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No.700へ返信

all .hack//Friend - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 10:53:29 [No.698]
第18話 あちらの動き - 司楚 - 2007/10/22(Mon) 10:54:25 [No.963]
第17話 WP回収 - 司楚 - 2007/09/22(Sat) 19:15:43 [No.930]
第16話 意味不明 - 司楚 - 2007/08/29(Wed) 10:59:58 [No.906]
第15話 特訓 - 司楚 - 2007/08/12(Sun) 19:00:01 [No.888]
第14話 出場メンバー - 司楚 - 2007/08/09(Thu) 19:53:11 [No.879]
第13話 アリーナ - 司楚 - 2007/07/31(Tue) 18:47:33 [No.868]
第12話 顔合わせ - 司楚 - 2007/07/11(Wed) 18:37:55 [No.830]
第11話 調査開始 - 司楚 - 2007/06/25(Mon) 18:20:06 [No.798]
第10話 恩返し - 司楚 - 2007/06/22(Fri) 17:37:15 [No.794]
第9話 便利屋 - 司楚 - 2007/05/27(Sun) 20:55:30 [No.764]
第8話 PK? - 司楚 - 2007/05/22(Tue) 17:49:16 [No.760]
第7話 放浪AI - 司楚 - 2007/05/20(Sun) 10:17:27 [No.747]
第6話 彼らもログイン - 司楚 - 2007/05/08(Tue) 18:01:30 [No.730]
第5話 変なPC - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 20:29:12 [No.722]
第4話 リアル - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 12:16:05 [No.721]
第3話 黄昏の碑文 - 司楚 - 2007/05/03(Thu) 21:07:35 [No.720]
第2話 初PT - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 14:33:33 [No.700]
第1話 The World - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 12:04:45 [No.699]


第2話 初PT (No.698 への返信) - 司楚

いきなり声をかけられてシュウは戸惑った。
それもそうである。彼は両親の虐待の影響で三谷一家や限られたほんの一握りの友達としかまともに話した事がないからである。
そんな事は知らんと言わんばかりにその少年PCは話を続ける。
「動きがぎこちないし、キョロキョロしてるから誰が見てもすぐ分かるぞ。」
その少年PCからしてみればごく普通に話しているつもりだろうが、未知の世界でしかもロクに話した事の無いシュウを怖がらせるには十分すぎる力を持っていた。
シュウはとにかくこの場を離れたかったので、何とか目の前の少年PCをやり過ごそうと思った。
シュウ「ぼ・・・俺は初心者じゃ・・・」
その先を言おうと思った時、急にその少年PCの後ろから声がした。
「何してるんだ、お前は!」
今度は少年PCの方がビクッとした。
後ろにいたのは女のPC。20歳くらいの身長で、腰の辺りまで白い髪が伸ばしてあった。
海賊のような格好でドクロのマークの入ったタオルを頭に巻き、帽子のようにしている。
「何って、こいつ初心者みたいだし・・・」
少年PCが喋ってるのを遮り、女PCは喋る。
「それならそれなりの喋り方があるだろう。お前のはハタから見ると突っかかってるようにしか見えない。」
男勝りな声と口調で少年PCを言い伏せた後、女PCはシュウの方に向き直った。
「私の連れが失礼した。ところで君は初心者なのか?もしそうなら私達が色々と教えてやるが。」
シュウは少し考え込んだ。
不信感が拭いきれた訳ではない。でも本当に教えてくれるなら断るのは悪い。
色々悩んでシュウが出した答えは。
シュウ「・・・・・・・・・お願いします。」
その答えに女PCはフッと笑った。
「決まりだな。そうだ、メンバーアドレスを渡さなくてはな。」
まず少年PCの方がメンバーアドレスを渡してきた。
シュウ「なんて読むんだ・・・?」
操蛇「そうだ、だ。」
「PCエディットしている時に飲んでいた飲み物を当て字にしたらしい。」
女PCが微笑みながら言い、自分のメンバーアドレスも渡してきた。メリアという名前のようだ。
シュウ「ありがと・・・」
説明書を見ながら自分も2人にメンバーアドレスを渡す。
パーティー欄から2人の名前を選び、パーティーを編成した。
メリア「エリアワードは・・・そうだな、
    Δ 生まれ行く 一対の 片割れ にしよう。」

―Δ 生まれ行く 一対の 片割れ―

操蛇「ちゃっちゃと行くか。」
メリア「待て、操蛇。彼に操作法を教えるんだろう。」
いきなり行こうとする操蛇をメリアがたしなめる。
操蛇「わ、分かってますよ。とりあえずモンスター探さないと。」
メリア「お前がわざわざ行かなくてもすぐに見つかる。」
メリアの言うとおり、少し行った所にモンスターはいた。
メリア「よし、シュウ。見つかってない状態で近づいて不意打ちをするんだ。」
シュウは言われたとおりに不意打ちを決めた。
ゴブリンが突撃を喰らい、吹っ飛んだ。
途端に周りにバトルフェンスが展開し、操蛇とメリアも武器を出した。武器からして2人共斬刀士のようだ。
メリア「スキルを撃ってみろ。」
少し戦ってからメリアが言った。
シュウは言われたとおりにスキルを放った。
シュウ「疾風双刃!」
シュウのスキルでゴブリンが1匹倒れた。
他のゴブリンは操蛇とメリアが1匹ずつ既に倒していたのでバトルが終了し、経験値とGPが入った。
操蛇「GPっていうのはお金だ。敵を倒したり、いらないアイテムを売ったりする事で手に入る。」

とまあこんな感じでシュウは2人からの指導を受け、シュウ達は獣神殿まで辿り着いた。
宝箱を開けると中身は今よりちょっとレベルの高い防具だった。
メリア「これがこのゲームでの基本的な遊び方だが、他の楽しみ方をしている奴もいる。どう遊ぶかは人次第だ。」
操蛇「外にプラットホームってあっただろ?あれを使ってタウンに戻るんだ。」
シュウ「あ、ありがと・・・。」
メリア「礼はいらん。こちらから持ちかけた話だしな。」
そしてシュウたちが外に出ると、そこには10人くらいのPCがいた。
シュウ「?」
特に気にとめず、プラットホームに行こうと思ったが、そのPC達が立ちはだかった。
メリア「こいつら・・・PKか。シュウ、下がっていろ。」
メリアはシュウに促した。シュウはとりあえず後ろに下がる。
PK1「いっひっひ・・・3人も初心者が来たな。」
PK2「おいそこの3人、レアアイテムよこしたら見逃してやるぜ。って始めたばっかじゃ持ってねえか・・・w」
PK3「じゃあ、殺しちまうか!」
PK3は大剣を出し、操蛇に向けて振り下ろした。
操蛇「フン!」
操蛇は刀剣でそれをあっさり弾いた。
次の瞬間、PK3は操蛇の刀剣に斬られ、死亡表示になった。
PK2「な、何だ!?」
そう言った時にはメリアの抜刀で近くのPKが切り倒されていた。
PK1「な、何もんだ、おめえら・・・」
PK1は動揺を隠し切れない。当然である。初心者と思って襲ったPCにほとんどの仲間がやられたのだから。
メリア「PCをターゲットすれば名前くらい出るだろう。」
そう言われ、PK1は操蛇とメリアをターゲットする。
PK1「操蛇と・・・メリア・・・!」
PK2「操蛇とメリアって、あのPKKコンビのか!?なんでそんな奴らがΔサーバーにいるんだ!?」
PK1「くそ、覚えてやがれ!」
PK1とPK2は近くのプラットホームで逃げていった。
シュウ「????」
シュウにはもはや何がなんだか分からなかった。
メリア「訳は後で話す。とりあえずここを出よう。」
3人はプラットホームでエリアを出た。


[No.700] 2007/05/02(Wed) 14:33:33

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