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――タルタルガ・ブリッジ―― 「ほぅ、ハセヲが勝ったか・・・」 おびただしい数に登る監視カメラの1つに八咫が作業の合間を縫って目を向けると、そこには今まさに倒れるボルドーと双剣をを握り締めたまま立つハセヲの姿があった。 ボルドーのHPはすでに0。ハセヲの勝利の瞬間である。 「やりましたね、ハセヲさん♪」 八咫の言葉に相槌を打つように欅も作業をストップして画面を見る。 画面には変わらずハセヲのPCが誇らしげに立っていた。 欅はその勇士を視認すると、再び作業に戻る。 それを見て八咫もアリーナの画面から目を切った。そして作業に戻ろうと目線を移動させた時、洞窟フィールドの一角に彼の視線は釘付けになってしまった。 「・・・欅、これは・・・」 「? どうしました? 八咫さ――え?」 2人が驚くのも無理はない。 なぜなら、そこにいたのは―― ――闘争都市 ルミナ・クロス―― ハセヲ、志乃、太白の3人が興奮冷めやらぬアリーナバトルを終えこの地に帰ってきてすぐにそのショートメールはきた。 すぐにタルタルガへこい。すぐにだ。 3人とも一字一句違わぬ同じ内容。 そして送信者はやはり八咫。 この出だしの時のメールにはハセヲは良い思い出など全くない。 だが、何かしらの嫌なことだとは分かっていてもハセヲ達は行かないわけには行かない。 3人は勝利の余韻に浸る暇すら与えられず目で合図を確認しあい、すぐにルミナ・クロスを後にした・・・。 ――タルタルガ・ブリッジ―― ハセヲたちがつく頃にはもうほとんどの関係者は顔をそろえていた。 だが、1人だけその小さい姿が見えない。 「朔望はどこだ? 八咫」 そう、残りの碑文使いの中で、なぜか朔望だけがこの場にいなかったのだ。 八咫はその問いを黙殺した。その沈黙の意味するところは、誰の目にも明白・・・。 「まさか八咫、朔望まで・・・」 クーンが途中まで言いかけて、中断する。 無言で欅がだした目の前のモニターに質問の答えが刻まれていたのだ。 その画面に映っていたのは、今まさに向かい合っている赤いランドセルの朔望と黒い点・・・。 あとがき 久々の更新です。 雑ですが感想もらえればうれしいです。 [No.559] 2007/04/06(Fri) 22:39:32 |