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No.721へ返信

all .hack//Friend - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 10:53:29 [No.698]
第18話 あちらの動き - 司楚 - 2007/10/22(Mon) 10:54:25 [No.963]
第17話 WP回収 - 司楚 - 2007/09/22(Sat) 19:15:43 [No.930]
第16話 意味不明 - 司楚 - 2007/08/29(Wed) 10:59:58 [No.906]
第15話 特訓 - 司楚 - 2007/08/12(Sun) 19:00:01 [No.888]
第14話 出場メンバー - 司楚 - 2007/08/09(Thu) 19:53:11 [No.879]
第13話 アリーナ - 司楚 - 2007/07/31(Tue) 18:47:33 [No.868]
第12話 顔合わせ - 司楚 - 2007/07/11(Wed) 18:37:55 [No.830]
第11話 調査開始 - 司楚 - 2007/06/25(Mon) 18:20:06 [No.798]
第10話 恩返し - 司楚 - 2007/06/22(Fri) 17:37:15 [No.794]
第9話 便利屋 - 司楚 - 2007/05/27(Sun) 20:55:30 [No.764]
第8話 PK? - 司楚 - 2007/05/22(Tue) 17:49:16 [No.760]
第7話 放浪AI - 司楚 - 2007/05/20(Sun) 10:17:27 [No.747]
第6話 彼らもログイン - 司楚 - 2007/05/08(Tue) 18:01:30 [No.730]
第5話 変なPC - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 20:29:12 [No.722]
第4話 リアル - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 12:16:05 [No.721]
第3話 黄昏の碑文 - 司楚 - 2007/05/03(Thu) 21:07:35 [No.720]
第2話 初PT - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 14:33:33 [No.700]
第1話 The World - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 12:04:45 [No.699]


第4話 リアル (No.698 への返信) - 司楚

「シュウ」はログアウトし、「修也」に戻った。
修也が部屋のドアを開けると、男の子と女の子が立っていた。
名前は、男の子の方が三谷 孝太。
女の子の方が三谷 莢。
双子で7歳。二人とも数日後に8歳の誕生日を迎える。
修也とはいとこの関係だが、年上の修也の事を「しゅーにーちゃん」と呼んでおり、実の兄のように思っている。
修也「どうしたの?」
考太「ご飯なのにクルがいないの。一緒に探して。」
クルとは、三谷家で飼っているカラス(!)である。
修也が8歳の頃に元の家の裏手で見つけたひなを親に内緒でこっそり飼っていて、三谷家に移った時に正式にペットとなったのである。
カラスだがおとなしく、育てて貰った修也にとても懐いている。
なので、エサをやる時などはだいたい修也が探す役である。
もっとも、修也が呼べば向こうから来るのでそれほど手間はかからないのだが。
修也「分かったよ。」
修也は部屋から出て、ピーッと口笛を吹いた。
するとどこからかバサバサと羽音を立てて、カラスが飛んで来た。
カラスは修也の肩に乗り、頭を摺り寄せている。
考太「しゅーにーちゃんいいなあ。クルと仲良くて。」
莢「コー、早くクルにエサあげよ〜よ。」
莢は考太の事を「コー」と呼んでいる様だ。
考太「そーだね。クル、ご飯だよ〜。」
考太はそう言うとパンきれを出した。
考太がパンきれを投げると、クルはバッと修也の肩から飛び立ち、パンきれを空中でキャッチする。
莢「すごいすご〜い!」
二人がはしゃいでいるのを尻目に修也はまたThe Worldを起動しようとした。
そこにエサをあげ終えた考太達が近づいてきた。
考太「しゅーにーちゃん、それなあに?」
修也「これ?ゲームだよ。」
莢「莢知ってる。ざ・わーるどっていうゲームでしょ。」
莢は結構ニュースなどを見ているため、この手の事はそこそこ詳しかった。
修也「へえ、知ってるんだ。」
考太「そういえば、しゅーにーちゃんはそれやってて倒れ・・・」
莢「コー!!」
考太が話そうとしたのを莢が止めた。
修也がThe Worldをやって意識不明になった事は家族間で内密にしているのである。
修也「どかした?」
修也には聞こえなかったようだ。
莢(コー、それいっちゃだめってお父さんもお母さんもいってたじゃん!)
考太(そうだった、ごめんね、莢。)
莢「それはそうとしゅーにーちゃん、それ面白い?」
修也「面白いけど?面白くなきゃやらないよ。」
莢「そっか。んじゃ、今度の誕生日に莢も買ってもらおっと!」
考太「じゃあぼくも!」
またはしゃぐ二人を無視し、修也はログインした。

同じ頃The Worldでは。

Θ 隠されし 禁断の 古戦場
コシュタ・バウア戦場跡

三爪痕の傷跡の辺りに3人のPCがいる。
2人は操蛇とメリア。
もう一人は少年で天然パーマに近い髪型で白く、身長は14歳位で服装は学生服の下に着る襟付きの長袖Yシャツ、歩きにくそうなくらい長いズボンで、両方とも少し濁った白のような色である。
口火を切ったのはメリアである。
メリア「君の方から連絡がくるとはな。何か分かったのか?」
少年PCの方を向いて言った。
今度は少年PCの方が話し出した。
少年「ええ。7年前の事件、私なりに調べてみました。すると、どうやら貴方達の持つアイテムに記されているスケィス、イニス、メイガス、フィドヘル、ゴレ、マハ、タルヴォス、コルベニク、クビアの名前を持つモンスターがいたそうです。それらの他にウイルスバグという倒せないモンスターがいたそうで、いま言った中のどれかに倒された者は意識不明になったようです。」
操蛇「凄いな・・・。どうやって調べたんだ、そんなの。」
少年「私は仮にも周りから「情報屋」や「便利屋」と言われているんですよ。それなりに顔が広いんです。」
少年は苦笑いしながら言った。
メリア「顔が広い、か。確かにな。その情報はまた『王』とやらから得たのか?」
少年「はい。彼は気に入った相手には非常に協力的ですから。」
そう言い、少年はテキストデータを2人に渡した。
メリア「これが・・・。」
少年「ええ、7年前にこの世界にあった碑文の断片のスケィス達、この書記では「波の先駆け」と記されているもののテキストのコピーです。」
メリア「さすがだな、便利屋。君が協力してくれて助かるよ。」
少年「私は貴方達が探すものに興味があります。助力は惜しみませんから、何か分かったら連絡してください。」
そう言って少年PCはエリアを出た。
少し後に操蛇とメリアもエリアを出た。


[No.721] 2007/05/04(Fri) 12:16:05

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