッドに収まっていたはずの桃ハセヲさんの体は向こうの壁まで飛んでいき、それにぶつかって落ちました。どさっと鈍い音がします。 シラバスとガスパーはというと、横たわっている桃ハセヲを、氷のような眼で見下ろしていました。 シラ「へえぇ〜…。ハセヲもてもてだね。なに? これは寂しい僕らへのあてつけなのかな?^^」 ガス「ハセヲうらやま……サイテーだぞぉ」 アト「ハセヲさんのバカッ!! 私や志乃さんだけでは飽き足らず、揺光さんにまで手を出すだなんて! 分かんない!! やっぱりハセヲさんの考えてること、ぜんぜん分かんない!!!」 涙を浮かべて叫んだアトリは、そのままくるりと背を向けて、廊下の先へと消えていってしまいました。 ガスパーとシラバスもそれに続きます。横目で冷たい視線を向けながら、何も言わずに去っていきました。 残された桃ハセヲと揺光の2人。 揺光は廊下を見つめたまま、なにやらぼ〜っと固まっていましたが、きゅうにボッと音を立て、顔がリンゴ色になりました。 揺光「て、手をだすだなんて……! 違うからな!! ゼンゼン、そんなつもりでやったんじゃないんだからな!!」 そう一方的にまくし立てると、顔をそらして、転がるように部屋から出て行ってしまいました。 廊下の向こうの暗がりで、どたどたと足音が遠ざかっていきます。 あ、こけた。 そして、静かになりました。 結局、残ったのは桃ハセヲさん一人でした。 うつむいたまま起き上がり、一人無言でベッドに戻ります。……あれ? もしかして泣いてる? どんどんボロボロになっていく桃ハセヲ。 はたして、彼に安らぎは訪れるのでしょうか? 続けーーーッ!!! [No.520] 2007/04/03(Tue) 18:18:07 |