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No.533へ返信

all .hack//G.U. LIGHC - 星月 要 - 2007/03/02(Fri) 13:25:57 [No.260]
プロローグ -昏き闇より生まれしもの - 星月 要 - 2007/03/02(Fri) 14:23:15 [No.261]
1話 上級者と、初心者 - 星月 要 - 2007/03/02(Fri) 16:54:25 [No.268]
2話 出会い - 星月 要 - 2007/04/04(Wed) 15:22:59 [No.530]
3話 名も無き神 - 星月 要 - 2007/04/04(Wed) 17:39:18 [No.533]


3話 名も無き神 (No.530 への返信) - 星月 要

どれくらい眠っていたのか。
目が覚めたラスティルは、暗闇の中に倒れていた。
目を開けることは出来たが、体の方は、ピクリとも動かない。
『ここ、どこだ?』
そう思いながら周りを見ると、自分から少し離れた所にいる7〜8才くらいの少年が立っているのりが見えた。
「どう…して…な…んで?」
見知った顔、一番身近だった人。
でも、もう居ない人。
「かず兄…」
小さく名前を言うと、その少年は、微笑んで消えてしまう。
少年が、消えてすぐに白い光球が現れた。
ラスティルの近くまで来ると、さっき助けた少女の姿になる。
「どうして…ここに?」
「あなたは、私を助けてくれようとしました。だから、私の全身全霊の力を使って、あなたを助けます。」
そう言うと、少女は両手を、前に出した。
「浄化の光よ、この者の精神に憑り付きし、昏き闇を追い払え。」
言い終わるやいなや、少女の手のひらの上に、白く光り輝く光球が現れラスティルの中に入ってしまう。
すると、さっき入った光球と同じ光がラスティルを、包むと、あの黒い物体が、耐えきれなくなったかのように外に出てきて、方々に飛んでいってしまう。
黒い物体が無くなると、その光は、ラスティルの中に入るかのように、消えてしまう。
「よかった。」
「助けてくれて有難う。」
体が動くようになり、すぐに立ちあがり、少女にお礼の言葉を言った。
「あの…僕の名前“ラスティル”て、言うんだけど、君の名前は?」
「名前?…無い…付けてくれる人いなかったから」
少女はとても淋しそうに言った。
「そうなんだ…。じゃあ、僕が名前付けてあげるよ。」
言ってすぐに、少しうつむき無言で考えだし、しばくしてラスティルの頭の中で何かがひらめいた。
「思いついた!君の名前は、『ミルフイユ』」
「『ミルフイユ』…?」
「そう!気に入った?」
ラスティル的には、力作なのか満面の笑みを浮かべている。
「私の…私の名前は、…『ミルフイユ』…!」
少女が断言するのと同時に、少女の体が淡く光りだした。
光は、すぐに消えてしまったが、その光は少女に、変化をもたらした。
マントのような物付いている白いワンピースに、腰のところから出ている2枚飾り布と、いう質素服装だったのが、変わったのです。
構造的にはほとんど変わらなかったのですが、マントのような物や飾り布が、葉っぱを横に並べたかのようなデザインになっている。
他にも、いたる所に葉っぱを、モチーフとした物になっていた。
服の色も真っ白だったのが、淡く黄色みを帯びた色になっている。
それにさっきまで履いていなかった靴も履いている。
「わー…すっごーい。」
その光景を見たラスティルは、感嘆の声を上げた。
「…ありがとう」
「どういたしまして、ミルフイユ!」
「……?」
「よろしくね。」
ラスティルは、ミルフイユに手を差し出した。
「…よろしく。」
一拍おいて言うと、差し出された手にミルフイユは、手を重ねた。
知らぬうちに、異質な力を、手にしたことをラスティルは気付かなかった。

その後、ラピスにスクリューパンチで起こされたのは、別の話し。


−ミニあとがき
もう一個書きました。
出来るだけもっと早くしていこうと、思います。


[No.533] 2007/04/04(Wed) 17:39:18

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