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初心者エリアに、転送してすぐに、ラスティルは、ラピスに戦闘の事や、アイテムの事、チムチムの事などを教えていった。 獣神殿に、着く頃には戦闘も手慣れたものになっていた。 「このゲーム楽しいな〜」 「というか、呪療士なのに、しょっぱなから杖振り回しながら敵に、突進(攻撃)しに行ったラピスはすごいよ。本当にさ…」 ラスティルは、遠い目で言った。 「へへ☆すごいだろ〜。……ん?なんだあれ。」 それに笑顔て答えた後、奥の獣神像を見たラピスは、呟いた。 ラスティルは、つられてそっちを見たが、特に変な物はない。 「?」 「ほら、あそこにある変な像の前に、ある宝箱の近く!」 それを聞きその近くを、注意深く見ると、ソレはあった。 「!!!!!」 「黒くて、丸くて、なんかもじゃもじゃ動いてる。何あれ…キモッ!」 ラスティルは、目を見開きソレを凝視していた。 ラピスの方は、1匹見たら30匹は、いるというアノ虫のことを思い出してしまい、ものすごい寒気を感じていた。 「あれも、敵なのかなぁ? だとしたら、嫌だな〜。」 心底嫌そうな顔をしている。 「いや、あれにはどんな事を、しても勝てない。急いで逃げた方がいい。」 黒い物体を見るのを、一時中断してラスティルは、言った。 「え、そうなの?じゃあ、出よっか。」 ラピスも、同意して、そこから逃げようとした直前、もう一回獣神像方を、見て驚いて立ち止まってしまった。 黒い物体は、さっきより心なしか大きく見える。 そんなことより驚いたのは、その黒い物体から少し離れた所に、さっきまでいなかったはずの、少女が立っていた。 遠目見た限りで言うと、6〜7才ぐらいで、髪がとっても長く、木漏れ日のような色をしている。 白いワンピースのような物を、着ているが、靴は履いていない。 その少女は、恐怖のためなのか、一歩も動かず黒い物体を、見つめている。 いきなり黒い物体が大きくなったかと思うと、黒い触手のような物を、出して少女に襲いかかろうとした。 それを見たラスティルは、頭で考えるより先に体が動き、気が付くと少女のところまで行き、少女を庇うように立っていた。 次の瞬間少女を、襲おうとしていた触手のような物が、ラスティルのPCボディを貫いた。 自分の中に、何かが入ってくる感覚、ソレが入ってくるごとに、精神を犯され麻痺していく。 「あ、ああああぁぁぁぁぁぁーーー!!」 それに耐えられず絶叫し、ラスティルは意識を失った。 −ミニあとがき 久しぶりに書きました。 感想宜しくお願いします。 [No.530] 2007/04/04(Wed) 15:22:59 |