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all .hack//Pledge - わん仔 - 2007/04/21(Sat) 22:16:02 [No.624]
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.hack//Pledge 第四話 - わん仔 - 2007/04/25(Wed) 21:41:37 [No.649]
.hack//Pledge 第三話 - わん仔 - 2007/04/22(Sun) 17:40:02 [No.630]
.hack//Pledge 第二話 - わん仔 - 2007/04/22(Sun) 00:22:02 [No.626]
.hack//Pledge 第一話 - わん仔 - 2007/04/21(Sat) 22:57:57 [No.625]


.hack//Pledge 第二話 (No.624 への返信) - わん仔

――Θ蒼穹都市 ドル・ドナ――
数多くの中級者プレイヤーが集うタウン。初心者クラスのトネリコにとっては、まさに未知の世界。目に映るPC全てがたくましく見え、全てのものが新鮮さに溢れていた。

「レベル上げ〜♪お助け〜♪行き先は〜 Θ油断する 永遠の 時兎ぃ〜♪♪」
「アイニス、行く前にアイテム揃えなくちゃ。トネリコくんはその辺ウロチョロして待っててね」
「はい、解りました。いってらっしゃい」

二人が巨大な門の向こうに消え、トネリコは辺りの散策を始めた。
「へぇ〜。ここがドル・ドナかぁ……やっぱ獣人さんが多いなぁ」

随分マイペースなトネリコくんでした。

しばらくすると、買い物を終えた二人が帰ってきた。なにやら楽しそうに笑っている。

「お待たせ。トネリコくんにはコレあげるよ」
そう言って手渡されたのは【癒しの水】10個と【アジアンマンゴー】5個だった。
「いいんですか?」
「いいのいいの、気にしないで。その代り、君の持ってる【逃煙球】全部とトレードしてくれない?」
「別に構いませんけど……たいして持ってませんよ?」
「そんな遠慮しないでぇ☆あたし達をたのしm――」
「さぁあああて!行こうか!? Θ油断する 永遠の 時兎にぃいい!!?」
突然、ものすごい剣幕でアイニスに迫る九凛。トネリコは何が起きたのか解らず、ただキョトンとしていた。

「ぁ、アハハ……(^^; さぁ、行こっか、トネリコくん」
「はい……」

面白い人たちだなぁと思ったトネリコでした。


――Θ油断する 永遠の 時兎――
一行が辿り着いたのは、爽やかな風が吹き抜ける昼下がりの草原だった。これがリアルならピクニックに最高なのだろうが、遠くにそびえる獣神殿、二、三匹の群れを成して徘徊しているモンスターたちが、そんな穏やかな空気を破っている。どんなレベルであろうとエリアの形はあまり変わりはないはずなのだが、我が物顔で草原を駆けているモンスターたちが異様なまでに恐ろしく見せる。

「うわぁ、『格』が違いすぎるよ……」
「大丈夫だってば。ウチ等がしっかりフォローしてあげるからさ、安心して」
九凛は笑顔でトネリコを励まし、視点をアイニスに移す。それにアイニスは頷き、どこか怪しげに笑った。

「お、アイツがいいんでない?大したスキルは使わないはずだし、即死はしないよ。………きっとね」
「え……?それってどういう―――」
“愉しみ”―――二人の表情からそんな暗く冷たい感情が感じられ、トネリコは思わず身震いした。

「サッ★今のうちに不意打ち仕掛けないと、こっちが見つかっちゃうぞぉ?」
「は、はいっ!!」
さっきの冷たい表情は何処へやら、アイニスはいつものとぼけ顔でそれこそ不意打ちのようにトネリコの肩をポンポンと叩く。
それで我に返ったトネリコは双剣を構え、モンスター目掛け死角から突っ込む。

すると、背中から声がした。

『いってらっしゃ〜いww』

アイニスと九凛は必死に笑いを堪えて手を振っていた。しかし、トネリコがそれに気付いたのは不意打ち成功後のバトルフェンスが展開してからだった。
「どうして―――ッ!!?」
トネリコは何故、戦闘しているのが自分だけなのか解らずそっちに気を取られていたために危うく敵の一撃を喰らうところだった。エリアとのレベル差が大きすぎる彼にとっては、たとえ一撃であっても致命傷になるのだ。下手をすれば一発で即死だ。

「どうしてだって?こうやって君を観ていたいからだよ?」
「観る?」
「あたしらはぁ、ごく一般的な初心者PKとは違うんだなぁ★」
アイニスは退屈そうに足で地面を蹴りながら説明する。

「傍観すること―――。それがあたしらの愉しみなんだぁ★今のトネリコくんみたいに初心者が慌てふためいて泣き叫んでる姿を観るのって面白いんだよぉ」
「だ・か・ら、逃げられないように【逃煙球】をぜ〜んぶトレードしてもらったんだw」

そうか、そういうことか―――。トネリコは全てを悟った。始めから自分は騙されて、ただの人形として踊らされていたんだと。

「ッ!!」

もはや諦めるしかない。回復アイテムも底を尽き、SPもアーツすら放てない。その光景を二人はテレビ番組でも観ているかのように嘲け笑っていた。

「オリプス!!」

突然、どこからか回復スペルの青い光が浮かび、瀕死のトネリコを包み込んだ。

「ちょっとアイニス!?なに助けてんの!!?」
「へ?何、何のことぉ!?あたし、誰も助けてないよぉ?」
「とぼけないで!!今、あいつを回復したでしょ!?」
「してないってばぁ!!」

「旋風滅双刃!!!」

今度はバトルフェンス内のモンスターたちが次々と倒れ、土煙が舞う。
「そぉいぅ九凛だって、何モンスター倒しちゃってんの!?……って、え?」

土煙が晴れると、そこには大鎌を持った黒い少年と、呪療士と双剣士の少女がトネリコを守るようにして身構えていた。



……ふぅ。ここまで書くのに疲れてしまいました。こんな感じですが頑張ってみようと思います。

時代設定っていうのかな?物語の時期はハセヲたちが碧聖宮トーナメントに挑んでる辺りです。揺光もいますから。

読んで下さっただけでもお腹いっぱいですが、感想など書いて下さったらそれ以上の幸せはごさいません。お待ちしておりますm(_ _)m


[No.626] 2007/04/22(Sun) 00:22:02

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