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「最近よく人に背後から声かけられる・・・」 「? 何か?」 「い、いえ!何でも・・・」 なつめ騒動の直後にピンクのツインテールが特徴的なPCに呼ばれ (仕方なく)ついていくことにしたカイト。 どうやら彼女のギルドのホームに向かっているようだ。 「あの、どうして僕がカイトって分かったんですか?」 「正確には私のギルドマスターが。貴方のことをよくご存じだったようよ。」 「・・・・」 「さて、着いたわ。ここよ。」 そこには案外小さめの@HOMEがあった。 「ここにいるんですね。」 「いえ、ここのホームの施設に。」 「施設?」 「詳しくはそこで、行きましょう。」 **** 「ここって・・・」 辺りを見渡すカイト。そこにはモニターのようなものがいくつもあった。 「八咫様、ただいま戻りました。」 そう女性PCが言った後、施設の奥から声がした。 「ご苦労。」 −この声・・・どこかで・・・ 「ようこそ”知識の蛇”へ。カイト。」 この施設の名だろうか。そしてようやくギルドマスターの姿が見えた。 八咫というPCは修行僧のような姿をして、威圧感が漂っている。 「初めまして。八咫さんとおっしゃるんですね。」 「別に敬語でなくていい。私達は旧友なのだから。初めましてでもない。」 −初めてじゃない?やっぱり聞き違いじゃなかったのか・・・ 「本題に入るが・・・なぜ君を呼びだしたのかは、三つほどある。 君はなぜそのPCの姿なのか。」 「・・・・」 答えづらかった。なるべく多くを語るなと欅に言われていたからだ。 「答えたくなければ、答えなくていい。誰にも事情はある。」 「す、すいません・・・」 「次に行こう。」 「とあるダンジョンで君は三爪痕に遭遇している。そうだろう?」 「! なんでその事を!?」 「この『知識の蛇』ではThe World内すべてが手に取るように見える。」 そう言って八咫が端末に手をかけると、目の前にスクリーンが現れた。 カイトがバグに向けデータドレインを打とうとしているところが映った。 「このフロアの右を見てみよう」 八咫の声と共に映像が右に向いていくのが解った。 そこには・・・ 「三爪痕!」 カイトとは別のところに立っていた三爪痕。彼は確かにデータドレインを使っている。 「あの時の光は三爪痕のデータドレインだったんだ・・・」 「彼は君に似ていながらさらに腕輪も所持しているようだ」 映像が早送りし、カイトが志乃に貰ったアイテムで回復したところに映った。 三爪痕が右手を上げ、腕輪を開花させて異世界に・・・ 「ここだ。憑神に似る存在・・・」 「憑神?」 「君が以前倒した、『禍々しき波』に由来する存在だ。」 「八相・・・!」 「君には見えたのだね?」 「はい。」 「あの力は碑文ではなく腕輪の力か。しかし憑神に匹敵するほどの・・・」 カイトは八咫の言葉に追いついていけず、チャットコマンドで?を出していた。 「君の腕輪にもあの力が宿っている。いや、データドレインやゲートハッキング 以外にも様々な力が・・・」 「・・・この腕輪に、あの力が?」 手も出なかった覚醒した三爪痕の力が自分の腕輪にあると言うのだ。 「憑神の力は計り知れない。スクリーンではなく実際に見てみるとしよう。 アリーナで決勝戦が始まるころだ。」 「アリーナに?」 「紅磨宮のチャンピオンに挑戦者が挑む。その挑戦者が『碑文使い』なのだよ。」 **** アリーナは観客の歓声に包まれていた。 カイトと八咫は一番上の人が少ない場所にいた。 チャンピオンの名は“揺光”。 挑戦者の名は“エンデュランス”。 「あの『エンデュランス』っていうPCが、三爪痕と同じ力を・・・?」 「第六相の碑文使い・・・君は彼を知っている。」 「え?」 そう会話をしていると揺光、エンデュランスが入場してきた。 「ミア・・・懐かしいにおいがするね・・・どこからだろう・・・」 エンデュランスは呟いたあと、観客席の周りを見渡している。 カイトにエンデュランスの顔がはっきりと見えた。 ポーン・・・ −!! また! まただ!! カイトに“あの音”が聞こえる。それと同時に第六相『マハ』の姿が現れた。 「はっ!」 カイトが正気に戻る。 −彼を知っている −あの顔、あの面影 −第六相 マハ すべてが繋がった。 試合が始まった。揺光がエンデュランスに迫っていく。 「つまらないな・・・」 −第十話 レイヴン あとがき や、やっと書き終えた・・・ そして無理に無印キャラを出した・・・(爆 それでは(早 [No.745] 2007/05/19(Sat) 22:19:01 |