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――とあるエリア―― 「ここにいるはずなんだけどなぁ……」 額に手を当て、辺りを見渡す照々。お客はこのエリアのプラットホームにいるとのことだが………? 「あの、ひとつお伺いしますけど」 「何?」 「受付組の人がタウンにいなくてもいいんですか?」 「だって、アタシ以外にも一応いるし。それに、ショップも開いてなけりゃ宣伝活動とかもしてないからうちのギルドの存在を知ってる人すら少ないんだよねぇ」 照々はそう言って豪快に笑い飛ばした。しかしメンバー数は少ないわけでもない。最低でも一般学校の一クラス分くらいはいる。 「あと、僕、役に立ちませんよ?……多分」 「随分弱気だねぇ……そんなのやってみなくちゃ判らんでしょが。それに、アンタあの『死の恐怖』に指導してもらったんでしょ?」 「はい。ハセヲ先輩に指導していただきました」 ちょっと誇らしげなトネリコ。 「確かに、得体の知れない奴だけど腕は立つね。ハセヲは」 「先輩と戦ったことがあるんですか?」 「まぁね。というより、こっちが一方的にやられたんだけど」 『…………』 沈黙する二人。遠い過去を見つめるような照々の瞳。そして、彼女は語り始めた。 ――――あれはハセヲがPKK『死の恐怖』として名を轟かせはじめた頃―――― 「あれぇ?ここにカオティックPKの一人がいるって聞いたんだけどなぁ……―――っ!?」 ―――ガキィッ!!! タウンへ戻ろうと後ろを振り返った途端、刃が飛んできた。それを反射的に照々は受け止める。 「俺様がお目当てかな?正義の見方気取りのPKKさんよぉwww」 「アタシは現実でもゲームでも、ただお金が欲しいだけ。正義なんて考えたこともないよ」 「はっ!賞金稼ぎか。でもまぁ、胡散臭い連中よりかはマシだな」 お互いに間合いを作り、戦闘準備は完了した。そして――― ―――戦闘開始 「はぁああああ!!」 「っ!!」 相手は剛腕な撃剣士。見た目通りにパワータイプのようだ。一方の照々は華奢な体つきをした 斬刀士。能力的にはあまり差がないとはいえど、視覚的な問題がある。 「伊達にカオティックPKの二つ名を持ってるわけじゃねぇぜ!!………?」 いつの間にかPKの体力は大幅に削れていた。 「いまさら気づいたの?実はこっそりアイテムとか使ってたんだwそれに、装備品にもアビリティは ちゃんとつけてあるし」 「しまった!!」 形勢逆転とはこのことだろう。その後照々の攻撃がことごとくクリティカルヒットし、相手は死を示す 灰色に染まった。 「カオティックPKってこんなレベルで務まるもんなの?なんか拍子ぬけし―――?」 立ち上がろうとしたその時、何かが光を遮った。 そこに現れたのは、禍々しい黒の鎧に身を包んだ一人のPCだった。 「……お前、PKか?」 「ん〜、まぁ行為そのものを言えばそうなるわな」 するとそのPCの固く閉ざされていた口元が、僅かに緩んだ。 「なら、三爪痕を知ってるか?」 「と、トライエッジ?そんな、BBSで噂になってることくらいしか……」 しどろもどろに照々が答えると、そのPCは舌打ちをして言い捨てた。 「もう用はねぇよ。さっさと失せろ」 言葉と同時に凶悪な刃が体を引き裂き、一瞬にして照々は敗れた。死亡表示される照々のPC。 (……アイツが『死の恐怖』………PKKのハセヲ………?) 照々が初めてハセヲを目にした瞬間だった。 拳を握り締める照々。そこにトネリコが優しく手を乗せる。 「そんな因縁があったんですか……。僕は紅魔宮を無敗で制覇したハセヲさんと、僕を指導してくれたハセヲ先輩しか知らないから………」 「因縁ってほどでもないけどね。アタシも大して気にしちゃいないしさ」 アッハッハと豪快に笑う照々。しかし、無理をして笑っているのはトネリコでもわかった。 「………なんか、暗くなっちゃったね。探しにいこうか、依頼人」 「そうですね。でも、依頼人っていったい誰なんです?」 「アタシの知り合いなんだけどね。『くぬぎ』っていう魔導士の女の子で………あ、いたいたっ!!」 そう言った照々の視線の先には、PKに襲われている小学生くらいの男の子と女の子がいた。 ―あとがき― 皆様お久ぶりです。わん仔です。 最近、更新をサボってしまいましたぁ……申し訳ありません(;;) これからはもっと頑張りますです。 一週間に一回は更新できるように………はい。 [No.755] 2007/05/21(Mon) 16:03:23 |