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No.747へ返信

all .hack//Friend - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 10:53:29 [No.698]
第18話 あちらの動き - 司楚 - 2007/10/22(Mon) 10:54:25 [No.963]
第17話 WP回収 - 司楚 - 2007/09/22(Sat) 19:15:43 [No.930]
第16話 意味不明 - 司楚 - 2007/08/29(Wed) 10:59:58 [No.906]
第15話 特訓 - 司楚 - 2007/08/12(Sun) 19:00:01 [No.888]
第14話 出場メンバー - 司楚 - 2007/08/09(Thu) 19:53:11 [No.879]
第13話 アリーナ - 司楚 - 2007/07/31(Tue) 18:47:33 [No.868]
第12話 顔合わせ - 司楚 - 2007/07/11(Wed) 18:37:55 [No.830]
第11話 調査開始 - 司楚 - 2007/06/25(Mon) 18:20:06 [No.798]
第10話 恩返し - 司楚 - 2007/06/22(Fri) 17:37:15 [No.794]
第9話 便利屋 - 司楚 - 2007/05/27(Sun) 20:55:30 [No.764]
第8話 PK? - 司楚 - 2007/05/22(Tue) 17:49:16 [No.760]
第7話 放浪AI - 司楚 - 2007/05/20(Sun) 10:17:27 [No.747]
第6話 彼らもログイン - 司楚 - 2007/05/08(Tue) 18:01:30 [No.730]
第5話 変なPC - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 20:29:12 [No.722]
第4話 リアル - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 12:16:05 [No.721]
第3話 黄昏の碑文 - 司楚 - 2007/05/03(Thu) 21:07:35 [No.720]
第2話 初PT - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 14:33:33 [No.700]
第1話 The World - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 12:04:45 [No.699]


第7話 放浪AI (No.698 への返信) - 司楚

修也は今日は朝からログインしている。
今日は休日ではないが、修也の通っている学校の方の都合で今日は休みになっている。
平日の朝でもそれなりにPCがいることから、よほどの暇人が結構いるのだろう。
シュウはPT欄を開いた。
リアラとメイは小学校があるため当然オフライン。
操蛇とメリアはThe Worldにいるようだが、忙しいらしい。
シュウ「やっぱ、あいつかな。」
シュウはPT欄からセグメントの名前を選び、ショートメールを送った。
セグメントはいつもThe Worldにいる。
少なくともシュウがログインしている時間帯はいつもいる。
シュウがメールを送って数分後、セグメントがやって来た。
セグメント「や。・・・ふわぁ〜・・・」
転送されてきたセグメントは軽く手を上げて挨拶した。
それとほぼ同時に大きなあくびをした。
シュウ「さっき起きたばっかなのか?」
シュウがそう聞くと、セグメントはまた一つあくびをした。
セグメント「うん。というより、メール貰って起きたんだよ。」
頭をかきながらセグメントは言った。
シュウは「寝落ちしてたのか?」と聞こうと思ったがやめておいた。
まあもっとも、寝落ちしたところでレベル170のPCを襲う奴なんてそうそういないのだろうが。
セグメント「いこっか。」
シュウ「ああ。」
シュウとセグメントはPTを組み、適当にワードを作りエリアに行った。
2人が言った後、近くにいたPCが何やら連絡していた。
「はい。発見しました。3部隊を向かわせてください。」

シュウ「こいつら、こんな弱かったっけ?」
シュウはモンスターをあっさり倒してしまったため言った。
セグメント「シュウが強くなったんだよ。」
シュウ「そーか。」
エリアレベルは17。シュウのレベルは21なのであっさり倒せるのは当然といえば当然である。
モンスターを軽くあしらい、先に進んでいくと、10人位のPCがいた。
シュウ(前にも似たような事があったような・・・)
嫌な予感がしていた。
「お前達、ちょっと待て。」
予感的中。そいつらの内の1人が声をかけてきた。
「そっちのPC。お前はチートPCだな。」
そいつはセグメントの方を向いていった。
セグメント「・・・?」
セグメントは言っている意味が分からない、といった顔をしていた。
「とぼけるな。お前のPCは正規の物ではない。」
セグメント「あんた誰・・・?僕に何の用・・・?」
セグメントはその虚ろな目で相手のPCを見つめた。
レイ「俺はレイ。CC社のデパッグチームの3部隊長だ。」

※この話ではCC社のデパッグチームは10部隊編成で、番号が若い方が身分が上です。

セグメント「あのさ、僕はチートなんかしてないし、なんか悪い事した覚えだってないよ。」
しかし、レイは言った。
レイ「チートしてない?お前さては、放浪AIだな!?」
また訳の分からない言葉が出てきた。セグメントはもう話す気すら起こらなくなった。
セグメント「あんた嫌い。どっかいって。」
そう吐き捨てるように言い、プラットホームの方に向けて歩いていった。
レイ「逃がさん。」
レイは後ろ向きのセグメントを刀剣で背中から斬りつけた。
セグメント「痛いよ!」
セグメントが大きな声をあげ、即座に後ろを振り向いて双剣の溜め攻撃を当て、レイを吹っ飛ばした。
レイ「レベルは高いな。だが放浪AIを逃がすわけにはいかん。」
そう言ってレイは武器を変えた。
レイ「デパック用の武器。これで斬ればお前は終わる。」
新しい刀剣は何やら光を帯びている。
レイはセグメントに斬りかかった。
シュウ「やめろぉ!」
近くにいたシュウが双剣でレイを斬りつけた。
レイ「ええい、邪魔をするな!」
レイがシュウを斬りつけようとしたとき。
セグメント「・・・やめろよ。」
セグメントが今まで聞いた事も無い冷たい声を発した。
次の瞬間、レイの体をセグメントの双剣が貫いていた。
レイ「なっ・・・!?」
一撃でレイのHPは無くなり、死亡表示になって消えた。
セグメントは他のデパッカーの方を睨み、襲い掛かった。
数秒後、セグメントとシュウ以外のPCは全滅していた。
シュウはさらに数分間たった後、恐る恐る聞いてみた。
シュウ「な、なあ・・・。お前って・・・リアルはあるのか?」
セグメントは少したって口を開いた。
セグメント「僕にとってのリアルはここだよ・・・。」
そう言ってセグメントは近くの岩に座り込んだ。
シュウ「そうか・・・。」
セグメント「黙っててごめん・・・言う機会が無くって・・・。」
消え入るような声でセグメントは話している。
シュウ「な〜に言ってんだよ!俺はお前が放浪AIでもかまわね〜っての!」
シュウはセグメントの背中をバンと叩いて言った。
シュウ「俺達友達だろ?友達にAIも人も関係ねえって。」
セグメント「ありがとう・・・シュウ。」
シュウとセグメントはプラットホームでエリアから出た。
その様子を遠くから見ているPCが2人いた。
片方は白毛のびょうきを人型にして、紫のコートを着たようなPC。
もう片方は風船にピエロのメイクをして、手袋と長靴をつけただけのPC。
二人ともチートPCである。
「キキキ・・・面白そうなことになってきたなあ、オイ。」
猫のようなPCの方が風船ピエロに話しかけた。
「ひょひょひょ。久しぶりに退屈しないですみそうですねんw」
ピエロのようなPCがふざけた声と口調で言った。
二人ともプラットホームを使わずに転送していった。


[No.747] 2007/05/20(Sun) 10:17:27

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