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現在西暦2023年。碑文使いと呼ばれた英雄達が世界を救ってから6年後 今、黒と赤を主にした衣服をまとった撃剣士が派手なオレンジ色の画面の中に生まれた。 「ウェイク」それが彼の名前。ウェイクは大きな剣を両手で持っている。 そして、体には赤い紋章が刻まれていた。 画面上に「キャラクターデータをセーブしますか?」の文字が出た。 そう、彼「ウェイク」はデータなのだ。「岡田 巧」という現実の人間のゲーム内での分身だ。 とりあえず功はキャラデータをセーブした。次の画面でログインした。 ウェイクは「Δサーバーのルートタウン マク・アヌ」のドーム内に降り立った。 とりあえず辺りを見渡す。「すごいな・・・」思わず本音が出た。 ドームから出てみてまた辺りを見渡す。さまざまなPCがいる。さすが世界中にプレイヤーを2000万人以上持っている人気ゲーム「The World」だ。 だが、このゲームをやっていて意識不明者が出るという噂によって「R:2」の時代、6年前から人口はあまり増えていないようだ。 「あっ!」茶色い髪の軽装をした青年がこちらを指差している。 「???」なんて言えばいいのか判らない。 「ねぇ、君!今インしたばっかの人ですよね?」 「ああ、そうだよ?」 「それじゃ、僕とパーティー組んでください。」 パーティー・・・。とっさにマニュアルを取り出し目次を見る。 「あ、ああ!いいよ、組もう、組もう!!」マニュアルを読み終わってから返事をした。 「僕の事パーティーに誘ってくださいね。」 「おう」マニュアルを読みながら操作を続ける。 「出来たよ。」 「それじゃ、ドームのカオスゲートを使って「Δサーバー 生まれし 勇者達の 旅立ち」に行こう!!」彼はドームに向かった歩き出した。 俺もその後に続いてドームに入っていった。 「あっ!そうだ、まだ自己紹介してなかったよね?僕は「シグ」ジョブは「弓士」だよ。」 13年前の「R:1」の時代からかなりジョブが追加された。 「R:2」では、「双剣士」「撃剣士」「呪癒士」「魔導士」「銃戦士」「鎌闘士」「錬装士」 「拳術士」「斬刀士」「妖扇士」しかなかった。 だが、今の「The World」では「弓士」などかなりの種類のジョブがある。 「それじゃ、行こうか。」 「うん。」俺はゆっくりと頷いた。 そして、光に包まれて転送された。 [No.702] 2007/05/02(Wed) 20:24:38 |